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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

弱点もあった日テレ(1/1日テレ対INAC神戸)

2019-01-01 22:58:44 | レディース
皇后杯決勝、日テレ対INAC(以下神戸)をテレビ観戦していました。浦和戦では圧倒的なボール支配率で、浦和にほとんどサッカーをさせなかった日テレですが、日テレに最も対抗できるリーグ戦2位の神戸相手には、そうはいかないのではというのが、この試合を見た動機です。神戸も、以前澤らがいて強かった時は澤にアンカーを任せるという超攻撃的布陣でしたが、今は杉田、中島とある程度守備のできる選手をボランチに置いています。

しかし、日テレは神戸相手にもボールを回して支配率を上げるサッカーを見せてきました。日テレの強さの秘密に、セカンドボールの回収率の高さがあり、現役代表の岩渕や元U-20代表の京川といった、ある程度スキルの高い選手からも取ることができます。神戸の両サイドハーフの増矢と仲田はボランチのラインまで押し込まれてしまい、2トップが孤立する神戸にとっては苦しい展開が続きます。

もっとも、神戸が相手だからこそ見えてきた、日テレの弱点もあります。それは前からプレスに行くとパスミスをすることがあることと、攻撃に行きすぎてSBの裏のスペースが使えることです。そこを使ったのが神戸の前半終了間際の先制点で、左SBの後ろのスペースに出してからのクロスを、攻め上がった増矢が合わせて、前半は0-1と神戸リードで折り返します。

しかし、それからはさすが日テレでした。神戸は、右SBに元FWの高瀬愛実を起用しており、攻撃的な起用です。ここを左ウイングの植木で徹底的に仕掛けるとプランを修正してきました。パスも回せますが、選手個人の技術が高いのも日テレの強みなので、そこから植木のクロスが相手GKに当たって入る幸運な同点ゴールで追いつくと、さらに植木の仕掛けからクリアボールを籾木が押し込んで勝ち越しに成功します。

そこからはオープンゲーム気味の展開になり、神戸もカウンターからの岩渕のクロスから、中央で京川がフリーになって2-2の同点になり、試合は延長戦にもつれ込みます。延長戦は日テレペースで、神戸の体力が切れたところを籾木が押し込んで3-2と勝ち越すと、さらにカウンターから独走した田中美南のゴールで4-2となって試合は決着しました。

王者日テレは、これでリーグ戦、リーグカップ、皇后杯の3冠を達成することになりました。代表選手を多く輩出するこの日テレのサッカーが、なでしこジャパンの基本のサッカーに近いことは間違いなく、これが今年開かれる女子W杯で花開くことになって欲しいと願います。
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押し込まれて苦戦(12/29浦和L対日テレ)

2018-12-29 14:49:49 | レディース
皇后杯準決勝、浦和レッズレディース(以下浦和)対日テレをテレビ観戦していました。日テレはなでしこリーグ優勝チームで、皇后杯で三冠を賭けるという最強チームです。浦和としては押し込まれることは覚悟で、若手主体で動ける選手を起用し、必死で日テレの攻撃を遅らせるのがゲームプランだったように感じます。

しかし、日テレは選手のテクニックが日本トップクラスで、サイドへどんどんいいボールを配給されてしまいます。そのため、浦和は4-4-2で後ろ2ラインをコンパクトに保ち、サイドハーフの大熊や吉良は仕事の半分以上が守備と明確に割り切ってきました。いくら日テレでも、浦和の守備が二人いれば、バックパスを選択することも多くなります。

また、2トップの一角の高橋はなも、守備を助ける動きを多く見せていました。浦和は日テレに時間を決めて高い位置から取りに行くのが攻撃面の狙いで、思惑通り取れてシュートに行った場面もありました。それでも、日テレの攻撃の際のセカンドボールの回収がうまく行っておらず、中盤で取られて2次攻撃、3次攻撃を浴びる場面が見られた印象は受けます。特に、右MFの大熊のところは日テレに狙われていました。

そういう日テレ優位で進んだ試合ですが、長い時間0-0が続けば日テレが焦ってくることも期待できたでしょう。浦和としては相手に点を取られた時間が最悪だったと思います。前半43分、ゴール前でつながれて、FW田中美南が放った至近距離のシュートが浦和ゴールを破り、痛すぎる1点ビハインドを負うことになります。

これで、浦和は無理を承知で前から取りに行くしかなくなります。延長戦になったら苦しいでしょうが、それでも2トップの菅澤や高橋はなが一瞬でも空けば可能性がある場面も作れます。それでも、日テレは守備でも洗練されているところを見せ、柴田のシュートの場面では得意ではない左足で打たせようとするなど、浦和の可能性を少しでも下げようとしてきました。

最後、高橋はなのシュートがクロスバーをヒットした決定機もありましたが、勝てそうな気はしなかったゲームです。スピード型の安藤や清家を入れていたらという思いもありますが、無理をする必要のない日テレは自陣を固めているのでチャンスはなかったでしょう。実力差を感じざるを得ない、0-1というスコア以上の差を感じた試合でした。
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若手と高さを使ってきた(12/22浦和L対長野L)

2018-12-22 21:49:16 | レディース
皇后杯準々決勝、浦和レッズレディース(以下浦和)対AC長野パルセイロをテレビ観戦していました。浦和はベテランの安藤がベンチからも外れ、右MFには19歳の若手、写真の大熊良奈選手が入っていました。また、2トップの一角にも、本来DFの高橋はな選手が入っていました。二人とも高さを持っている選手で、浦和はCKから高さを生かして攻める意図があったものと思われます。

そういう試合でしたが、前半は浦和の前からのプレスがうまく連動していました。アンカーの栗島のところは相手に狙われている印象でしたが、左MFに入った吉良のところから前線の菅澤に入るとチャンスになりました。菅澤が、個人技で相手DFを抜くことができたので、そこで味方が詰めていればと惜しまれる場面もありました。

先制点は浦和に入りました。菅澤にマンツーマンでついていた、DF坂本のヘディングでのクリアが手に当たりハンドになり、浦和ボールのPKになります。これを菅澤自身が落ち着いて決め、前半30分と浦和がいい時間でリードを奪います。その後も、相手DFが高い位置を取るので、その裏にアーリークロスを送ることでチャンスになった場面もありました。

これに対し、長野はFWに入っている横山のチームという印象でした。前半、横山にほとんどボールが入らなかったことで長野はやりたいサッカーがまったくできませんでしたが、横山はFWですがゲームメーカーの役割もこなせるので、後半に浦和の運動量が落ちてから横山にボールが入るようになります。横山のスルーパスを17番が追い、14番は当てるだけでゴールになりそうな決定機も迎えますが、そのシュートが偶然GK池田の正面に飛んでしまうという痛恨のミスでチャンスを潰します。

横山自身も決定機を逃し、押し気味の時間も作っていた長野ですが、浦和が交代カードを切って試合の流れを戻します。まだ、個人技で勝負できるのは菅澤と吉良だけという印象も強いですが、皆でプレスに行って長野の縦パスの精度を落とすという地味な貢献が効いて、この苦しい試合を1-0で浦和が勝利して準決勝に進みます。

もちろん、準決勝の相手日テレはなでしこリーグ最強の相手です。もっとも、これは皇后杯なので延長戦もPK戦もあります。それをうまく利用して、粘り強く戦うことを、浦和には期待したいです。
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安藤梢の記憶

2018-12-21 22:29:30 | レディース
今日は元気が出ないので、元気が出そうなネタとして、浦和レッズレディースの安藤梢選手を取り上げます。安藤はご存知、2011年女子W杯の優勝メンバーで、スピードのあるアタッカーとしての活躍が印象的です。そんな安藤のプレーを意識したのは、2005年の親善試合の豪州戦でした。当時はまだ、なでしこジャパンは人気がなく、西が丘サッカー場で後援会員入場無料で行われていました。

当時、豪州のパワーサッカーの前に2失点し、スタンドが沈滞ムードだった頃です。右MFの安藤が相手SBに何度も1対1を仕掛けているうちに、相手はSBが弱いという弱点が次第に表れてきます。安藤のFKから1点を返すと、その後一気に流れを戻したなでしこジャパンが、4-2という逆転勝利を収めた試合です。これを見て「安藤梢、レッズにいるんだから必ず応援しよう」と思ったのが、私が女子サッカーを見るようになったきっかけです。

もっとも、のちのなでしこジャパン大橋監督に、右SBで起用された時期もあります。当時は「右のロベカルになれ」と主に攻撃面を期待しての起用でしたが、もともとトップ下の彼女にとって、SBというのは本来の役割ではない印象も受けました。本来の右MFやFWで起用してもらえたのは、佐々木監督になってからです。

当時、安藤は同タイプの大野とFWのポジションを争っていました。スピード型で点も取れる、よく似た特徴を持つ二人でしたが、安藤がFWに入った試合が多かった印象です。このチームで点を取るのは澤が多く、女子W杯でMFながら得点女王になり、MVPも受賞したほどでした。安藤はゴールこそ入れていませんが、アタッカーとして攻撃の先兵だった記憶です。

2008年にレッズを優勝に導いてから、安藤は長くドイツでプレーしていました。海外ではプロでない女子選手の海外挑戦の際に、生活費として20万円ほど、日本サッカー協会が補助してくれるシステムができたのが追い風になりました。2011年にドイツで行われた女子W杯では、ドイツでの安藤の経験は効いていたはずで、移動の距離など、現地にいてわかることも多かったでしょう。

昨年に浦和レッズレディースに戻ってきて、今年はプレーを見ることもできました。残された時間は長くないとしても、いてくれるだけでいい存在です。安藤さん、いいですね。
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なでしこ対ノルウェー

2018-11-11 21:47:42 | レディース
今日、なでしこジャパン(日本女子代表)は鳥取でノルウェー代表との親善試合を行っていました。今季はアメリカ遠征で3連敗するなど世界が相手ではどうか?と思われたなでしこですが、アジアカップとインドネシア・アジア大会で両方優勝して自信をつけてきました。今の代表監督、高倉麻子氏は、佐々木前監督ができなかった世代交代で、だいぶ成果を出してきた印象です。

もちろん、スタメンには熊谷、鮫島彩、宇津木瑠美などのベテランもいます。それでも、今のなでしこは若手が入ってもすぐにチームの一員として機能するところがさすが高倉監督です。今やエースストライカーに育った、岩渕真奈が縦パスを受けて、個人技でかわして決めた2点目はまさに、チームの組織が機能して取れた点でした。

若手も躍動しました。ボランチに入った、三浦成美選手はなでしこがカウンターを食らいそうになる場面で、しっかりとノルウェーからボールを奪い返してピンチを未然に防ぎました。その、ボールを奪い返す組織は、さすがなでしこと呼べるもので、ノルウェーがボールをつないで逆襲を狙ってもピンチにさせない強さも感じました。

驚いたのは、初の代表出場となった、長野風花選手です。レッズレディースの下部組織から育ったので、15歳のときからレッズレディースのトップの試合に出て名前を聞いていますが、今は19歳となりすっかり「かわいい」風貌になっています。それはともかく、プレーもさすがで、三浦とうまくバランスを取りながらフリーでボールを受ける技術を習得しています。

しかも、そこから出すパスが素晴らしいです。3点目のゴールシーンでは、右MFの中島が走り込むスピードを計算した絶妙なパスを送り、そこから中島がダイレクトでクロスを上げると、FW岩渕は触るだけでゴールになりました。これほど、鮮やかに組織的な点を取れるところは、これからもなでしこの強みにしていって欲しいです。

試合は、途中出場の籾木の鮮やかなシュートテクニックで4点目を入れたなでしこが、4-1という快勝を収めました。皆が戦術的な動きができ、誰が出てもいい流れの試合ができる、この日は本当にいい試合でした。
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美しすぎるSB(小原由梨愛)

2018-10-13 22:33:36 | レディース
今日、駒場スタジアムに足を運んだのは、新潟の右MF(普段はSB)小原由梨愛(ユリア)選手を見に行くという動機もありました。1枚くらいはいい写真が撮れるといいなと思っていましたが、狙ってみると結構撮れるものです。検索エンジンで彼女の名前を検索すると「かわいい」が出てくる選手で、一度は写真を撮ってみたいという夢?は実現しました。かわいい選手なので、おそらく新潟では大人気なのでしょうね。

備忘録として、プレースタイルも書きます。基本はサイドにいる、スピードを生かす選手ですが、クロスの精度があるのでMFとしても起用可能です。この日のプレーで効いたのは、浦和が中央の守備に課題ありと見抜いて、ドリブルでバイタルエリアに切り込んでいったプレーです。これを見た上尾野邊がここからロングシュートを放って流れを変えているので、その攻撃力はなかなかのものです。

もっとも、常に前に張るのではなく、SB気味にサイドの守備をケアしている場面も多く見られました。写真にもあるように、スローインも自分で入れていました。どちらかと言えばSBの選手なのだろうなと、この日の観戦では感じたプレーでした。







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浦和レッズレディース対アルビレックス新潟レディース

2018-10-13 22:11:32 | レディース
駒場スタジアムで行われた、浦和レッズレディース(以下浦和)対アルビレックス新潟レディース(以下新潟)を見ていました。男子サッカーではじっくりと試合を見る私ですが、女子サッカーを見る以上多少はミーハー根性があってもいいと、試合中でも何度か写真を撮りました。もっとも、カメラの性能の限界で動いている選手を撮れないので、スローインやセットプレーで選手が止まっている瞬間を狙いました。

試合ですが、序盤は浦和がやりたいサッカーを見せました。右MFにいるベテラン、安藤梢を生かす狙いで、縦パスから安藤の個人技を使って、折り返しをFWの菅澤が合わせるのが基本形でした。安藤がテクニックを見せると、相手左SBの北川は対応し切れないことがあり、そこから菅澤にボールが行くまでは実現しました。もっとも、これを菅澤が決められなかったことが試合を動かします。

浦和はサイドハーフがストロングポイントなので、サイドを生かすサッカーをするのは自然ですが、前半は新潟もサイドを使おうとしていました。新潟は4-2-3-1で、右の小原、左の園田に収めてからのクロスを序盤は上げていました。もっとも、新潟の1トップはスピード型の小柄な白井で、そのクロスを誰に合わせようとしているか意図が不明でした。トップ下の八坂が何度かそのクロスに詰めていましたが、新潟は前半終了間際に、ボランチの上尾野邊が遠目からシュートを狙い、クロスバーに当たって跳ね返るという決定機がありました。

結局前半は0-0で折り返しましたが、このシュートは間違いなく流れを変えました。後半の新潟の動きが明らかに変わったからです。後半の立ち上がり、八坂が浦和DF南にプレスに行って、ミスを拾ってシュートで終わったプレーがきっかけでした。新潟は浦和のバイタルエリアでボールを奪えるようになり、小原や上尾野邊が後ろでつないでからの連続攻撃でゲームの主導権を握りました。

先制点は左からのクロスを八坂が落として、そこを園田が決めた、GKにとってはノーチャンスのシュートです。そこからは新潟がほぼ敵陣で試合を運び、阪口萌乃が蹴ったCKに、DF北川が狙ったかのごとく見事にフリーになって頭で決めた2点目で、勝負はほぼ着きました。後半の浦和は、頼みの綱の安藤にほとんどボールを入れられない苦戦で、左MFを白木に変えたり、ボランチを変えたりして変化を加えましたが効果なく0-2でゲームは終わりました。

この日のMOMは八坂だと思います。後半、バイタルエリアで取りに行くサッカーが機能したのは彼女が効いていたからです。男子は新潟には埼スタで一度も負けていないのが誇りですが、そういえば女子は結構ホームで負けていると、過去の負けが頭に戻ってきましたが。














































上尾野辺めぐみ選手です。



南萌香選手です。



私的MOM、八坂芽衣選手です。











阪口萌乃選手です。
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なでしこジャパン、アジア大会金メダル

2018-09-02 20:20:58 | レディース
アジア大会の決勝、日本女子代表(以下なでしこ)対中国代表の試合のビデオを見ていました。結果は皆さんご存知でしょうが、1-0でなでしこが勝ち金メダルを獲得しました。金メダルを取ったのだから見ようというのが観戦のモチベーションでしたが、映像は意外にも、中国の強さが伝わってくる試合でした。

中国は元ガンバ大阪DFの賈秀全氏が率いていました。最近の中国女子代表は、これまでの長身FWを軸にしたパワーサッカーを改めて、中盤でパスを回すなでしこのお株を奪うサッカーを目指しています。もともと、身体能力ではなでしこを上回る相手なので、そういう選手たちが技術を発揮して戦えば日本は苦戦することになります。

シュート数では日本4本、中国14本と圧倒され、日本のパスはサイドハーフの中島、籾木のところで中国の組織的な守備に止められ、ペナルティエリアの中にすら入れない一方的な展開が続きます。もっとも、日本の高倉麻子監督はそれはある程度計算していたようで、「ギリギリのところで足が出るのが日本の強み」とマスコミに語っていました。

そうやって、GK山下杏也加の好守もあって0-0でしのいでいると、次第に中国の弱点が出てくるようになります。中国は、選手を短い距離に置いてパスを回しプレスに行くことを意識しているので、どうしてもサイドのタッチライン際が時間とともに空いてくるようになります。そこを日本は狙いました。押される展開で、SBの清水や阪口は苦しかったでしょうが、彼女たちが上がってくることでサイドに拠点ができ、サイドハーフの中島と長谷川で2枚攻撃の駒を置けました。

決勝点は、そうして狙えるようになったサイドのスペースからでした。サイドにいた中島が、この試合ではめったにないフリーでクロスを上げるというチャンスに、途中出場の菅澤が頭で合わせて中国ゴールを破り、1-0で中国を破る貴重な勝利を得ることができました。

高倉監督になってからは国際親善試合で苦戦が続くなでしこですが、それでもアジアでは勝てているというのは自信になります。次に目指す、2019年女子W杯は苦しい戦いになるでしょうが、それでも国内組の若手で結果を出せたことで底上げはできたと思います。あとは、海外組を加えたチームの熟成が、どこまでできるかでしょう。
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ヤングなでしこ、U-20女子W杯優勝

2018-08-25 14:49:13 | レディース
今朝、サッカー界から大きなニュースがありました。フランスでU-20女子W杯を戦っていた「ヤングなでしこ」(U-20女子日本代表)が決勝戦でスペインと対戦して3-1で勝利し、見事優勝を果たしました。試合は、フジテレビで夜中に生中継があったので、ビデオで試合内容を確認しました。

スペインとは、1次リーグで対戦して0-1で敗れています。その苦戦の原因も、この決勝戦にも表れており、女子スペイン代表にもバルセロナのような「ティキ・タカ(ボールを回すサッカー)」のノウハウが備わっていました。スペインはサイドを使うと明確にプランを立てており、そこから折り返してバイタルエリアを使ってからのロングシュートで主導権を握りました。

GKスタンボー華が、2度決定的なシュートを止めていなければ、前半で決着をつけられたかもしれない、なでしこの劣勢でした。しかし、なでしこが国際大会で結果を出すときは、大抵試合をこなしていくうちに相手のスピードに慣れてきて、対応しながら相手の弱点を突けたときです。この試合もそのような展開になりました。

スペインの4-3-3は、バイタルエリアに残っているMFがアンカーの1枚になることが多く、バイタルエリアが使えるという弱点がありました。そこを、右MFに入っていた宮澤ひなたが、遠目から思い切ってシュートを狙うと、GKコルの上を抜けて前半38分といういい時間でなでしこに先制点が入ります。この試合の場合、あまりSBを上げたりはせず、空いているスペースの取り合いのような試合になりました。

後半はFW同士のコンビネーションが冴え、植木のスルーパスを受けた宝田のゴールで2-0と安全圏に広げると、さらにバイタルエリアに上がってきていたボランチの長野のシュートで3-0とし、相手に1点を返されたものの3-1で逃げ切って、見事優勝を果たすことができました。U-20女子W杯の優勝は初めてで、これから下の世代でなでしこのトップチームが強くなる兆しを感じます。

また、浦和サポとしては、監督が元浦和DFの池田太氏というのも嬉しいです。選手としては1年間レギュラーの経験もなかった選手ですが、浦和のいろんなカテゴリーで指導者としての経験を積んでいました。そういう頭脳が世界で勝つことは、浦和の良さも見せたようで嬉しいです。
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皇后杯準決勝(12/21浦和対日テレ)

2017-12-21 22:57:36 | レディース
今日は女子サッカー皇后杯の準決勝でした。会場はヤンマースタジアム長居で、カードは浦和対日テレでした。結果を先に言うと、1-2で浦和の敗戦に終わりました。この結果、浦和の皇后杯初優勝は残念ながらなりませんでした。それでも、女子サッカーの映像が手に入る機会はなかなかないので、この試合でもマニアックに分析してみました。

浦和は、前から積極的にプレスに行くサッカーで試合序盤は優位にゲームを運びました。DFラインを高い位置に保ち、2トップの安藤と吉良を縦関係にして、安藤にトップ下気味にさばいてから吉良が裏に走るサッカーを狙ってきました。この浦和の積極策で、日テレのダブルボランチの阪口と中里は押し込まれ、あとはフィニッシュの形が出来上がればという内容でした。

それでも、サッカーが難しいのは、その展開でも日テレに点が入ることがあることです。日テレは浦和の積極策をよく分析しており、スピードのある植木をFWに置いて、浦和の高いDFラインの裏にボールを出すショートカウンターで勝負してきました。その結果、浦和DFが崩されて、長谷川のクロスを田中美南が合わせて先制すると、アンカーの木崎から阪口がボールを奪ったチャンスに植木が決めて浦和は2点ビハインドを追うことになります。

この展開になったことで、浦和はうまく行く可能性もあった高い位置からのプレスのサッカーを諦め、右MFに本来FWの清家を入れて個人技で勝負を狙い、さらにFWにポストプレーヤーの菅澤を入れて左MFにFWの吉良を回し、4トップ気味の前がかりの布陣で総攻撃を仕掛けざるを得なくなりました。

その後半の勝負手も、浦和のパスがなかなか通らなくなって機能したとは言い難い結果になってしまいました。ボールが最も持てる安藤も、清家の個人技も、日テレは人数をかけて潰し、2点リードを確実に守ることを意識したサッカーを見せてきました。最後、清家の個人技で1点を返したものの反撃は遅すぎて、1-2で浦和の敗戦に終わりました。

もちろん、タイトルを逃したことは反省されなければならないですが、前半の浦和のサッカーには可能性も感じました。前からプレスに行く、連動性をもっと高めていけば、パスが回ってチャンスをつかめるようになるのではと、この映像を見て思いました。来季の浦和の成熟を期待したいです。
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