今日は台風一過の青空を期待していたが、雨が降ったり止んだりの生憎の天気となった。
幸いなことに、稲田は倒伏も水を被ることもなく、風雨に耐えてくれた。
籾も艶やかに膨らみ、ずっしりと重そうだ。
朝方から、小雨の降る中で稲刈りの準備をした。
24日にバインダーを使って稲刈りをするので、機械が転回できるように田の4隅と、運搬車が通るスペースの稲を刈り取った。
去年は全部鎌を使って刈ったが、今年はずいぶん楽が出来る。
8株前後を鎌で刈り取り、藁で1把ごとに束ねていく。
稲刈り専用鎌は細かい歯が付いていて、手前に引くとスパッと切れる。
束ね方はいろいろあるが、7~8本の藁を使って稲束を一重に巻き、回転させながら一方を潜らせて、片方を引っ張って締める方法である。
締め方が緩いとバラけるし、強く引っ張ると切れるうえに、紐と違って滑りも悪いので、慣れるまではうまく縛れなかった。
途中で雨が強くなり全身ずぶ濡れになってしまったので、稲束を片付けて作業を終えることにした。
ハサ(刈り取った稲束を乾かす設備)を立てるスペースまでは刈る予定だったが、冷たい雨に負けてしまった。
隣の田んぼでは、老夫婦が朝から取入れをしていた。
おじいさんが丸太を組んでハサを立て、おばあさんは稲を刈り取って運んでいる。
息の合った二人三脚は、雨の中で黙々と続けていたが、にわか農夫は早々に引き上げた。