Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

名パサー(シンプリシオ)

2014-03-31 19:15:44 | 他チーム
前節は浦和敗戦のため、浦和の選手からヒーローを取り上げられないので、相手の神戸から印象に残った選手を書きます。それはボランチのブラジル人、シンプリシオです。シンプリシオは35歳の大ベテランですが、神戸の攻撃が機能するのは彼がいるからだという存在感を見せました。

シンプリシオはC大阪時代に敵として埼玉スタジアムに来ているので、ある程度プレースタイルのイメージはあります。それはパサーというもので、ナビスコ杯の準々決勝第2戦で2点のビハインドを追う必要があったC大阪のクルピ監督が、シンプリシオをトップ下で起用したら機能しました。

たまたま、エースストライカー柿谷が不発で、その試合は引き分けてC大阪は敗退しましたが、トップ下のシンプリシオにボールがよく収まって起点になっていました。ただ、C大阪はオフのフォルラン獲得のためか外国人枠のシンプリシオは放出されて神戸に移りました。

先日の試合でのシンプリシオは、絶妙なパスを何本も通し、さすがセリエAのローマに在籍しただけの実力があるところを見せました。前線の選手が一瞬だけ空いたタイミングを逃さないのがシンプリシオの売り物で、「そのタイミングで通るんだ」とテレビの前で驚いたほどです。

また、シンプリシオの良さはもう1つあって、それは相手マークの外し方です。シンプリシオはボランチとしては上がり目のポジションを好みますが、浦和が守備のときに5-4-1で引いたつもりでも、シンプリシオは「5」と「4」の間のスペースを見つけていて、うまくフリーになっています。

かといって、鈴木啓太と阿部勇樹でしっかり消そうとすれば、シンプリシオはボランチの位置に戻って長いパスでゲームを作ろうとします。このあたりの駆け引きはさすがベテランで、このレベルの選手がJリーグにいるのはリーグのレベル向上に役立つと思います。

シンプリシオには、是非とも負傷せず埼玉スタジアムに来てもらい、また生でそのプレーを見たい相手です。
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母の誕生日

2014-03-31 08:21:53 | 雑記
今日は母の誕生日です。母は60代になっていますが、おかげさまで元気で、私ともよく散歩します。我が家は浦和レッズのバックスタンドSB指定席のシーズンチケットを持っており、よく母と一緒に試合を観ます。浦和レッズは家族共通の趣味で、アウェイの試合では家族全員テレビの前に集合するほどです。

母はくじ運が強いです。年末の商店街の福引きではいろんなビッグな景品を当てます。昨年も荒巻鮭を当てましたし、過去には自転車や温泉旅館の宿泊券を当てました。2002年W杯ではいろんな人の名前を借りて応募しましたが、当たったのは母の名前です。

特にびっくりしたのは、富士フィルムの懸賞の日本代表対ベルギー代表(埼玉スタジアム)を当てたことです。私はなにがなんでもW杯を生で見ようとして、人気の日本代表戦は捨てて外国チームの試合を応募していましたから、W杯の日本代表戦を生で見られたのは最高の幸運でした。

母のレッズ以外の趣味はガーデニングです。我が家には狭いながらも庭があり、よくお店で買ってきた花を露地植えして育てています。私が花の写真をブログにアップするのは、すべて母が育てたものです。

母は感性が鋭く、自然の息吹をたいてい私より先に見つけます。開花前の桜草の芽を見つけられるので、今年は私もようやく「母直伝」で桜草の芽を自分で見つけられました。また、親子なので警戒することなく、みずみずしい感性を見せてくれるのはありがたく、以前電車の中で遠くを見ていたので、聞いたらスカイツリーを探していました。

たぶん、ブログでもやれば面白い記事が書けそうに思えるのですが、本人に勧めてもあまり乗り気でなかったので残念です。それでも、携帯メールと携帯カメラは身につけたので、旅先でいつでも写真を撮ろうという意欲はありますし、私の写メールを見て喜んでくれています。

親孝行はできているかどうかはわかりませんが、今の私はいろんな病気から完全復活して、アクティブにいろんなことをしているので、そんな姿を見せることが親孝行なのかなと、都合よく解釈しています。
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課題山積(3/30西武対楽天)

2014-03-30 19:09:57 | 他スポーツ
今日は西武ドームで野球観戦でした。今季の西武は涌井、片岡がFAで、ヘルマンとサファテが退団と、かなり選手が入れ替わっています。その新生西武はどんなチームなのかを確かめるのが、今回の観戦の目的ですが、正直に言えば課題山積です。

今日の西武の先発は新外国人投手、レイノルズでした。こういう、どういう投手かわからない投手は、できるだけ注意して見ることにしています。基本はストレート中心の投手ですが、その球速が138km前後と決して速くありません。力強く振りかぶるので速そうに見えますが、このレベルなら日本にもたくさんいます。

結果的には6回3失点と、それほど極端には悪くなかったものの、4回のセンター熊代の好守に救ってもらわなければもっと早くKOされていたはずで、オープン戦で好調だったとはいえ、この投手に1年間ローテーションを任せるのは厳しそうなイメージです。

また、守備も良くありませんでした。一番の問題点は投手から転向したばかりの木村が、一塁を守れないことが発覚したことです。ショートバウンドの送球をすくいあげて取れないので、2度の後逸でレイノルズの足を引っ張り、5回から外野に回されました。おそらく二度と一塁で起用されることはないでしょう。

大型二塁手として期待を集める浅村ですが、打つ方ではバックスクリーン脇に特大のホームランを放ち、負け試合(1-7)で唯一の輝きを放ってくれました。しかし、守備は相手楽天の二塁手、藤田が名手だけに、どうしても浅村の守備範囲の狭さは目についてしまいます。昨年までの二塁手、巨人にFA移籍した片岡なら取れた当たりだろうというのが、私が見る限り二つありました。

新外国人野手、ランサムもオープン戦で打てなかったので打順は7番で、中村、坂田の二軍スタートで中軸が弱い西武では本来ならランサムに5番を打って欲しかったでしょうが、今日も結果が出ず残念です。また、ファンブックによればヤンキースの2009年ワールドチャンピオンメンバーで、メジャーでは守備が売り物という話でしたが、7回のAジョーンズのタイムリー二塁打は正直に言えばランサムに捕って欲しかった当たりです。

楽天と当たるときは、相手四番のAジョーンズは常に観察の対象です。メジャー通算450本塁打を誇り、ブレーブスやヤンキースにも在籍した超一流選手ですが、今は足が遅くなっておりDHしかできません。去年、二度観察の機会があり、ストレートには滅法強いものの、変化球で徹底的にじらせば打ち取れる傾向です。

そのため、ストレート主体のレイノルズだとあっさり打たれるのを覚悟していましたが、決め球を変化球にして2三振を奪い、捕手炭谷のリードという意味ではセオリーを守りました。しかし、変化球がコントロールできない岡本篤ではAジョーンズは厳しい相手だったようで、実際タイムリー二塁打を打たれて試合は決着しました。

相手先発の辛島がストレートの四球を二度出すなど決して良くなかったので、西武打線はもっと早く捕まえておきたかったですが、相手の二番手福山がいい投手でした。145kmのストレートと高速スライダーで打者四人にパーフェクトリリーフで、クローザーに課題のある楽天では抑えに回れる可能性を持っています。

この結果、西武は開幕3連敗スタートで、いきなりハンデを背負っての展開になります。早くおかわり君復帰してくれと、願わざるを得ません。
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いつ出るかわからない(フィオレンティーナ対ミラン)

2014-03-30 17:52:55 | ワールドサッカー
スカパーの無料放送で、イタリア・セリエAのフィオレンティーナ(以下フィオ)対ミランを見ていました。結果は2-0でアウェイのミランが勝利しました。本田圭佑はスタメンフル出場でした。

ただ、シビアに内容を見ると、この試合を優位に運んでいたのはフィオでした。ミランはなかなかパスがつながらず、先制点はバロテッリのFKからメクセスが頭で合わせ、2点目もバロテッリがFKを直接決めたものです。バロテッリの「いつ出るかわからない」個人技に救ってもらった勝利です。

個人技に頼ることは必ずしも悪いことではありません。世界の名門、バルセロナもメッシの個人技が頼りです。ただ、メッシとバロテッリでは、野球で言うところの「打率」に大きな差があります。メッシの場合はかなりの試合で個人技が出ますが、バロテッリは確率が低く、野球に例えると打率2割5分のホームラン打者のようなものです。

確かにバロテッリははまれば、誰も真似できないロングシュートを決められます。内容が悪くてもそれで勝つ試合はあります。しかし、常勝を宿命付けられるミランがそれでいいのかという疑問はあります。本田圭佑もなかなかボールが回ってこないので、日本代表での彼ほどは機能していないのが現実です。

逆にフィオの方が、4-3-3でウイングにホアキン、クアドラードを置いてスピードを生かすサッカーが機能していました。ただ、フィオにとって不運だったのはエースストライカー、ロッシの負傷欠場です。代役のマトリが決定機を外したので、3トップの真ん中にいい選手がいればと残念な思いです。

クアドラードはW杯で日本と対戦するコロンビア代表なので、注目して見ました。基本はドリブラーで、ウイングの位置からカットインしてシュートを狙う動きが得意です。フィオでは一時、3バックのアウトサイドで起用されましたが、浦和の原口のような前目の選手です。
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信頼性の崩壊(3/29神戸対浦和)

2014-03-29 22:20:53 | 浦和レッズ
今日の神戸戦、スカパーの中継だったのでご覧になっていない方もいらっしゃるでしょうが、結果は1-3で浦和敗戦です。神戸は浦和対策をあえて立てず、浦和のストロングポイントのアウトサイドが空くリスクは承知で、逆に浦和の攻撃時の布陣の4-1-5にしたときに前からプレスを掛けて取りに来る手でした。

そのため、相手が対策を立ててこなかった左アウトサイド宇賀神が、絶妙のピンポイントクロスで梅崎のゴールをアシストするまでは浦和はゲームプラン通りだったでしょう。ただ、この日は原口が不調で、しかもアタッカータイプの原口と梅崎のトップ下というのはあまりいいコンビではないという、逆風が浦和にはありました。

腰痛で欠場した柏木か、ブラジルに手術で帰国しているマルシオか、どちらかのパサーがいれば前半で勝負を決められる可能性もありました。しかし、1点止まりだったことで、神戸に反撃のチャンスを与えてしまいました。一つの大きな課題は、1失点目が森脇のミス、2失点目が鈴木啓太のミスと、凡ミスで逆転されたことです。

ミシャサッカーの4-1-5は、DFやボランチに高い信頼性を要求するサッカーです。ここで凡ミスが出れば即失点という厳しさは、ミシャサッカーを良く知る森脇や鈴木啓太ならわかっていると思っていましたが、森脇のミスはフェイントでペドロ・ジュニオールを抜きに行った軽率なプレーで、もっともやってはいけないプレーでした。

鈴木啓太は、相手がプレッシャーに来ていることを理解しないでボールを出したGK西川の責任でもあるので、一概には言えませんが、それでも危なくなったらクリアでもいいと割り切らないと、神戸が取りに来ている以上危ないことは理解しないといけません。

また、もう一つの課題は、相手ボランチのシンプリシオが何度もフリーになったことです。結果的にはゴールに結びついていませんが、シンプリシオを起点にしたスルーパスは敵ながらすばらしく、さすがはセリエAのローマでプレーしただけのことはあると、実力は認めざるを得ません。

シンプリシオが機能した理由は、浦和の守備時の5-4-1の「5」と「4」の2ラインの間のスペースを狙われたもので、ここまでG大阪戦、広島戦と勝ったときに機能していた5-4-1がここまで破られた事実は直視しなければいけません。ボランチの位置から出てくるシンプリシオはマンツーマンでマークをつけられる相手ではないので、こういうボランチはたいていのチームにはいるはずと、何か策を練らなければいけないでしょう。
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屋形船

2014-03-29 19:56:36 | 雑記
今日は会社のイベントで、隅田川を行き来する屋形船に乗ってもんじゃ焼きを食べました。花見ですが、船の中からでは桜は遠く離れていました。何か、面白い写真を撮ろうと思うところがブログ効果で、船だと明らかにわかる写真はこれだと思って載せます。



隣の船です。屋形船は結構頻繁に出ていて、このように途中で別の船とすれ違うことはよくあります。



桜の開花状況です。昨日は一分咲きだった桜ですが、暖かい天気で一気に開花しました。ただ、船から見る桜はちょっと遠く、花見を目的とするなら陸上から見た方がいいです。



船の上から見たスカイツリーです。これほど近くから見るのは初めてです。屋形船は浅草のあたりで止まっていて、スカイツリーのシャッターチャンスは何度かありましたが、これが一番いい写真かなと思って載せます。
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ちぐはぐな名門(マンチェスターU対リバプール)

2014-03-29 16:26:25 | ワールドサッカー
今朝、イングランド・プレミアリーグのマンチェスターU(以下マンU)対リバプールを見ていました。結果は0-3というマンUの惨敗で、これほどまでにちぐはぐなマンUは初めて見ました。今のマンUを見ると、選手の補強ポイントを誤った印象です。

ビディッチ、RファーディナンドらCBは高齢化しており、特にファーディナンドは瞬間的な反応が遅れるなど衰えが見られます。開幕前の補強はトップ下のフェライニだけという、チーム力を信じたモイーズ監督の判断は裏目に出ました。

その結果、CBはスモーリング、エバンス、Pジョーンズという若手の出番が多くなりましたが、彼らはまだ世界レベルの選手ではなく、マンUは常に優勝が要求されることを考えると力不足は否めません。また、サイドのウイングプレーヤーが多すぎる弱点もあります。

バレンシア、ナニ、Aヤング、ウェルベックと、スピード型のウイングが好きなのはイングランドの伝統とはいえ、これだけたくさん同タイプがいては使い切れません。1月の移籍市場でも、このウイングには手をつけておらず、攻撃的MFのマタを補強したほどです。

皆が羨むワールドクラスのストライカー、ルーニーとファンペルシーがいて、7位という成績は惨憺たる成績と言わざるを得ません。来季の欧州CL出場は厳しくなり、この豪華2トップを引き留めておけるかどうかはわかりません。

対戦相手のリバプールの方がわかりやすいサッカーをしていました。高い位置からのプレスとショートカウンターです。今季のリバプールはスアレス、スターリッジの2トップが好調で、リーグトップの得点力を誇ります。

彼ら二人はスピード型なので、前を向いて走れる形を作ればチャンスになります。また、スアレスは自分が走るだけでなく、パスを出して味方を走らせるのも得意です。24得点10アシストと、数字にも現れています。前回のW杯では準々決勝のガーナ戦のハンドというありがたくない目立ち方だったスアレスですが、今回のW杯はいい方で目立つかもしれません。

リバプールも攻撃的なジェラードが1ボランチという、不安もあった布陣でしたが、ダイヤモンドの中盤の前3人が献身的に動いて未然に防ぎました。途中で守備的なボランチのルーカスを投入したところを見ると、ロジャース監督も不安だった起用でしょうが、見事に当たりました。
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サッカー少年の手本(シルバ)

2014-03-28 22:33:58 | ワールドサッカー
昨日はイングランド・プレミアリーグのマンチェスターU(以下マンU)対マンチェスターC(以下シティ)のマンチェスターダービーを見ていました。結果はシティの3-0という完勝で、マンUはまったくいいところがなかった試合です。特に采配面にずさんさが見られました。本来ボランチのクレバリーの右MF、本来トップ下のフェライニのボランチ起用、中でも最悪なのは、本来FWのルーニーのボランチ起用です。

ルーニーは運動量とロングパスの技術がありますから、平均的なボランチはできます。しかし、ルーニーはFWに置くから怖いので、ボランチルーニーに魅力は感じません。このままでは、ルーニーに「FWのできるチームへ行きたい」と移籍志願をされるかもしれません。ルーニーは若手ではなく、既に世界中のチームから高額オファーを受ける選手なのですから。

そのため、マンUに着目すると面白くないので、相手のシティの攻撃的MF、シルバのプレーを中心に見ていました。シルバは上背は高くありませんが、高いボールコントロールテクニックを持っています。特に日本人のサッカー少年に真似して欲しいのは、周りの動きをよく見て、正確に相手のいない側にボールをコントロールするテクニックです。

シルバは運動量はありますが、長い距離をフリーランニングできるMFではないので、ボランチはできません。そのため、スペイン代表では起用が制約されるのが残念で、布陣が4-3-3だとMFに守備が要求されるので出番は厳しいです。それでも、そのテクニックは是非とも世界の目に触れてほしいので、スペインの戦術が4-2-3-1になることを期待しています。

日本人に似た風貌のシルバを、日本人選手に例えるなら中田英寿でしょう。トップ下が得意でボールが収まり、ポジショニングが絶妙でボールを受けるときに余裕を持てるテクニックがあります。それに加えて、中田英寿にはないドリブルという武器もあり、見ていて楽しい選手です。今は、シティの試合を見るときはいつもシルバから見る癖がつきました。
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ボール支配率70%(マインツ対バイエルン)

2014-03-28 18:50:28 | ワールドサッカー
後半だけのテレビ観戦ですが、ドイツのブンデスリーガで圧倒的な強さを誇るバイエルンミュンヘンの映像を見ました。ブンデスリーガは、まだイングランド・プレミアリーグのように全チームにワールドクラスがいるリーグではないので、唯一ワールドクラスを揃えるバイエルンの独走は予想通りです。

バイエルンは欧州CL優勝監督のハインケスをあえて交代させて、後任にバルセロナで欧州CLを制したグアルディオラを置いています。グアルディオラの戦術的な面白さは、その圧倒的なボール支配率です。もちろん、バルセロナ時代の4-3-3から、バイエルンでは4-1-4-1にシステムは変えています。

それは最も生かす必要がある選手が違うので当然で、バルセロナでは世界一のストライカーのメッシを生かすためのパスサッカーを採用しましたが、バイエルンではロッベン、リベリーのワールドクラスのウイングを生かすための4-1-4-1です。

それでも、システムは違えども、バイエルンも圧倒的なボール支配率を誇るチームになっているところはさすがグアルディオラです。開幕前のnumberの記事を見た限りでは、4-1-4-1の弱点である1ボランチのシュバインシュタイガーのところをBチームに4人で挟ませる、最悪を想定した紅白戦をしていました。

ロッベンとリベリーがどうしても目立ちますが、この映像で見た限りでは、キーマンはインサイドハーフのクロースです。4-1-4-1のインサイドハーフはボールを納めたり、サイドからのクロスに詰めるのが一般的な役割ですが、クロースは時には引いてシュバインシュタイガーをサポートしながら、機を見て前にも絡む重要な役割を担っていました。

中継したNHK-BSで、アナウンサーがクロースをボランチと判断して、4-2-3-1と実況するほどで、主役こそロッベンやリベリーでも、グアルディオラの戦術を良く理解した、クロースのような地味な仕事人が出るところは、さすが世界の名門バイエルンです。

マインツの試合なので岡崎慎司を書きたいところですが、岡崎慎司にはほとんどボールが入らなかったので、バイエルン中心の記事にしました。
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突然の悲運(森慎二)

2014-03-27 18:22:57 | 他スポーツ
今の西武は、リリーフ陣に課題があります。去年、ようやく8回のウィリアムズから9回のサファテという勝ちパターンができましたが、それ以前はリリーフが打たれて負ける試合が目立ちました。以前に勝ちパターンがあった頃の記憶をたどると、前回の伊原監督時代の8回森慎二、9回豊田清の時代まで思い出せないほどです。

この頃から、中継ぎや抑えは1イニングしか投げない代わりに年間70試合登板を目指して欲しいという、リリーフの使い方の指針ができました。そんな時代に、71試合に登板して防御率1点台だった森慎二は、リリーフの鑑でした。

森慎二は社会人野球の新日鉄君津から西武にドラフト2位で入団した即戦力候補でした。しかし、新人時代はその150kmを超える速球を持て余し気味で、制球難でよく自滅するので、負け試合のロングリリーフでしか怖くて使えない投手でした。

ただ、そのロングリリーフで好投することがあったので、思い切って8回を投げる中継ぎに抜擢して、西武の勝ちパターンの一人になりました。本人は豊田清を超えて抑えをやりたかったとインタビューでは口にしていましたが、こういう不安定な速球派を育てるのは今の高橋にも続く西武の伝統になっています。

森慎二にはメジャー志向があり、西武からFA宣言してデビルレイズとメジャー契約を結びます。しかし、メジャーのマウンドまであと一歩まで近づいたオープン戦で、森慎二は利き腕の右肩を脱臼骨折する不運に見舞われ、その後はマウンドに立つことはできませんでした。

復帰を目指してトレーニングをしていた情報はありましたが、その後の彼の話は聞きませんでした。どうしているか気にしていましたが、昨年テレビ中継で解説者が話していた情報によれば、北信越独立リーグで監督をしていると聞きました。

良かった、今でも野球に関わっていたんだというのが感想で、確かに今の時代はプロ野球も地元密着の社会貢献を進めているので、アンバサダーやジュニアのコーチなど、元プロ野球選手の就職先は増えています。独立リーグの誕生も、指導者を目指す元選手には追い風です。

昔はプロ野球選手を引退すると、なかなか仕事が見つからない時代でしたが、今はいい時代です。今の選手たちはラッキーだなと思いますが、たぶん人物は見られるので、現役時代に真面目に自己管理していたかどうかはチェックされるでしょうね。
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