今朝早く名古屋を出て高山へ戻ってきた。
途中で休憩をした「せせらぎ街道」の池のほとりは、初夏の風が爽やかで森の緑も色濃くなっていた。
うす曇の空に浮かぶ北アルプスの残雪は、ずいぶん少なくなり、少しずつ夏の姿に変わっていく。
お昼前に家に着いたが、変わった様子は無く、ユキも小屋の周りを嗅ぎ回っていたが、程なく中に入って居眠りを始めた。
庭の草は数日間でびっくりするほど伸びて、地面が見えなくなっている。
裏山の木は生い茂り、下草も密生して何が出てきてもわからない。
田んぼの水は留守中に見てもらっていたので、たっぷりと水を湛えていた。
苗も浮き上がったり枯れることもなく、活着して発根も盛んなようだ。
畑も順調に育っているようで、つるも伸びて葉も茂ってきた。
エンドウのさやも大きくなり、間もなく収穫が出来そうだ。
農道沿いの花菖蒲やアジサイが見ごろになり、池は睡蓮の花で埋まっている。
田植えが済んだ田んぼではカエルやイモリが泳ぎ、野山では野鳥がさえずり蝶が舞っている。
都会にいると山里の風景が恋しくなるが、人の気配がしない静けさに、暫らくの間は戸惑うこともある。