名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

梅雨時の上高地

2012年06月16日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は朝から雨が降り続き、梅雨時らしい一日となった。
6月の上高地で、好天に恵まれるのは極めて稀であるが、昨日は運良く絶好のハイキング日和となった。
名古屋を出て、東海北陸道を北上するバスの窓からは、山々が厚い雲に覆われ、辺りは薄暗くて、いつ雨が降り出してもおかしくない天候であった。
高山と松本の天気予報は、曇り後雨となっていたが、上高地のピンポイント予報は午後3時まで晴れ間があると出ていたが、その期待は薄いと誰もが感じていた。
山の天気は不安定で予想が難しいが、最近はエベレスト山頂の予報を精度高く提供する気象情報会社もあり、登頂成功の陰の力になっているとのことだ。
予め日程が組まれたツアーでは、その日の天気は運を天に任せるか、日ごろの行いを良くするしかない。
そんなリスクを避けるため、あえて6月の上高地に入山する人は少ないので、運良く好天に恵まれれば、静かで楽しい散策ができる。
釜トンネルを抜けると、左の車窓に思いもよらぬ焼岳が飛び込んできて歓声が上がった。

程なく前方には、残雪の穂高連峰が薄日を浴びて聳えていた。


大正池で下車し、池越しの焼岳や穂高の眺望を楽しみ、田代池への林間コースをたどった。

田代湿原へ差し掛かっても、穂高は雲に隠れることもなく岳沢や吊り尾根が鮮明に見えた。

霞沢岳や六百山の伏流水を集めた田代池の水は、昔と変わらず澄んでいるが、年々浅くなり狭くなっていくように感じる。
やがて湿原に変わっていくことだろう。


池を後に穂高橋を渡り、梓川の右岸に出て河童橋へと向かった。


途中でウエストン碑に立ち寄り、ホテルやレストランが立ち並ぶ河童橋に到着した。
シーズン中は込み合う人で歩き難く、写真撮影もゆっくり出来ないが、心行くまで景色を楽しむことが出来た。


帰りの出発点となるバスターミナルも、空きスペースが多く誘導する人も見かけなかった。
梅雨の晴れ間を狙うのは難しいが、運がよければ人気スポットを静かな雰囲気で楽しむことが出来る。

コメント (4)
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