名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

相田武男著「薪ストーブ賛歌」を読んで

2012年11月25日 | セカンドルーム

 

今日の名古屋は快晴で、陽射しの入る部屋は暖かくて暖房は要らない。
晩秋の今は、朝晩も小型のハロゲンヒーターだけで十分だ。
高山はすでに雪や氷の季節になり、家にいる間は終日薪ストーブを焚いていた。
薪ストーブは、エアコンやファンヒーターのように、温風が体に当たる不快感もなく、春のような暖かさがとても気持ち良い。
部屋全体が暖まり、炎の揺らめきは心を和ませてくれるし、長くて寒い冬も快適に過ごせる。
障子越しに差し込む春の陽光に似た薪ストーブの暖かさは、懐かしい縁側の日向ぼっこを思い出させてくれる。
高山を引き上げる時は、薪ストーブを持ち帰りたいと思っているが、薪の手当や100キロもある重量物の移動、都心の住宅で使う時の問題などで迷っている。


そんな矢先に相田武男氏が、12月1日に発売予定の自著、「薪ストーブ賛歌」を送ってくれた。
著者は朝日新聞の記者で、森に囲まれた生活に憧れ、定年を前に群馬の山里に山舎を構えられた。
定年後の今はそこを拠点に、テレマークスキーや渓流釣りをし、薪ストーブのある暮らしを楽しんでいる。

十数年間の薪ストーブの体験を語り、それにまつわる環境問題や森林や里山の再生復活など、社会派記者ならではの観点と取材の広さで、専門書や類似の雑誌には見られない知識の集積や新しい提案が随所に出ている。
ストーブ本体の解説書は数多く出版されているが、ユーザーの目で見た多岐にわたる取材の積み重ねは、前著「石岡繁雄が語る氷壁・ナイロンザイル事件の真相」を思い起こした。
テーマは違うが、リタイアした社会派記者の描く薪ストーブ談義は、ユーザーやこれから使いたい人、森林の再生や里山の復活、環境問題に興味を持つ人にも勧めたい一冊である。

 相田武男著 「薪ストーブ賛歌」~心身に優しく 里山を再生~

 定価 1.500円  発行 株式会社あるむ

コメント (6)
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