今日も名古屋は秋晴れで、
穏やかな日和になった。
北の方角を見ると、御嶽や木曽駒、恵那山などが
遠望できるが、今日は雲に隠れていた。
昨日は富士山が初冠雪をし、御嶽山では
行方不明者の捜索が打ち切られた。
山は冬を迎え、里も秋が一歩進んだ。
来年の雪解けまで捜索が中断され、家族にとっては
辛いことだが、二次災害を考えれば、やむを得ない判断だと思う。
家族の思いも様々で、息子さんが行方不明の親は、
「捜索の打ち切りは納得がいかないが、現実を受け止めるしかない。」
と、苦しい心情を語っている。
ご主人の捜索を見守る妻は、「上空から見て、捜索の大変さが、よくわかりました。
懸命に捜索をしてくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。」と、健気に語る姿に涙が出た。
御嶽は霊山で、それを崇める人たちは、
山から生を受け、山に帰ると信じている。
不慮の災害に遭って、さぞ無念のことと思うが、
霊山に召されたのが、せめてもの慰めと思いたい。