本格的な冬の前触れになるような雪と寒気が、山里にやってきた。
今朝起きたらあたりは一面の雪景色で、断続的に降り続いている。
ユキも小屋から出て、久しぶりに雪の感触を楽しんでいる。
つい先日までは錦絵のように絢爛豪華な装いをしていたが、一夜で音も色もない墨絵の世界に変わっていた。
11月も半ばになれば、いつ雪が来てもおかしくないので、山里の人たちは冬やわいに怠りはない。
それでも、この降りようでは慌てた人も多かったことだろう。
この時期に根雪になることはないので、しばらく待てば小春日和も来てくれる。
そんな繰り返しをしながら、長くて寒い本格的な冬がやって来る。
午後、降りしきる雪の中を、高山市民文化会館へ行ってきた。
センターラインや側端の判らない道を走るのは久しぶりなので緊張した。
今日の催しは、高山市自主活動連絡会主催の5周年記念「感謝の集い」で、集落の人に誘われて行ってきた。
高山市は、高齢者の健康と生きがい作りのため、健康サロンや趣味、娯楽などの活動を地域単位で推進しバックアップしている。
今日はその活動の発表会で、大正琴や民謡、踊り、カラオケ、フラダンス、寸劇など、元気なおばあちゃんやおじいちゃんたちの出演で盛り上がっていた。
出演者はほとんどがおばあちゃんたちで、踊りの輪の隅で二人のおじいちゃんが控えめに踊っていたのが印象的だ。
飛騨でお馴染みの獅子舞は、男だろうと思っていたらこちも女性で、おじいさんは押され気味だ。
踊りの最中に勢い余って舞台から転落して、気を失うという出来事があった。
救急車で運ばれていく時には意識は戻っていたが、大事にいたらなければいいのだが・・・
ハプニングは別にして、女性パワーの圧倒的な強さを見せつけられた一日だった。