秋の花は、彩湖・道満グリーンパークの隅にある「戸田ヶ原」で見かけた「アキノノゲシ」です。注目していた人は誰もいなかった、地味な野草ですが、秋と名前がついているくらいなので、秋を代表する一つの花ですね。
今度の土曜日、浦和レッズはアウェイのノエビアスタジアム神戸で、ヴィッセル神戸と対戦します。楽天が経営権を握る前の神戸は浦和にとってお客さんだった時期もありますが、今の神戸はJ1で最もお金を持っているチームで、2トップが大迫勇也と武藤嘉紀という、欧州帰りの代表クラスの2トップです。かつてバルサで天才FWと呼ばれた、ボージャンもベンチに控えています。
もっとも、その豪華補強に出た理由は、チームトップの得点数を挙げていたFW古橋亨梧の、スコットランド移籍です。この、スピードと運動量を誇るFWを失ったのは大きく、果たして誰がイニエスタが動かない分の運動量をカバーしているかなど、神戸というチームがどこまで約束事を確立しているかが試される試合でもあります。
神戸は15勝9分6敗の成績で4位につけています。浦和とはACL出場権を巡る3位争いの直接のライバルです。30試合で45得点29失点と、高い得点力がこの位置にいる理由です。もっとも、現有戦力ではチームトップの5得点を挙げているドウグラスはここ3試合では起用されておらず、大迫勇也も5試合に出場しながら無得点と、古橋の穴は埋め切れていない印象はあります。
浦和はC大阪戦、FC東京戦と内容の良い勝ち方を見せています。江坂の1トップの「偽9番」が相手にとってはやりにくい様子で、誰が後ろからFWの位置に入ってくるかわかりにくい戦い方が今のところ機能しています。関根、汰木らサイドハーフも好調で、ボール支配率も高くいい内容の試合をしていますが、同じようなポゼッションサッカーの神戸相手にはどちらの戦術が機能するかの勝負になります。
もちろん、イニエスタが脅威の相手でもあります。イニエスタが優れているのは、無理に自我を主張せずチームメイトのいいところを引き出せるところです。いつの間にかやられている可能性も考えられる相手で、この勝負は最後まで面白くなりそうな予感がします。
もっとも、その豪華補強に出た理由は、チームトップの得点数を挙げていたFW古橋亨梧の、スコットランド移籍です。この、スピードと運動量を誇るFWを失ったのは大きく、果たして誰がイニエスタが動かない分の運動量をカバーしているかなど、神戸というチームがどこまで約束事を確立しているかが試される試合でもあります。
神戸は15勝9分6敗の成績で4位につけています。浦和とはACL出場権を巡る3位争いの直接のライバルです。30試合で45得点29失点と、高い得点力がこの位置にいる理由です。もっとも、現有戦力ではチームトップの5得点を挙げているドウグラスはここ3試合では起用されておらず、大迫勇也も5試合に出場しながら無得点と、古橋の穴は埋め切れていない印象はあります。
浦和はC大阪戦、FC東京戦と内容の良い勝ち方を見せています。江坂の1トップの「偽9番」が相手にとってはやりにくい様子で、誰が後ろからFWの位置に入ってくるかわかりにくい戦い方が今のところ機能しています。関根、汰木らサイドハーフも好調で、ボール支配率も高くいい内容の試合をしていますが、同じようなポゼッションサッカーの神戸相手にはどちらの戦術が機能するかの勝負になります。
もちろん、イニエスタが脅威の相手でもあります。イニエスタが優れているのは、無理に自我を主張せずチームメイトのいいところを引き出せるところです。いつの間にかやられている可能性も考えられる相手で、この勝負は最後まで面白くなりそうな予感がします。
今日、新聞各紙を賑わしていたのは、横綱白鵬の現役引退の記事でした。松坂大輔(西武)と白鵬が去ると、平成時代は名実ともに終わるなと感じていましたが、それがほぼ同じ時期に来たのは運命めいたものを感じます。通算勝利数1187勝、優勝回数45回、横綱在位84場所は、今後更新は不可能に近い、偉大な大記録です。横綱として、よく36歳の今まで取り続けたと思います。
白鵬は入門当時モンゴルから、今思うと無謀ですが、受け入れ先の部屋が決まっていない状態で来日してきました。当時は体重60kgと一般人体型で、とても強くなりそうには見えなかった白鵬を、宮城野親方が受け入れなければ横綱白鵬はありませんでした。宮城野親方は白鵬を育てるにあたって、まずは体重を増やさないと相撲は取れないとみて、最初は稽古させず食事だけをさせて、体重が80kgになってようやく稽古が許可されました。
国技館で買ってきた、白鵬のサイン入り手形を見ましたが、一般人の自分と比較してもそれほど大きい手ではなく、今の160kgの体は努力して作ったものです。検査結果によるとその体重のほとんどは筋肉で、その強靭な肉体と、相撲の上手さが彼の長い現役生活を支えていました。張り手やかちあげを見せるなどが第一人者らしくないという批判もありましたが、強さに陰りが見えた頃と一致しており、彼なりに勝てる方法を考えてのことでしょう。
白鵬の姿を、2014年のさいたま巡業で見ましたが、ゆっくりしていてもいい横綱の特権を利用することはなく、十両が稽古している時間には土俵下に入っていました。その姿を目で追うことによって、将来強くなる力士はいないかと、目でも稽古する姿が印象的でした。土俵でも、当時若手だった遠藤や逸ノ城に稽古をつけ、若手育成にも力を注いだ横綱でした。
全盛期の白鵬は63連勝、7場所連続優勝など他を圧倒していました。当時の白鵬は下位相手には確実に見て取り、本当に全力を出さないと勝てない日馬富士や稀勢の里が相手のときだけ本気を出して勝っていました。下位の力士はほぼ対白鵬は全敗に近い結果を出されており、のちに大関になった栃ノ心でも白鵬に勝ったのは一度だけでした。
引退の理由に、「横綱として15日間相撲が取れる状態ではない」を挙げています。おそらく歴史には残る大横綱で、日本に帰化もしていることから親方になるのは間違いないでしょう。白鵬自身がスカウトした炎鵬などを、今後は育てていくことになります。本当に強かった横綱でした。今は「ご苦労様」しか出てきません。
白鵬は入門当時モンゴルから、今思うと無謀ですが、受け入れ先の部屋が決まっていない状態で来日してきました。当時は体重60kgと一般人体型で、とても強くなりそうには見えなかった白鵬を、宮城野親方が受け入れなければ横綱白鵬はありませんでした。宮城野親方は白鵬を育てるにあたって、まずは体重を増やさないと相撲は取れないとみて、最初は稽古させず食事だけをさせて、体重が80kgになってようやく稽古が許可されました。
国技館で買ってきた、白鵬のサイン入り手形を見ましたが、一般人の自分と比較してもそれほど大きい手ではなく、今の160kgの体は努力して作ったものです。検査結果によるとその体重のほとんどは筋肉で、その強靭な肉体と、相撲の上手さが彼の長い現役生活を支えていました。張り手やかちあげを見せるなどが第一人者らしくないという批判もありましたが、強さに陰りが見えた頃と一致しており、彼なりに勝てる方法を考えてのことでしょう。
白鵬の姿を、2014年のさいたま巡業で見ましたが、ゆっくりしていてもいい横綱の特権を利用することはなく、十両が稽古している時間には土俵下に入っていました。その姿を目で追うことによって、将来強くなる力士はいないかと、目でも稽古する姿が印象的でした。土俵でも、当時若手だった遠藤や逸ノ城に稽古をつけ、若手育成にも力を注いだ横綱でした。
全盛期の白鵬は63連勝、7場所連続優勝など他を圧倒していました。当時の白鵬は下位相手には確実に見て取り、本当に全力を出さないと勝てない日馬富士や稀勢の里が相手のときだけ本気を出して勝っていました。下位の力士はほぼ対白鵬は全敗に近い結果を出されており、のちに大関になった栃ノ心でも白鵬に勝ったのは一度だけでした。
引退の理由に、「横綱として15日間相撲が取れる状態ではない」を挙げています。おそらく歴史には残る大横綱で、日本に帰化もしていることから親方になるのは間違いないでしょう。白鵬自身がスカウトした炎鵬などを、今後は育てていくことになります。本当に強かった横綱でした。今は「ご苦労様」しか出てきません。
今年の夏の移籍市場で、浦和レッズは大きな動きを見せました。開幕時点では地味な動きだったので、正直今季はJ1を守るだけで手一杯かなという印象はありましたが、その夏の移籍市場で取ってきた「大当たり」の新戦力が、CBのアレクサンダー・ショルツ選手です。ショルツはデンマーク人で、デンマークリーグのミッティランから完全移籍での加入です。
ミッティランは世界的には無名なチームですが、それでも予選を勝ち抜いて欧州CLに出場したこともあり、ショルツ自身にも欧州CLの経験があります。そのデンマークリーグで、CBながらMVPを獲得しているので、その要因はどこにあるか、先日のC大阪戦で生で見る機会に恵まれたので見てみました。ショルツのノウハウは、そのポジショニングの良さがあります。
相手が前からプレスに来るサッカーには慣れている様子で、どこに行けばフリーになってボールを受けられるか、どこに味方がいてパスが出せるかを常に考えられている選手です。もちろん、そのパスの精度も高いので、困ったときはショルツに収めておけば、何かやってくれるのではないかという期待が持てる選手です。意外にも攻撃力もあり、C大阪戦ではドリブルで敵陣に上がっていくプレーもありました。
日本にもこういうタイプのいいDFはいましたが、当たりの強さなどがそれほどでない選手もいました。ショルツの場合は、相手ボールのCKでも先に頭で触る技術も確立しており、さすがショルツと思わせてくれるプレーぶりです。まだ、スピード型のFWに1対1で仕掛けられるような場面は見ていないので、足は遅い可能性もありますが、ショルツは上手さで売るという姿勢は好感が持てます。
これで、槙野と岩波の二人が常に出るしかなかったCBに余裕ができたのは大きく、今の時点では槙野がベンチスタートになっていますが、コンディションによっては岩波をベンチにすることも可能です。この新戦力は、本人の能力以上に効果があった補強で、これからどういうプレーを見せてくれるか楽しみにしています。
ミッティランは世界的には無名なチームですが、それでも予選を勝ち抜いて欧州CLに出場したこともあり、ショルツ自身にも欧州CLの経験があります。そのデンマークリーグで、CBながらMVPを獲得しているので、その要因はどこにあるか、先日のC大阪戦で生で見る機会に恵まれたので見てみました。ショルツのノウハウは、そのポジショニングの良さがあります。
相手が前からプレスに来るサッカーには慣れている様子で、どこに行けばフリーになってボールを受けられるか、どこに味方がいてパスが出せるかを常に考えられている選手です。もちろん、そのパスの精度も高いので、困ったときはショルツに収めておけば、何かやってくれるのではないかという期待が持てる選手です。意外にも攻撃力もあり、C大阪戦ではドリブルで敵陣に上がっていくプレーもありました。
日本にもこういうタイプのいいDFはいましたが、当たりの強さなどがそれほどでない選手もいました。ショルツの場合は、相手ボールのCKでも先に頭で触る技術も確立しており、さすがショルツと思わせてくれるプレーぶりです。まだ、スピード型のFWに1対1で仕掛けられるような場面は見ていないので、足は遅い可能性もありますが、ショルツは上手さで売るという姿勢は好感が持てます。
これで、槙野と岩波の二人が常に出るしかなかったCBに余裕ができたのは大きく、今の時点では槙野がベンチスタートになっていますが、コンディションによっては岩波をベンチにすることも可能です。この新戦力は、本人の能力以上に効果があった補強で、これからどういうプレーを見せてくれるか楽しみにしています。
大相撲秋場所は写真の新横綱、照ノ富士が13勝2敗の成績で5回目の優勝を決めました。千秋楽を前に、2敗の照ノ富士と3敗の妙義龍の争いでしたが、妙義龍が関脇明生に敗れたため、照ノ富士は相撲を取らないうちに優勝が決まりました。それでも、気を緩めることなく大関正代を堂々と寄り切っており、現時点での最強力士が照ノ富士であることは疑いない事実です。
もっとも、照ノ富士も平幕の大栄翔、関脇明生相手に2敗と今場所は苦しみました。横綱土俵入りは巨漢の特徴を生かす、堂々とした様子に見えますが、元横綱稀勢の里の荒磯親方によれば「相撲を1番取るくらい疲れる」とそれなりの負担だったことでしょう。巨漢の照ノ富士故に、浅いもろ差しで懐に入り込まれると苦戦する傾向も見られ、来場所以降対戦する力士はそれを狙ってくることでしょう。
それでも、照ノ富士は引っ張り込んで外四つでも相撲が取れるという、体の大きさを生かす相撲も見せています。膝の古傷故に、小手投げで土俵中央で相手を転がすような強引な相撲は控え、寄り切って勝つ相撲が主体になっています。長く横綱を張るのは難しいかもしれませんが、一時的にでも「最強力士」になったことは、将来的に親方になったときに生きることと思います。
大関陣は振るいませんでした。先場所首を痛めて休場しカド番だった貴景勝は、カド番を脱出するだけで手一杯だった事情はありますが、それでも貴景勝、正代両者とも8勝7敗と大関の成績ではない結果です。今の時点では白鵬が出ないと、照ノ富士に対抗できるほどの力士はおらず、やってみないと分からない関脇御嶽海(今場所9勝6敗)に期待するしかなさそうです。
三役を巡る争いでは、小結高安が途中休場しており1枠空きます。そこに入り込むのは、西前頭2枚目で9勝6敗の霧馬山か、西前頭4枚目で10勝5敗の大栄翔のどちらかでしょう。水曜日に予定されている番付編成会議ではいろんな議論があるものと思われますが、こういう微妙な争いになったときは、よく一門の力関係で決まるという噂もあります。
下位では、西十両4枚目で10勝5敗と勝ち越した37歳と大ベテランの松鳳山が、来場所幕内に戻ってくる可能性があります。久しぶりの幕内でどこまで通用するかは微妙ですが、地元九州の応援は間違いなくあるので、力以上のものが出るかもしれません。
もっとも、照ノ富士も平幕の大栄翔、関脇明生相手に2敗と今場所は苦しみました。横綱土俵入りは巨漢の特徴を生かす、堂々とした様子に見えますが、元横綱稀勢の里の荒磯親方によれば「相撲を1番取るくらい疲れる」とそれなりの負担だったことでしょう。巨漢の照ノ富士故に、浅いもろ差しで懐に入り込まれると苦戦する傾向も見られ、来場所以降対戦する力士はそれを狙ってくることでしょう。
それでも、照ノ富士は引っ張り込んで外四つでも相撲が取れるという、体の大きさを生かす相撲も見せています。膝の古傷故に、小手投げで土俵中央で相手を転がすような強引な相撲は控え、寄り切って勝つ相撲が主体になっています。長く横綱を張るのは難しいかもしれませんが、一時的にでも「最強力士」になったことは、将来的に親方になったときに生きることと思います。
大関陣は振るいませんでした。先場所首を痛めて休場しカド番だった貴景勝は、カド番を脱出するだけで手一杯だった事情はありますが、それでも貴景勝、正代両者とも8勝7敗と大関の成績ではない結果です。今の時点では白鵬が出ないと、照ノ富士に対抗できるほどの力士はおらず、やってみないと分からない関脇御嶽海(今場所9勝6敗)に期待するしかなさそうです。
三役を巡る争いでは、小結高安が途中休場しており1枠空きます。そこに入り込むのは、西前頭2枚目で9勝6敗の霧馬山か、西前頭4枚目で10勝5敗の大栄翔のどちらかでしょう。水曜日に予定されている番付編成会議ではいろんな議論があるものと思われますが、こういう微妙な争いになったときは、よく一門の力関係で決まるという噂もあります。
下位では、西十両4枚目で10勝5敗と勝ち越した37歳と大ベテランの松鳳山が、来場所幕内に戻ってくる可能性があります。久しぶりの幕内でどこまで通用するかは微妙ですが、地元九州の応援は間違いなくあるので、力以上のものが出るかもしれません。
今日の浦和のアウェイFC東京戦は、1-2でアウェイの浦和の勝利に終わりました。内容的には浦和が良かったゲームではありますが、この試合は展開的には苦しく、前半1分に右SB酒井宏樹のポジショニングがミスになったところを森重がロングフィードで狙い、田川がゴール前まで走り込んでFC東京に先制点が入ります。酒井宏樹自身が「自らのミス」と認めています。
FC東京はACL延期分の試合がミッドウィークに挟まっており、この試合は前節の名古屋戦から中2日の試合でした。そのため、東、アダイウトン、Dオリベイラをベンチスタートにして普段サブの日本人で攻撃陣を編成してきました。そのデメリットはあったようで、浦和がボールを持って攻めるとFC東京は押し込まれて、自陣に2ラインを引く苦しい展開を強いられます。前半、ボール支配率が浦和の70%近い数字も出たほどです。
それでも、リードして折り返せばFC東京も元気が出てくるでしょう。それをさせなかった意味で、前半終了間際の酒井宏樹の同点ゴールは効きました。何度もオーバーラップしていた酒井宏樹が、平野に預けて出てきたスルーパスを、相手GK波多野の股を狙って決めたゴールですが、副審はオフサイドのジャッジをしており、VARの結果ゴールが認められたきわどい判定でした。
これで浦和のハーフタイムのロッカールームの雰囲気は良くなったことでしょう。FC東京はハーフタイムに東とDオリベイラを入れて、Dオリベイラと永井の2トップに変更してきました。これで前半は攻撃にも絡んでいたCBショルツは守備に多くの力を割かれることになりますが、小泉が幅広く動いてボールを引き出し、後半も浦和がボールを持つ展開を維持します。
決勝ゴールは66分でした。バイタルエリアで受けた関根のミドルシュートがバーに当たって跳ね返ったところに、途中出場のユンカーと江坂が詰めており、相手DFはユンカーに引き付けられて江坂が空き、江坂は確実にゴールの枠に流し込んで浦和が1-2とこのゲームをひっくり返します。このゴールでゲームは変わり、FC東京は長友を右アウトサイド、アダイウトンを左アウトサイドに置く急造3バックで前に人数をかけてきました。
基本形は4-2-3-1の浦和ですが、終盤はFC東京の攻撃に対応するために槙野をDFに入れる、こちらも急造3バックでFC東京の攻めを跳ね返し、ゲームはそのまま1-2で終了します。相手の先制点で苦しくなったゲームでしたが、主導権を持っていたのは浦和だったことで、この逆転は必然だったのかなと、ゲームが終わった後は思います。
FC東京はACL延期分の試合がミッドウィークに挟まっており、この試合は前節の名古屋戦から中2日の試合でした。そのため、東、アダイウトン、Dオリベイラをベンチスタートにして普段サブの日本人で攻撃陣を編成してきました。そのデメリットはあったようで、浦和がボールを持って攻めるとFC東京は押し込まれて、自陣に2ラインを引く苦しい展開を強いられます。前半、ボール支配率が浦和の70%近い数字も出たほどです。
それでも、リードして折り返せばFC東京も元気が出てくるでしょう。それをさせなかった意味で、前半終了間際の酒井宏樹の同点ゴールは効きました。何度もオーバーラップしていた酒井宏樹が、平野に預けて出てきたスルーパスを、相手GK波多野の股を狙って決めたゴールですが、副審はオフサイドのジャッジをしており、VARの結果ゴールが認められたきわどい判定でした。
これで浦和のハーフタイムのロッカールームの雰囲気は良くなったことでしょう。FC東京はハーフタイムに東とDオリベイラを入れて、Dオリベイラと永井の2トップに変更してきました。これで前半は攻撃にも絡んでいたCBショルツは守備に多くの力を割かれることになりますが、小泉が幅広く動いてボールを引き出し、後半も浦和がボールを持つ展開を維持します。
決勝ゴールは66分でした。バイタルエリアで受けた関根のミドルシュートがバーに当たって跳ね返ったところに、途中出場のユンカーと江坂が詰めており、相手DFはユンカーに引き付けられて江坂が空き、江坂は確実にゴールの枠に流し込んで浦和が1-2とこのゲームをひっくり返します。このゴールでゲームは変わり、FC東京は長友を右アウトサイド、アダイウトンを左アウトサイドに置く急造3バックで前に人数をかけてきました。
基本形は4-2-3-1の浦和ですが、終盤はFC東京の攻撃に対応するために槙野をDFに入れる、こちらも急造3バックでFC東京の攻めを跳ね返し、ゲームはそのまま1-2で終了します。相手の先制点で苦しくなったゲームでしたが、主導権を持っていたのは浦和だったことで、この逆転は必然だったのかなと、ゲームが終わった後は思います。
今夜は夜遅いので、ようやくビデオを見ることはできましたが、観戦記は明日書きます。
以下翌日追記
先週に行われた、プレミアリーグのマンチェスターシティ(以下シティ)対サウサンプトンのビデオを見ていました。結果は0-0の引き分けでしたが、格下側のサウサンプトンがアウェイで強豪シティ相手に練った戦略を見せた試合でした。サウサンプトンは4-4-2の布陣で、中盤で奪ってから素早くサイドに回す攻撃で、シティ相手に連続攻撃を許さない、シティから勝ち点を取るための最低条件はクリアしていました。
これに対し、シティはグアルディオラ監督の定番と言える4-3-3の布陣でした。アンカーにベテランのフェルナンジーニョを置いて、ベルナウド・シルバとギュンドアンで中盤でバランスを取って、サイドのFWグリーリッシュ、ジェズスに回して攻める戦略でした。もっとも、FWの中央がスピード型のスターリング(写真)なので、単純な浮き球のクロスでは合いにくいです。
また、シティはいつものようにボール支配率で6割以上をマークして、中盤で持てるところは見せますが、この日はサウサンプトンに高い位置のパスをカットされて苦しみました。ボール支配率が高くても、サウサンプトンにカウンターを発動されては意味がなく、エースストライカーのジェズスが決定機を外したこともあって、この日はシティらしくない試合でした。
メッシ獲得の噂もあったシティですが、「このサッカーではメッシは置きづらい」と思いました。理由は、ボランチのフェルナンジーニョが後ろから長い距離を走って攻撃参加した際に、その位置をカバーしていたのはジェズスでした。運動量は今一つのメッシにこの役割は期待できず、もしメッシがFWならその守備範囲をカバーするために、ボランチを2枚置いて守備専念にさせる、グアルディオラ監督にとってはやりたくないサッカーを強いられることでしょう。
また、この試合は0-0だった割にはいろいろあった試合で、まず後半21分にサウサンプトンFWが走り込んだところに、ウォーカーが後ろからファウルしたという判定で一旦はPKが宣告されたものの、VAR(ビデオ判定)でノーファウルになりました。これがPKになっていれば、サウサンプトンは守りを固めて1点を守りに行ったはずで、それも勝負の綾でした。
最後の後半ロスタイム、フォーデンのシュートのこぼれ球にスターリングが反応したゴールかに見えた場面も、VARでオフサイドとなりゴールは取り消され、試合は結局0-0で終わりました。4,5点取って圧勝することもあるシティにとっては上手く行かなかった試合ですが、こういう結果が出ることも、プレミアリーグの面白さなのでしょう。
以下翌日追記
先週に行われた、プレミアリーグのマンチェスターシティ(以下シティ)対サウサンプトンのビデオを見ていました。結果は0-0の引き分けでしたが、格下側のサウサンプトンがアウェイで強豪シティ相手に練った戦略を見せた試合でした。サウサンプトンは4-4-2の布陣で、中盤で奪ってから素早くサイドに回す攻撃で、シティ相手に連続攻撃を許さない、シティから勝ち点を取るための最低条件はクリアしていました。
これに対し、シティはグアルディオラ監督の定番と言える4-3-3の布陣でした。アンカーにベテランのフェルナンジーニョを置いて、ベルナウド・シルバとギュンドアンで中盤でバランスを取って、サイドのFWグリーリッシュ、ジェズスに回して攻める戦略でした。もっとも、FWの中央がスピード型のスターリング(写真)なので、単純な浮き球のクロスでは合いにくいです。
また、シティはいつものようにボール支配率で6割以上をマークして、中盤で持てるところは見せますが、この日はサウサンプトンに高い位置のパスをカットされて苦しみました。ボール支配率が高くても、サウサンプトンにカウンターを発動されては意味がなく、エースストライカーのジェズスが決定機を外したこともあって、この日はシティらしくない試合でした。
メッシ獲得の噂もあったシティですが、「このサッカーではメッシは置きづらい」と思いました。理由は、ボランチのフェルナンジーニョが後ろから長い距離を走って攻撃参加した際に、その位置をカバーしていたのはジェズスでした。運動量は今一つのメッシにこの役割は期待できず、もしメッシがFWならその守備範囲をカバーするために、ボランチを2枚置いて守備専念にさせる、グアルディオラ監督にとってはやりたくないサッカーを強いられることでしょう。
また、この試合は0-0だった割にはいろいろあった試合で、まず後半21分にサウサンプトンFWが走り込んだところに、ウォーカーが後ろからファウルしたという判定で一旦はPKが宣告されたものの、VAR(ビデオ判定)でノーファウルになりました。これがPKになっていれば、サウサンプトンは守りを固めて1点を守りに行ったはずで、それも勝負の綾でした。
最後の後半ロスタイム、フォーデンのシュートのこぼれ球にスターリングが反応したゴールかに見えた場面も、VARでオフサイドとなりゴールは取り消され、試合は結局0-0で終わりました。4,5点取って圧勝することもあるシティにとっては上手く行かなかった試合ですが、こういう結果が出ることも、プレミアリーグの面白さなのでしょう。
セリエAの好カード、ユベントス対ミランの映像を見ていました。ユベントスは開幕から出遅れ、ここまで3試合で1分け2敗というまさかの不振です。逆にミランは開幕3連勝で、この両者の力関係が入れ替わってきている中での試合でした。ユベントスは開幕前にロナウドのマンU移籍で戦力が落ちています。これほどの得点力のある選手の代役はそう簡単には見つからず、それも低迷の要因でしょう。
ユベントスは4-4-2で、FWにスピードのあるモラタとディバラを置いて、堅守速攻が狙いの様子でした。その狙いは前半10分で早くも成功し、自陣からのロングカウンターでモラタが独走し、GKメニャンの脇を抜いてホームのユベントスが1-0とリードします。序盤はユベントスの速攻に対し、ミランは慌て気味でしたが、今季好調のミランは少しずつゲームを支配し始めます。
ミランは4-3-1-2で、トップ下のブラヒム・ディアスにボールを収めてからの展開で、2トップのレビッチ、レオンのスピードを生かすのが狙いでした。序盤にCBのケアーが負傷で交代するアクシデントもありましたが、アンカーのケシエから、少し上がり気味のボランチのトナリへさばき、ブラヒム・ディアスに収めてユベントスを押し込み始めます。
序盤はうまくカウンターを機能させていたユベントスですが、次第に中盤の運動量が落ちて、ミランの中盤にプレスに行けなくなってきました。ユベントスは自陣に2ラインを引く受け身のサッカーになり始め、時折カウンターを繰り出して応戦はしたもののミランペースで後半戦は進みます。なかなかゴールが決まらなかったミランですが、後半34分にCKをレビッチが頭で合わせて同点ゴールを得ます。
この同点ゴール以降は、クルゼフスキやキエーザなどアタッカーを投入して攻めに出ようとしたユベントスですが、攻めを完結できずにミランにカウンターを食らうなどチームの形は出来上がっていない印象で、何とか引き分けて勝ち点1を確保するのが手一杯でした。ユベントスにとってはロナウドの穴も大きいですが、カウンター以外の攻めの形ができていないことが問題のように感じました。
写真はユベントスのボランチ、ベンタンクールです。
ユベントスは4-4-2で、FWにスピードのあるモラタとディバラを置いて、堅守速攻が狙いの様子でした。その狙いは前半10分で早くも成功し、自陣からのロングカウンターでモラタが独走し、GKメニャンの脇を抜いてホームのユベントスが1-0とリードします。序盤はユベントスの速攻に対し、ミランは慌て気味でしたが、今季好調のミランは少しずつゲームを支配し始めます。
ミランは4-3-1-2で、トップ下のブラヒム・ディアスにボールを収めてからの展開で、2トップのレビッチ、レオンのスピードを生かすのが狙いでした。序盤にCBのケアーが負傷で交代するアクシデントもありましたが、アンカーのケシエから、少し上がり気味のボランチのトナリへさばき、ブラヒム・ディアスに収めてユベントスを押し込み始めます。
序盤はうまくカウンターを機能させていたユベントスですが、次第に中盤の運動量が落ちて、ミランの中盤にプレスに行けなくなってきました。ユベントスは自陣に2ラインを引く受け身のサッカーになり始め、時折カウンターを繰り出して応戦はしたもののミランペースで後半戦は進みます。なかなかゴールが決まらなかったミランですが、後半34分にCKをレビッチが頭で合わせて同点ゴールを得ます。
この同点ゴール以降は、クルゼフスキやキエーザなどアタッカーを投入して攻めに出ようとしたユベントスですが、攻めを完結できずにミランにカウンターを食らうなどチームの形は出来上がっていない印象で、何とか引き分けて勝ち点1を確保するのが手一杯でした。ユベントスにとってはロナウドの穴も大きいですが、カウンター以外の攻めの形ができていないことが問題のように感じました。
写真はユベントスのボランチ、ベンタンクールです。
この秋の時期は、アゲハ蝶が止まっている姿をよく見かけます。飛んでいるアゲハ蝶を撮るのは難しいですが、どこかに止まるのではとしつこく目で追っていくと、写真のように上手く撮れる瞬間があります。学校の理科室にある、標本のような一枚ですね。
