これからの冬の時期に咲く、数少ない花が写真の「西洋サクラソウ」です。日本の厳冬期にも耐えられる花で、冬場の公園ではビオラ、パンジー、ノースポールらとともにメジャーな花です。冬場の花は寒さに耐えられるように品種改良された園芸品種が多いですが、そういう花の写真で、これからネタがない時期を持たせていければと思います。
夏の終わりから、冬が近づく今の時期まで、長い間見ることができる写真のキバナコスモスにも、そろそろ別れの季節がやってきました。霜が降りる頃には、秋の花たちは一斉に枯れ、長く厳しい冬になります。今週末、散歩をすると、周りが一遍に変わっているかもしれないですね。
大相撲九州場所は、写真の横綱照ノ富士が15戦全勝で6回目の優勝を果たしました。照ノ富士は今年1年間で6場所中4場所を優勝していますが、意外にも全勝優勝は初めてで、これから強い横綱への道を歩んでいく途中です。照ノ富士の良さに、外四つで勝てるというものがあります。インタビューで本人が言うには「器用ではないので大きな体をぶつけていくしかない」と、上体の力を軸に相撲を組み立てています。
これだけ、相手にもろ差しを許しても危なくない力士は初めてで、外四つで両上手を引き付ければ十分な形にできます。相手が小兵なら「きめ出し」でも勝てる力士で、そういう「大きな相撲」で勝てるのは彼の武器にしていって欲しいです。今の照ノ富士に勝つには、2日目に大栄翔が健闘したように、低い突き押しで持っていくしかないように思えます。
九州場所は涼しい気候もあって波乱が起きにくい場所で、かつての大横綱千代の富士が得意にしていた場所でした。照ノ富士と貴景勝のマッチレースになりそうなところに、平幕阿炎が割り込む健闘を見せましたが、結果は順当でした。照ノ富士は優勝回数二桁を目標にしており、一時的でも「照ノ富士時代」を作れれば、横綱として十分な成功でしょう。
大関貴景勝は9日目まで全勝をキープして意地を見せましたが、照ノ富士より先に下位相手に星を落として優勝争いから脱落してしまいました。貴景勝は押し一本の力士なので相撲を安定させにくいですが、本人はこだわりを持っており、今照ノ富士に対抗できそうなのは貴景勝だけです。今年の初場所で横綱昇進のチャンスがありながら途中休場した苦い過去もありましたが、まずは優勝して足がかりを作りたいところです。
大関正代は9勝6敗と「いつもの成績」に終わりました。地元の九州場所で勢いがあるかに思えましたが、今の正代では大関を守るのが手一杯な印象は受けます。かつての魁皇が8勝7敗が続いたこともありましたが、当時魁皇は晩年で、正代はまだ若いのですからこの状況を抜け出せるようにしないといけないはずです。
三役争いでは、小結逸ノ城が5勝10敗、霧馬山が6勝9敗で平幕落ちします。明生が7勝8敗で小結に止まりそうで、空く枠は二つになりそうです。そこに入るのは西前頭2枚目の隆の勝が11勝4敗、東前頭筆頭の大栄翔が8勝7敗で有力視されます。西前頭筆頭の若隆景は8勝7敗ですが、番付運が悪く東前頭筆頭に止められそうです。
これだけ、相手にもろ差しを許しても危なくない力士は初めてで、外四つで両上手を引き付ければ十分な形にできます。相手が小兵なら「きめ出し」でも勝てる力士で、そういう「大きな相撲」で勝てるのは彼の武器にしていって欲しいです。今の照ノ富士に勝つには、2日目に大栄翔が健闘したように、低い突き押しで持っていくしかないように思えます。
九州場所は涼しい気候もあって波乱が起きにくい場所で、かつての大横綱千代の富士が得意にしていた場所でした。照ノ富士と貴景勝のマッチレースになりそうなところに、平幕阿炎が割り込む健闘を見せましたが、結果は順当でした。照ノ富士は優勝回数二桁を目標にしており、一時的でも「照ノ富士時代」を作れれば、横綱として十分な成功でしょう。
大関貴景勝は9日目まで全勝をキープして意地を見せましたが、照ノ富士より先に下位相手に星を落として優勝争いから脱落してしまいました。貴景勝は押し一本の力士なので相撲を安定させにくいですが、本人はこだわりを持っており、今照ノ富士に対抗できそうなのは貴景勝だけです。今年の初場所で横綱昇進のチャンスがありながら途中休場した苦い過去もありましたが、まずは優勝して足がかりを作りたいところです。
大関正代は9勝6敗と「いつもの成績」に終わりました。地元の九州場所で勢いがあるかに思えましたが、今の正代では大関を守るのが手一杯な印象は受けます。かつての魁皇が8勝7敗が続いたこともありましたが、当時魁皇は晩年で、正代はまだ若いのですからこの状況を抜け出せるようにしないといけないはずです。
三役争いでは、小結逸ノ城が5勝10敗、霧馬山が6勝9敗で平幕落ちします。明生が7勝8敗で小結に止まりそうで、空く枠は二つになりそうです。そこに入るのは西前頭2枚目の隆の勝が11勝4敗、東前頭筆頭の大栄翔が8勝7敗で有力視されます。西前頭筆頭の若隆景は8勝7敗ですが、番付運が悪く東前頭筆頭に止められそうです。
浦和は、DFトーマス・デン選手が契約満了で退団することを発表していました。デンは豪州人で、U-23豪州代表キャプテンと将来性は十分でしたが、本人が言う限りでは今季は負傷続きでプレーできませんでした。生まれはアフリカですが、豪州の市民権を取得したことで豪州で育ち、負傷が良くなれば豪州代表で見る可能性もある選手です。
プレースタイルはスピード型でした。上背はさほどなかったので、その分をDFライン裏への「競走」で負けないことでCBを守っていた選手でした。浦和には昨年加入して、4-4-2の2ラインを引くサッカーを標榜した大槻監督時代に、槙野、岩波とCBのポジションを争っていたCBでした。スピードを武器にするタイプは異色なので、負傷がなければもっと戦力になってくれたことでしょう。
攻撃力も持っていました。時には右SBでも出番があり、唯一のゴールとなったホーム神戸戦での弾丸ミドルシュートの破壊力はさすがでした。ポストに当たって入った、ラッキーな得点ではありましたが、フリーになる出し抜く上手さは今後にも期待できると思っていました。五輪予選があったのでチーム合流が遅れたハンデはありましたが、コロナによる開幕の遅れで、7月となった異例のシーズン再開で戦力になることができました。
まだ24歳と年齢的には若いので、母国復帰も含めて移籍先を探すことになります。まずはプレーできる状態にまで回復させて、そこからの復活の可能性はまだ持っています。豪州人では、浦和ではあまり活躍できなかったナバウトが復活して代表入りまでできるようになった例もあり、五輪代表の実績から豪州国内では評価が高いでしょうからチャンスはあります。
日本という環境を気に入ってくれた、心優しい彼との別れは残念ではありますが、チームはこれからも進んで行かないといけません。また、ACLや豪州代表で彼の姿を見ることを楽しみに、遠くからですが彼の幸運を願っています。
プレースタイルはスピード型でした。上背はさほどなかったので、その分をDFライン裏への「競走」で負けないことでCBを守っていた選手でした。浦和には昨年加入して、4-4-2の2ラインを引くサッカーを標榜した大槻監督時代に、槙野、岩波とCBのポジションを争っていたCBでした。スピードを武器にするタイプは異色なので、負傷がなければもっと戦力になってくれたことでしょう。
攻撃力も持っていました。時には右SBでも出番があり、唯一のゴールとなったホーム神戸戦での弾丸ミドルシュートの破壊力はさすがでした。ポストに当たって入った、ラッキーな得点ではありましたが、フリーになる出し抜く上手さは今後にも期待できると思っていました。五輪予選があったのでチーム合流が遅れたハンデはありましたが、コロナによる開幕の遅れで、7月となった異例のシーズン再開で戦力になることができました。
まだ24歳と年齢的には若いので、母国復帰も含めて移籍先を探すことになります。まずはプレーできる状態にまで回復させて、そこからの復活の可能性はまだ持っています。豪州人では、浦和ではあまり活躍できなかったナバウトが復活して代表入りまでできるようになった例もあり、五輪代表の実績から豪州国内では評価が高いでしょうからチャンスはあります。
日本という環境を気に入ってくれた、心優しい彼との別れは残念ではありますが、チームはこれからも進んで行かないといけません。また、ACLや豪州代表で彼の姿を見ることを楽しみに、遠くからですが彼の幸運を願っています。
清水戦の敗戦は残念でしたが、浦和は今週末の土曜日にアウェイでの最終戦、名古屋グランパス戦があります。既に、川崎の天皇杯優勝時にACL出場権が転がり込んでくるリーグ4位の目もなくなってしまった浦和ですが、あと1試合リーグ戦が残っており、次の天皇杯準決勝C大阪戦に向けてチーム状態を上げるためにこのゲームを利用したいところです。
名古屋は浦和の一つ上の5位につけています。こちらは天皇杯は既に敗退しており、リーグ戦で4位に入っての他力ACL出場権が目標という立場です。4位鹿島とは勝ち点1差なので、勝てば可能性があるので、モチベーションは持っていると思われます。リーグ戦の成績は19勝8分10敗で、44得点30失点と失点数の少なさでこの順位につけているチームと想像がつきます。
チーム得点王はシュビルツォク、マテウスの7得点です。特にポーランド人FWシュビルツォクは前回の対戦時には加入していなかった新戦力で、ダイジェスト映像で見る限りではいい位置にいることで点を取っているワンタッチプレーヤーのようです。岩波、ショルツのCB2枚はこのシュビルツォクと柿谷の2トップへの対応が多くなり、清水戦のような攻撃参加の回数は減るでしょう。
会場は豊田スタジアムです。ここは風通しが良くないスタジアムで、例年夏場に対戦が組まれて、暑さで浦和は苦しんできた敵地ですが、12月の試合ということで気にする材料は減ります。この相手にはマテウス、相馬勇紀、前田直輝らスピード型のMFがいて、彼らの突破も浦和が苦しんできた要因の一つです。
もっとも、浦和も酒井宏樹やショルツの加入で、後半戦からは上位で戦える陣容を整えました。来季は本気で優勝を目指そうとするなら、ここで勝って名古屋に嫌なイメージを与えたいです。残りは最大3試合ありますが、それを立花代表が言うように全部勝って、来季に向けていいイメージでシーズンを締めくくって欲しいものです。
名古屋は浦和の一つ上の5位につけています。こちらは天皇杯は既に敗退しており、リーグ戦で4位に入っての他力ACL出場権が目標という立場です。4位鹿島とは勝ち点1差なので、勝てば可能性があるので、モチベーションは持っていると思われます。リーグ戦の成績は19勝8分10敗で、44得点30失点と失点数の少なさでこの順位につけているチームと想像がつきます。
チーム得点王はシュビルツォク、マテウスの7得点です。特にポーランド人FWシュビルツォクは前回の対戦時には加入していなかった新戦力で、ダイジェスト映像で見る限りではいい位置にいることで点を取っているワンタッチプレーヤーのようです。岩波、ショルツのCB2枚はこのシュビルツォクと柿谷の2トップへの対応が多くなり、清水戦のような攻撃参加の回数は減るでしょう。
会場は豊田スタジアムです。ここは風通しが良くないスタジアムで、例年夏場に対戦が組まれて、暑さで浦和は苦しんできた敵地ですが、12月の試合ということで気にする材料は減ります。この相手にはマテウス、相馬勇紀、前田直輝らスピード型のMFがいて、彼らの突破も浦和が苦しんできた要因の一つです。
もっとも、浦和も酒井宏樹やショルツの加入で、後半戦からは上位で戦える陣容を整えました。来季は本気で優勝を目指そうとするなら、ここで勝って名古屋に嫌なイメージを与えたいです。残りは最大3試合ありますが、それを立花代表が言うように全部勝って、来季に向けていいイメージでシーズンを締めくくって欲しいものです。
今日の浦和のホーム最終戦、清水エスパルス戦は0-1で浦和の敗戦に終わりました。最初の数分間、清水は2トップが前から追い回してきており、主導権を握ることを狙ってきました。もっとも、浦和は左サイドの山中のところが空くという攻略ポイントを見つけ、岩波やショルツが山中に早めにボールを回すことで次第にボールが持てるようになってきました。
サイドに出すまではできていたこの日の浦和ですが、戦略的には苦しんだ試合になってしまいました。清水が前から追えなくなって、自陣に4-4の2ラインを引いて守ってきたことで、そのスペースのなさで苦しむことになります。この日の浦和は江坂の1トップという「偽9番」のスタメンで、中央にターゲットになる選手がいないという弱みを清水側は研究していたようです。
そのため、浦和がサイドに回しても、中央を閉めておけば失点は防げるという頭があったようです。最初は左サイドの山中を主に使い、膠着状態と見たら右サイドの田中達也を使うようにプランを変えてきた浦和ですが、中央を固めていた清水の堅陣は崩れず、クロスを入れてもクリアされる流れをなかなか断ち切れませんでした。
また、この日の浦和は横浜FM戦で見せたような高い集中力も見せられていない様子でした。ボールを持っているのは浦和なのは確かですが、清水に前からプレスに来た時に、パスミスなどで不用意に相手ボールのCKを与える場面も目に付きました。このCKの守備では何とかしのげた浦和ですが、結果的に失点にはなっていなくても、思うようにゲームを運べていない様子は見えてきました。
酒井宏樹の復帰など、明るい材料もあった浦和ですが、やはりFWにユンカーがいないデメリットは大きいと感じながら、前半を0-0で折り返しました。ボールを持っている割には、ゲームを優位には運べていないので、何か嫌だなと感じていたハーフタイムでした。そのゲームは、最悪の方向に振れるのですが、それについては明日のマニアック分析で補足します。
鈴木彩艶
興梠慎三
西川周作
金子大毅
平野祐一
伊藤敦樹
関根貴大
平野祐一
田中達也
酒井宏樹
酒井宏樹
江坂任
山中亮輔
大久保智明
小泉佳穂
西大伍
槙野智章
サイドに出すまではできていたこの日の浦和ですが、戦略的には苦しんだ試合になってしまいました。清水が前から追えなくなって、自陣に4-4の2ラインを引いて守ってきたことで、そのスペースのなさで苦しむことになります。この日の浦和は江坂の1トップという「偽9番」のスタメンで、中央にターゲットになる選手がいないという弱みを清水側は研究していたようです。
そのため、浦和がサイドに回しても、中央を閉めておけば失点は防げるという頭があったようです。最初は左サイドの山中を主に使い、膠着状態と見たら右サイドの田中達也を使うようにプランを変えてきた浦和ですが、中央を固めていた清水の堅陣は崩れず、クロスを入れてもクリアされる流れをなかなか断ち切れませんでした。
また、この日の浦和は横浜FM戦で見せたような高い集中力も見せられていない様子でした。ボールを持っているのは浦和なのは確かですが、清水に前からプレスに来た時に、パスミスなどで不用意に相手ボールのCKを与える場面も目に付きました。このCKの守備では何とかしのげた浦和ですが、結果的に失点にはなっていなくても、思うようにゲームを運べていない様子は見えてきました。
酒井宏樹の復帰など、明るい材料もあった浦和ですが、やはりFWにユンカーがいないデメリットは大きいと感じながら、前半を0-0で折り返しました。ボールを持っている割には、ゲームを優位には運べていないので、何か嫌だなと感じていたハーフタイムでした。そのゲームは、最悪の方向に振れるのですが、それについては明日のマニアック分析で補足します。
鈴木彩艶
興梠慎三
西川周作
金子大毅
平野祐一
伊藤敦樹
関根貴大
平野祐一
田中達也
酒井宏樹
酒井宏樹
江坂任
山中亮輔
大久保智明
小泉佳穂
西大伍
槙野智章
森林公園に行くと毎回楽しみにしている、公園の奥の方にある「ボーダー花壇」で撮ってきた写真です。さすがに秋も深まり、枯れている花も多くなってきましたが、それでもサルビアの仲間と「セージ類」と呼ばれる秋の花が、最後の輝きを放っていました。
サルビア・インボルクラータ
バラ
メキシカンブッシュセージ
トリトマ
アジサイ
リンドウ
シュクシャ
ブッドレア
パンパスグラス
カンナ
サルビア・マドレンシス
コダチダリア
パンパスグラス
ポピーマロウ
パイナップルセージ
サルビア・インボルクラータ
バラ
メキシカンブッシュセージ
トリトマ
アジサイ
リンドウ
シュクシャ
ブッドレア
パンパスグラス
カンナ
サルビア・マドレンシス
コダチダリア
パンパスグラス
ポピーマロウ
パイナップルセージ
先日、森林公園のカエデ園を見に行ってきました。GWの頃、青々としているカエデを見て「これが一斉に色づくとどんな風景になるのだろう」と思っていたので、それが実現したのは良かったと思います。この時期は花も見ることができますが、メインイベントはこれでした。いい気分転換です。
昨夜、少し時間があったので、アジア最終予選のA組、シリア対イランのビデオを前半25分ほどまで見ていました。今日続きを見ようとしましたが、どうもDAZNの中継は試合後1週間でハイライトのみになってしまうので、残り時間は見られませんでした。それでも、その25分でもわかったことはあるので、ネタにします。
イランはスピード型FWのアズムンを1トップに置く4-2-3-1です。この試合は、シリアのホームゲームですが、皆さんご存じの通りシリア国内の政情不安のためシリアでは開催できず、中立地のヨルダンで行われていました。このグラウンドは各地で水はけが悪くぬかるんでおり、そのピッチ状態の悪さからイランといえどボールコントロールをミスすることもあります。
シリアがチャンスをつかめたのはそれにつけ込んだ場面だけですが、それでも個人技のあるアルマワス(10番)が個人で突破してシュートした場面もあります。それでも、ゲームはほとんどがイランのペースで、シリアは苦し紛れのクリアでしのぐのがやっとでした。イランはサイドハーフのゴリザデ(17番)とアミリ(11番)のところまではほぼ100%つなげる、優位なゲームでした。
試合はその後、トップ下のハジサフィ(3番)のスルーパスにアズムンが抜け出して、GKとの1対1を落ち着いて決めて先制すると、イランの左サイドからのクロスにシリアDFがハンドしてPKとなります。そのPKをハジサフィが決めて、ハーフタイムは2-0とある程度余裕のあるスコアで折り返します。ヨルダンのグラウンドの悪さがシリアに幸運するリスクは、これでほぼ解消できたと言えます。
最後はゴリザデにも個人技からのゴールが決まって、試合は3-0とイランの勝利に終わりました。チームの力にはだいぶ差があった印象ですが、それでもシリアは最下位とはいえ3位争いが混戦になっており、連勝すれば一気に3位に上がる可能性もあります。日本が3位になるとこのヨルダンで試合をする恐れもあるので2位以内を確実にしたいところです。
イランはスピード型FWのアズムンを1トップに置く4-2-3-1です。この試合は、シリアのホームゲームですが、皆さんご存じの通りシリア国内の政情不安のためシリアでは開催できず、中立地のヨルダンで行われていました。このグラウンドは各地で水はけが悪くぬかるんでおり、そのピッチ状態の悪さからイランといえどボールコントロールをミスすることもあります。
シリアがチャンスをつかめたのはそれにつけ込んだ場面だけですが、それでも個人技のあるアルマワス(10番)が個人で突破してシュートした場面もあります。それでも、ゲームはほとんどがイランのペースで、シリアは苦し紛れのクリアでしのぐのがやっとでした。イランはサイドハーフのゴリザデ(17番)とアミリ(11番)のところまではほぼ100%つなげる、優位なゲームでした。
試合はその後、トップ下のハジサフィ(3番)のスルーパスにアズムンが抜け出して、GKとの1対1を落ち着いて決めて先制すると、イランの左サイドからのクロスにシリアDFがハンドしてPKとなります。そのPKをハジサフィが決めて、ハーフタイムは2-0とある程度余裕のあるスコアで折り返します。ヨルダンのグラウンドの悪さがシリアに幸運するリスクは、これでほぼ解消できたと言えます。
最後はゴリザデにも個人技からのゴールが決まって、試合は3-0とイランの勝利に終わりました。チームの力にはだいぶ差があった印象ですが、それでもシリアは最下位とはいえ3位争いが混戦になっており、連勝すれば一気に3位に上がる可能性もあります。日本が3位になるとこのヨルダンで試合をする恐れもあるので2位以内を確実にしたいところです。
ハーフタイム、1点ビハインドの横浜FMに動きがあるはずと見ていましたが、後半の入りは前半と同じ様子でした。浦和としてはこのタイミングでは前半で成功したのと同じ形の、カウンターからの2点目を狙いたいところでした。そのシナリオは見事当たり、伊藤敦樹が中盤でボールを奪ってからの速攻でゴール前に出たパスを田中達也が押し込んで、浦和は貴重な2点目を入れることになります。
リードが2点になったことで、横浜FMのマスカット監督は動かざるを得なくなり、トップ下のマルコス・ジュニオール、右FWの仲川、ボランチの扇原の3人を一気に交代させて、前田大然を右FWに回して、CFにレオ・セアラを入れてきました。この交代以降、横浜FMの様子が変わりました。CBの岩田、チアゴマルテンスがハーフウェイラインより前に出てボランチのような位置を取ってきました。
浦和にカウンターを食らう覚悟をしてでも、ボールを支配して圧倒的に押し込もうとするもので、布陣の数字で言えば「0-7-3」のような布陣です。これで浦和は押し込まれて苦しくなりますが、縦のボールを出せばカウンターを繰り出せるので、攻めながら時間を使うことはできていました。前田大然が放ったシュートがポストに当たったあたりから、最後の攻勢をかけてきた横浜FMの勢いに苦しみます。
特に、CFのレオ・セアラはなぜスタメンでないかわからないほど好調でした。中央で待ってクロスを合わせるのは、本来ウイングプレーヤーの前田大然より得意で、最後の時間では右クロスを合わせて1点を返すゴールを決めて、浦和はいよいよ苦しくなってボールキープを始めたほどでした。金子や宇賀神など、守備的な交代もして時間を使った浦和は、西川の好セーブも効いてこのゲームを2-1で勝ち切ります。
実力が上の相手に戦略で勝てた、こういう試合はサポーター的には格別でした。天皇杯準決勝のC大阪戦に向けて、できるだけチーム状態を上げていって欲しいところで、次のホーム最終戦の清水戦でも、こんな戦略的に練られた試合を是非とも見たいものです。
リードが2点になったことで、横浜FMのマスカット監督は動かざるを得なくなり、トップ下のマルコス・ジュニオール、右FWの仲川、ボランチの扇原の3人を一気に交代させて、前田大然を右FWに回して、CFにレオ・セアラを入れてきました。この交代以降、横浜FMの様子が変わりました。CBの岩田、チアゴマルテンスがハーフウェイラインより前に出てボランチのような位置を取ってきました。
浦和にカウンターを食らう覚悟をしてでも、ボールを支配して圧倒的に押し込もうとするもので、布陣の数字で言えば「0-7-3」のような布陣です。これで浦和は押し込まれて苦しくなりますが、縦のボールを出せばカウンターを繰り出せるので、攻めながら時間を使うことはできていました。前田大然が放ったシュートがポストに当たったあたりから、最後の攻勢をかけてきた横浜FMの勢いに苦しみます。
特に、CFのレオ・セアラはなぜスタメンでないかわからないほど好調でした。中央で待ってクロスを合わせるのは、本来ウイングプレーヤーの前田大然より得意で、最後の時間では右クロスを合わせて1点を返すゴールを決めて、浦和はいよいよ苦しくなってボールキープを始めたほどでした。金子や宇賀神など、守備的な交代もして時間を使った浦和は、西川の好セーブも効いてこのゲームを2-1で勝ち切ります。
実力が上の相手に戦略で勝てた、こういう試合はサポーター的には格別でした。天皇杯準決勝のC大阪戦に向けて、できるだけチーム状態を上げていって欲しいところで、次のホーム最終戦の清水戦でも、こんな戦略的に練られた試合を是非とも見たいものです。