笠が岳
爽やかな秋晴れに誘われて、お馴染みの日影平をトレッキングしてきた。
乗鞍青少年交流センターをスタートして、木漏れ日の小道を日影峠へ向かう。
日影峠からは、朝日牧場越しに御岳が聳えていた。
コースを東へとり、日影平山の山頂を目指して階段状の急坂を登って行く。
冬になれば木の葉も散って、標高1.595mの山頂から北アルプスの大パノラマが楽しめるが、今日はまだその時期ではない。
深い藪を漕ぎながら下っていくと、峠からの本道に合流する。
右手に牧場を見ながら登っていくと、ほどなくブナの大木が茂るブナの木平に着く。
ここからは前方が開けて、岩井谷越しに笠が岳から槍・穂高の眺望が楽しめる。
大きく下った先が岩井谷乗越(峠)で、登りなおした先が新旧道分岐点である。
行きは新道を選び、尾根を辿って枯松平山に向かう。
登り下りの繰り返しで、ようやくたどり着いた山頂は眺望も利かず虫も多かったので、通過するだけで避難小屋へ向かった。
枯松平避難小屋で弁当を食べ、旧道を歩いて戻ることにした。
枯松尾根のなだらかな山腹を縫う道は、雪が積もっていると迷い易い所だが、今の時期はそういう不安はない。
新道と合流して、今朝歩いた道を日影峠へ向かった。
峠から西にコースを取って、御岳展望台を往復してきたが、御岳は雲に隠れていた。
無事にゴールの交流センターに着いたが、人に出会うことなく、静かな初秋のトレッキングを堪能することが出来た。