今年のコシヒカリ
去年までは、「ひとめぼれ」という品種の米を作っていたが、今年は「コシヒカリ」に変えた。
去年のひとめぼれ
標高が700m以上の高冷地は、冷害に強い「ひとめぼれ」がJAの推奨銘柄になっていたが、最近はこの地区でも「コシヒカリ」が増えている。
炊いた時の香りや粘り、光沢が良い上に、もちもちした食味が好まれるが、稲が倒伏しやすく、いもち病に弱いなどの欠点もあり、施肥や水管理等の知識と工夫が、他の銘柄より必要といわれている。
栽培の難易度の高い品種に変えて心配もあったが、幸いなことに倒伏も、いもち病の発生もなく、今日までのところは順調に育っている。
近所の人からも、稲の色合いがよく、上手に作っていると褒められたが、お世辞でも舞い上がるほどうれしかった。
兼業農家の人に比べれば、かかり切りで世話が出来るし、田んぼも狭いので、きめ細かい管理が出来た結果だと思う。
無農薬にも拘らず、大した病害虫の被害もなかったし、タベ(ヒエ科の雑草)も穂が出る前に完全に押さえ込むことが出来た。
今年のコシヒカリ
コシヒカリは成熟するまでに1週間ほど余分に日数が掛かるので、取り入れもその分遅れるが、支障を来たすようなことは何もない。
去年のひとめぼれ
去年の同時期の写真を見比べると、籾や葉の色、穂のたわみ具合には、1週間の差があるように見えた。
累積温度が平地に近づき、食味の良い米が栽培出来るのは有り難いことだが、単純に温暖化を喜ぶことはできない。