Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

2013年日本対豪州の記憶

2017-08-31 11:02:30 | ワールドサッカー
今日は埼玉スタジアムに出かけるので、豪州戦の即日更新は例によって勘弁していただき、穴埋めネタを用意しておきます。豪州、W杯出場王手という意味では、4年前にも同じ状況がありました。当時の試合、2013年の埼玉スタジアム、日本対豪州の記憶です。

当時のザックジャパンは、予選で順調に戦っており、1位を独走する展開でした。当時の豪州戦、勝ちはもちろん引き分けでもW杯出場が決まる試合でした。場合によっては引き分けを意図した戦いも可能でした。これに対し、豪州はオジェック監督が率いていましたが、アウェイのオマーン戦を引き分け、ヨルダン戦を敗れるなど低空飛行で、この残り3試合の時点で2勝がW杯出場には必要な条件でした。

当時、豪州はベテランがメンバーの多くを占めていましたが、この試合では何かを変えようとしたオジェック監督が、右MFにクルーズ、左MFにオアーという若手を起用してきました。この意図は堅守速攻で、豪州のボランチ、ミリガンとブレシアーノのところで落ち着かせて長い距離のサイドチェンジを狙ってきました。

これに対し、日本は本田圭佑が効いていました。日本はこの豪州戦の前に、ブルガリアと親善試合を戦っていました。その試合は0-2と日本は敗れ、シーズンを終えた欧州組の動きがあまり良くありませんでした。このブルガリア戦はロシアカップ決勝に出場するために欠場していた本田圭佑は、自分がもらいに行かないと機能しないと考えたようです。

ロシアカップの影響でコンディションが悪い恐れもあると気にしていた本田圭佑は、逆にチームの中心選手の動きで、日本のボール支配に貢献しました。試合は0-0で終盤まで推移しましたが、81分に豪州のオアーが左サイドを個人技で崩し角度のないところから蹴り込んで豪州に先制点が入ります。

しかし、試合終盤に本田圭佑の右からのクロスに豪州左SBマッカイがハンドしてPKになり、そのPKを本田圭佑が決めて試合は1-1で引き分け、日本はW杯出場を決めました。W杯出場が目の前で決まるというのは感動的かと予想していましたが、見てみると意外にも普通の試合だった印象でした。翌日、渋谷のスクランブル交差点が大騒ぎだったというニュースを見て、ようやく「自分はすごい試合を見たんだな」と実感が湧いてきました。
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最低限の結果は出た(8/30ルヴァン杯C大阪対浦和)

2017-08-30 22:32:51 | 浦和レッズ
仕事から帰って、前半35分過ぎにテレビの前に座り、ルヴァン杯のC大阪対浦和の映像を見ることができました。両チームともにメンバーを落とし、最小の労力で最大の成果を出そうとした試合でしたが、結果は0-0と両チームともある程度目標達成かな?というものです。

特に、浦和は負傷者続出でメンバーがただでさえ足りない上に、DFの中心選手のマウリシオが負傷交代しました。代わりに出てきたのはユース所属の橋岡で、橋岡のミスで負けても責任は問えないという起用になりました。その展開で、引き分けに持ち込んだことで、浦和はホームの試合で勝てば準決勝進出です。

浦和は、なじみのないメンバーも出ているのでスタメンを書くと、GK西川、DF遠藤航、マウリシオ、田村、右アウトサイド駒井、ボランチ青木、矢島、左アウトサイド梅崎、トップ下伊藤、武藤、1トップ李という布陣です。前節の清水戦で、いい位置でボールをもらって攻撃につなげた、矢島のところは相手に狙われていて、矢島から奪って相手カウンターという場面もありました。

また、相手の右MFの関口が、梅崎のところを狙って仕掛けてきました。その攻めに、何度か梅崎が置いて行かれてピンチになりましたが、ぎりぎりのところで真ん中のDFが跳ね返してしのぎました。相手は、ルヴァン杯要員の外国人FW、リカルド・サントスがいて、田村がかわされる決定機もありました。

途中出場の橋岡のところは特に注目して見ていました。正直、敗因にさえならなければいいと、あまり期待しないで見ましたが、相手との1対1で勝たないまでも抜かれないという条件はクリアしてくれました。まだ、トップチームのレベルではフィジカルが足りませんが、それでも浦和の3-6-1をある程度消化しており、スペースに出てつなぐようなプレーや、CKでターゲットになるプレーも見せていました。

遠藤がカウンターで攻め上がった決定機を相手GK丹野に止められた好守もあり、試合は0-0の引き分けに終わりました。この結果、浦和は次戦勝てばいいので、今回温存した興梠や阿部勇樹を出して本気で勝ちに行く可能性もあります。リーグ戦の優勝は難しいので、せめてルヴァン杯は楽しませて欲しいと、日曜日の試合を楽しみにしたいと思います。
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豪州戦プレビュー

2017-08-29 22:45:45 | ワールドサッカー
あさって、日本代表の運命の日、ホームのオーストラリア(以下豪州)戦がやってきます。皆さんご存知の通り、日本は勝てばグループ2位以内が確定し、W杯出場が決まるという大一番です。私もサポーター歴が長くなってきましたが、目の前でW杯出場が決まる経験は1度(2013年豪州戦)しかないので楽しみにしています。

日本代表は、多めの27人が招集されています。ベンチ入りの時点で人数が絞られることになるので、外れた選手へのケアが必要ですが、この招集は負傷明けの選手の状態を見極めたい故だと思います。長谷部が負傷明け、大迫もプレシーズンで負傷したとの情報もあり、彼らが試合で使えるかどうか、練習を見て決めたいというハリルホジッチ監督の意図だと思います。

対戦相手の豪州は、主力選手が海外でプレーするという意味では日本を上回っています。母国語が英語なので、プレミアリーグに言葉の壁なしで移籍できるメリットは大きく、今回の招集メンバーのうち国内組は3人だけです。しかし、決して欧州のトップクラブでプレーしているわけではなく、立ち位置としては「日本とあまり変わらない」くらいに思っていていいと思います。

豪州の戦術は、先日のコンフェデ杯では3-6-1を使ってきました。1トップに長身のユーリッチを置き、中盤にクルーズやロギッチ、ルオンゴといったボールを回せる選手を起用して、ポゼッションサッカーを狙った意図だと思います。しかし、弱点も確実にあります。まずはDFラインのスピード不足です。

CBのセインズベリーのスピード不足をカバーするために3バックを採用し、無理にオフサイドを取りに行かない戦術のように見えましたが、相手がスルーパスを出して「競走」を挑まれると脆いところもあります。また、右アウトサイドのレッキーは本来FWの選手で、彼の守備力の不足からピンチを招く場面もあります。

日本としては、サイドのウイングを使いたいです。久保や原口の仕掛けから、真ん中のFWにうまく合わせられれば、ゴールを奪うことはそれほど難しいタスクではないと思います。もっとも、豪州のセットプレーの強さは脅威です。勝っている試合でも、最後のワンプレーで同点にできるポテンシャルがあるので、最後まで油断はできないでしょう。
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西武対オリックス、マニアック分析

2017-08-28 22:26:41 | 他スポーツ
昨日書ききれなかった、西武対オリックス戦の記憶です。この試合は相手先発山岡が良すぎたので、西武としては多和田に自信回復をさせながら、どこかで継投に持ち込む難しい采配を強いられました。多和田は6回を117球要したので、ここで降板という判断は正しいと思います。

ブルペンで準備していたのは、負けパターンの継投要員である、平井と野田でした。しかし、彼ら二人の投球内容が悪くて負け試合に回っているわけではなく、勝ちパターンの継投の牧田、シュリッター、増田がここまで不動なので、弾かれる格好で負け試合に回っています。事実、平井の防御率は1点台と、勝ちパターンでも通用する内容です。

そんな二人を見られるのはチャンスだと思って注目しました。平井は社会人のホンダ鈴鹿からドラフト5位で入団したルーキーで、サイドから145kmの速球を投げ込んでくる変則投手です。しかし、平井の場合、速球は目先を変えるためのバリエーションの一つで、武器は右打者のアウトコースを出し入れするスライダーです。

今回は7回で登板した平井は、相手の右打者に対してはそのスライダーで空振り三振も取っていました。課題は左打者への配球で、左打者は内角となるスライダーは見送られてしまいます。そこを打たれて1失点と課題が残り、左打者の外角への投球はこれから磨いてほしいと思います。

野田は社会人西濃運輸からドラフト3位で入った2年目左腕です。スリークォーター気味に投げてくる、中継ぎ向きの投手で、ストレートこそ142km程度ですが打ちにくいのが武器です。この野田は1回無失点と役割を果たすことができました。

最終回で出てきた誠(相内誠)が1回3失点と炎上して、この試合は終わってしまいましたが、こういうときは中継ぎ投手を見たいという目的は達成?できて満足?ではありませんが、また西武ドームに行ってもう一試合くらいは観戦したいものです。





















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清水戦マニアック分析

2017-08-28 22:10:02 | 浦和レッズ
清水の出方は、4-4-2で予想通り自陣に2ラインを引いて守るコンパクトなサッカーでした。小林伸二監督の場合、前の2トップがボールをチェイスすることで相手DFに余裕を与えないサッカーをよく見せてきます。山形を2年連続でJ1残留に導いたときもこのスタイルでした。

今回、確かに2トップの長谷川と金子は浦和DFにプレスに行っていましたが、その後ろのMFのラインが下がっていました。そこをうまく狙ったのが矢島でした。2トップさえ外してしまえばフリーでボールが持てるので、うまく2トップに取られない位置にポジションを取り、マウリシオや槙野が出しやすいようにしていたのが、好プレー連発の要因でした。

この、清水の2ラインコンパクトサッカーは、2トップでキープしたところに後ろのラインが連動して動くと大きなチャンスにできます。それをさせなかったのはマウリシオでした。清水が縦に出してくるタイミングで、マウリシオが先に動いてボールに触ってピンチを逃れたシーンは何度かありました。安定感とボールさばきが武器と思っていたマウリシオですが、そういう「危機察知能力」も武器として持っていると感じます。

また、梅崎が良かったと感じています。膝の靭帯損傷から1年ぶりのリーグ戦のスタメンでしたが、ようやく負傷も癒え、良かったときのようなサイドをドリブルで仕掛ける動きと、左右両方のアウトサイドがこなせる能力を取り戻していました。ミシャ時代は固定メンバーに近かったですが、こういう新しい力が出てくると浦和ももっと強くなると感じます。

ACLの川崎戦では、矢島が下がってしまい、李が消えて機能しなかったシャドーですが、ここにラファエル・シルバが入ることでボールを収められる場所が増えた印象もあります。武藤も得意の裏を狙う動きができていましたし、やはり浦和の攻撃サッカーを機能させるにはシャドーに収めないといけないと思います。

次節はルヴァン杯のC大阪戦です。槙野が代表に呼ばれてDFが一つ空き、それ以外にもメンバーの入れ替えはあるでしょう。去年、ルヴァン杯で高木俊幸と青木がブレイクしてような変化を起こさなければなりません。全員にチャンスがあると思って、この大きなチャンスに賭けて欲しいと思います。
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ボールがよく回った(8/27清水対浦和)

2017-08-27 22:07:21 | 浦和レッズ
今日のアウェイ清水戦は、2-1で浦和の勝利に終わりました。ゴールは遠藤航、ラファエル・シルバです。この試合は、堀監督が就任して、チームに導入した「競争」がうまく作用した試合になりました。ミシャ時代は、一旦使わないと決められた選手はほとんど出番がないのが常でしたが、今回は梅崎が右アウトサイドに入り、矢島がボランチに入るなど新しいメンバーに期待したゲームになりました。

この試合は内容的にも良かったと思います。その理由は、柏木の代役スタメンの矢島が、柏木に近い役割をこなせたからです。矢島は「走るファンタジスタ」柏木のようなフリーランニングこそそれほどではないですが、相手のFWとMFの間に空いているスペースでボールをもらって攻撃につなげる動きはよくできていました。

この矢島のところでボールが落ち着いたので、前半から浦和がボール支配率60%を超える優位なゲーム運びをしました。前半は1トップの興梠が孤立気味で、無理にポストプレーをしようとしたプレーが相手に奪われて攻撃が途絶えることもありましたが、見ていて危ないようなボール回しのミスはほとんどありませんでした。

前半、相手CKから角田のヘディングシュートで1点を先制された浦和ですが、内容はいいのでこのリズムでいいと、堀監督のコメントにもありました。戦術的な修正も当たり、ラファエル・シルバを1トップに、興梠をシャドーに配置換えしてからボールが前線で回るようになってきました。

ラファエル・シルバのシュートを武藤が押し込んだ場面こそオフサイドで取り消しでしたが、サッカーではたとえオフサイドでもゴールに入れておけば流れができるとよく言われます。試合はその通りになりました。CKの流れからの遠藤航のゴールで追いつくと、立て続けに興梠のポストプレーからのラファエル・シルバの決勝点で勝ち越してそのまま逃げ切りました。

もちろん、相手に鄭大世がいなかったような、ちょっとした幸運もあります。それでも、誰かフリーになる選手を作り、ミスをしたらカバーする、パスは確実につなぐといった基本が、堀監督になってから徹底し始めている変化は感じます。次のルヴァン杯では、また違った選手も試されるかもしれませんが、彼らもまた、代役にふさわしいプレーをしてくれそうな予感がします。
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西武対オリックス観戦記

2017-08-27 17:04:33 | 他スポーツ
昨日は、西武ドーム(メットライフドーム)に出かけていました。残念ながら、ライオンズは0-9という惨敗を喫しました。その要因となったのは先発多和田が初回に3本の本塁打を打たれたことでした。あとで映像でチェックすると、本塁打を打たれた球はすべてコントロールミスで真ん中に集まっており、吉田正、マレーロ、T-岡田と長打力のある選手にあまりにも無警戒すぎる入り方でした。

しかし、プロが高校生とは違うのは、1回の被弾で、土肥投手コーチがマウンドに行ってからの投球でした。このときに、修正が入ったようで、実際その後の多和田はスライダーとフォークを軸に組み立てを変えてきました。150km近いストレートで力で詰まらせて勝ってきた自身の5連勝とは違う投球を強いられるのは悔しかったでしょうが、それはある程度当たりました。3回にマレーロに2本目の本塁打を打たれたとはいえ、6回まで5失点で投げ切り味方の援護を待つことはできました。

この試合が一方的になったのは、オリックス先発の山岡の出来の良さもあります。山岡は東京ガスからドラフト1位で入団したルーキーで、都市対抗野球では4強の実績もある、社会人No.1投手でした。生では初めて見る投手なので、どういうタイプかは興味がありました。結論から言えば、150kmのストレートを上から思い切り投げ下ろしてくる、力投型の投手です。

こういうタイプを打つには、もう一つの決め球であるスライダーをうまく見極めて、投球を単調にさせれば打てると予想していました。この日の山岡の好投の理由には、そのスライダーの制球が良かったことが挙げられます。初回に浅村、2回にメヒアに安打を打たれ、調子はどうかと思っていましたが、3回裏に金子に内角いっぱいにスライダーを決めて見逃し三振を取ってから乗ってきました。

スライダーでストライクが取れることで、西武打線はスライダーを捨てることができず、山川や浅村がスライダーを強引に振りに行って打撃を崩し、147球を要したとはいえ完封というところまで行くことになります。たぶん、山岡は社会人時代にもこういう投球をしてきたのでしょう。即戦力はこういうことと、社会人出身の強さも感じた試合でした。

残念だったのは、西武が初回に4点を取られたことで、機動力野球ができる展開にならず、最初から打ってランナーを貯めるしかない展開になったことです。走り勝つ野球でここまでAクラスを守ってきたライオンズにとって、打ちまくるのは苦しい展開です。西武らしさは、まったく出せない試合になってしまいました。







































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清水戦プレビュー

2017-08-26 15:12:12 | 浦和レッズ
今日は西武ドームまで野球観戦に出かける予定なので、即日更新は難しいと判断して穴埋めネタを用意して出かけます。明日、浦和がアウェイのアイスタ(旧日本平スタジアム)で対戦する、清水戦のプレビュー記事です。

清水は6勝10敗7分けの13位です。7位の浦和は、この試合を勝っても一つ上の磐田との得失点差の関係で逆転が難しいので、順位を上げることは難しいですが、一つずつ勝って差を詰めていくしかありません。辞めるときにミシャが、「まだACL圏の3位はある」と言い残していったので、それを目指して欲しいです。

清水は前節、鹿島とアウェイ戦を戦い、0-2で敗れています。その試合のスタメンはGK六反、DF六平、カヌ、二見、松原、ダブルボランチに増田と竹内、攻撃的MFに枝村とデューク、FWに北川と長谷川です。毎回見るたびに若手が育っているというイメージのあった清水ですが、増田誓志は元鹿島、山形、長谷川悠は元山形と、小林伸二監督のサッカーをよく知るベテランも集めています。

小林伸二監督のサッカーは明確なイメージがあります。それは「2ラインリトリート」です。粘り強く引いて守り、時にはFWの1枚も守備に参加させて1点を守り切るものです。その、少ない点を取るために最適任者の鄭大世が、故障で出られないのは清水にとっては非常に痛いでしょう。

それでも、小林伸二監督の粘りのサッカーには、浦和も何度か痛い目に遭わされています。早く一点を取って、相手が出て来ざるを得ない展開にしないと、しぶとく守り切られてしまう恐れもあります。それでも、ボールを支配するのはおそらく浦和となることは、間違いないと思います。

故障者が出始めている浦和は、柏木が肉離れで出場できません。宇賀神もひざ痛、森脇も足の付け根を痛めています。柏木の代役はテレ玉のGGRでは矢島慎也と予想されています。矢島は、ボランチの位置から組み立てるのが武器なので、おそらくこういうときのために採ったと思います。その期待に応えてくれと、願わずにはいられません。
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花咲徳栄高校の快挙

2017-08-25 22:55:37 | 他スポーツ
ACLの川崎戦があって出遅れましたが、夏の全国高校野球選手権で、埼玉県代表の花咲徳栄高校が優勝しました。花咲徳栄高校は、埼玉県の各地に高校を作った「佐藤栄太郎」さんが加須市に創設した私学で、「花咲」は高校の住所の「加須市花崎」が由来です。本家?埼玉栄高校と同様にスポーツの強い学校で知られています。

これまで、埼玉県の野球強豪校といえば浦和学院でしたが、花咲徳栄はその浦和学院を押しのけて、3年連続で甲子園出場を果たしています。これまでも、何人もプロを輩出してきた学校ですが、2年前は大瀧愛斗(外野手:西武ドラフト4位)、去年は高橋昴也(投手:広島ドラフト2位)など安定してプロに選手を送り出してきました。

ここまで、安定して甲子園に出られるようになったことで、今年のチームは本格的に優勝を狙うチーム作りを行ってきました。まず、今の甲子園は、エース格が最低二人必要で、継投の勝負になる社会人野球のような采配が必要になってきます。今回は先発に技巧派の綱脇投手、リリーフに剛速球の清水投手と置いて、一つの優勝条件は満たしました。

それでも、優勝するようなチームは、活発な打線も必要です。今年の花咲徳栄は、広陵の中村捕手のように甲子園で6本塁打を打つような大物打ちはいないですが、「長打を打てるチーム」というテーマで強化を進めてきました。その結果、二塁打を多く打てるようになったのがこのチームの価値だと思います。

また、1番太刀岡、2番千丸から始まって、切れ目なく安打が出る打線のつながりも、今年のチームの価値です。その結果、全試合で二桁得点を記録し、打ち勝って甲子園を勝ち抜いてきました。花咲徳栄は、じゃんけんで勝つと先に点を取ることを狙って、あえて先攻を選択してきました。延長戦などでは先攻は不利と言われますが、打って勝つチームにとって、1回表に点を取ることを狙っての選択でした。

その結果、1回戦、2回戦と1回表をビッグイニングにすることに成功して勢いに乗りました。甲子園の連戦では、投手に頼るチームは連戦で厳しいと見て、打線で勝つと決めた強化方針が当たりました。埼玉県勢では初めての優勝ですが、打線中心の強化がここまでうまく行った例はなかなか見なかったので、見事といえるチーム作りの勝利だったと思います。
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ACL川崎F戦マニアック分析

2017-08-24 22:30:07 | 浦和レッズ
負け試合を、ビデオで後で振り返るのは、気が重いこともあります。しかし、昨日のACL準々決勝に関しては何が原因であそこまで浦和の動きが悪かったかを確認したくて、前半のビデオを見てみました。

戦術的な理由はあります。まずは、川崎の出方でした。4-2-3-1が基本形の川崎ですが、この日はエドゥアルド・ネットが時折CBの間にリベロ的に引き、空いたボランチの位置に中村憲剛が下がってくる3-4-2-1のような形も併用していました。このエドゥアルド・ネットが、非常に効いていた印象です。

フィジカルの強さでカウンターを許さないことや、浦和のバイタルエリアでのパス交換を封じたことも、彼の手柄です。浦和は前でボールが回らないので、矢島がボランチ気味に引き始め、バイタルエリアでボールを受ける役目がFWの興梠になってしまい、興梠の消耗が激しくなってゴールを奪う仕事ができなくなるという悪循環にはまっていました。

もちろん、この結果を生んだ要因として、最も大きかったのは柏木のアップ中の故障でした。ボランチの位置で落ち着かせて、ボールをうまく回すサッカーは、柏木がいないと厳しいです。柏木の故障で、代役のスタメンとなった青木は、ゲームメーカーではないので、ダイナミックに走ることでしか攻撃に絡めませんでした。

そんな悪循環ゆえ、浦和だけが消耗が激しくなり、後半の悲しいくらいの運動量の低下という結果を招いたのだろうと、このゲームのストーリーがようやくつかめました。もちろん、川崎が遠藤航のところを狙ったゲームプランも正解でした。遠藤航は、技術はありますがそれほどスピードはないタイプなので、そこをウイング的に張った家長に狙わせた手も正解でした。

第二戦は厳しい試合になるでしょう。それでも、唯一の可能性である2-0だけを狙って、うまくカウンターを狙い先制すれば、相手が浮足立つ可能性もあり得ないとは言えません。済州戦の奇跡を2度起こすのは難しいでしょうが、サポーターが諦めてはだめなので、可能性がある限り信じて待つだけです。
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