台風が接近中で、雲行きが怪しい。
街路樹の銀杏が、少しの風で実を
盛んに落としている。
車道の銀杏が踏み潰されて、
あたりに臭気を撒き散らす。
道路の汚れも臭いも、都会の秋の風物詩で、
しばらくは我慢しなければならない。
銀杏に罪はないが、人為的に道路を汚しているのは、
吸殻と吐き出したガムが多い。
喫煙者は減少しているのに、
吸殻が一向に減らないのが不思議だ。
理由は、事務所や公共施設、飲食店などの
禁煙が増え、道路に拡散するからだろう。
せめて、喫煙場所をわきまえたり、
携帯灰皿ぐらいは持ってほしい。
歩道や駅のコンコースなどに、こびり付いたガムを、
ヘラで剥がしている光景を、よく目にした。
最近見かけなくなったのは、マナーが
良くなったからだと思っていたが、
原因は意外なところにあった。
先日読んだ記事に、ガムの需要は9年連続で
前年を割り込み、ピーク時に比べて3分の2になったと伝えている。
ロッテの調査によると、スマホ利用者がゲームや
メールなどに熱中し、電車の中でガムを噛む余裕が
無くなったからと分析している。
電車の中でくちゃくちゃガムを噛んだり、
プロ野球の選手や監督が、試合中にガムを噛む姿はみっともない。
スマホと因果関係があるとは思わなかったが、
くちゃくちゃが無くなれば気分がいい。
マナーは改善されないが、社会風俗や
習慣は変わりつつある。