Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ラグビー日本選手権決勝

2010-02-28 21:24:05 | 他スポーツ
今日はラグビーシーズンを締めくくる、日本選手権決勝が秩父宮ラグビー場でありました。最近、興行が冷え込みがちというのはラグビーにも及んでいて、1万5千人入れば満員という秩父宮に空席があったのには驚きました。昨年、チケットが完売したゼロックス杯も今年は空席がありましたし、少し寂しさも感じます。

試合はトヨタ自動車対三洋電機というカードでした。トップリーグ1位の三洋電機に4位のトヨタ自動車が挑む構図ではありましたが、前半はトヨタが会心の試合運びを見せます。この試合は「10番対決」を見たいと思っていて、三洋のトニー・ブラウン対トヨタのアイイのキックの対決が楽しみでした。

前半、トニー・ブラウンのキックはノータッチが目立ちます。今のルールではタッチキックを蹴っても22mラインの手前でなければ「ダイレクトタッチ」とみなされて蹴った地点に戻されるルールなので、なかなかキックの名手の活躍する機会は少ないのですが、それならばとハイパントを蹴って相手のミスを誘う作戦で三洋は来ました。

しかし、トヨタはアイイが本来のスタンドオフとしての役割で活躍して、三洋の防御の甘さを突いて2トライ1ゴールで12-0で折り返します。三洋は本来後半で替えるFWの一列目の控え選手を前半30分で出す展開に追い込まれ、苦戦を強いられました。しかし、昨年のテレビ中継では「三洋は体力レベルが高い」という情報を得ていたので、逆転の可能性はあると思ってはいました。

結果はその通りになるのですが、トヨタにとって痛かったのは6番のシンビン(一時退場)です。これで10分間、トヨタは一人少ない人数で戦わざるを得なくなり、その間に三洋に2トライを返されてしまいます。昨年、何でもできるスタンドオフと感心していたトニー・ブラウンは、数的優位を利用してモールを押し込んだ好機に、自らモールに加わる積極性を見せ、No.8の役割もできるのかと感心しました。

また、三洋にはトップリーグ得点王に輝いたキッカーの田辺が安定していたのも大きかったです。トニー・ブラウンを差し置いて蹴るのですから、相当のレベルと思っていましたが、確かにボールを斜めに置く独自のスタイルから、大きく外れるようなキックは皆無でした。

トップリーグ王者の日本一ということで、まあ結果は順当でしたが、日本選手権のルールが毎年変わるのはなかなかついていけないところで、10位のNECがベスト4に残れるのも不思議ではあります。サッカーで言えば天皇杯のようなものと言えば、割り切れないこともないですが。
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雨の東京マラソン

2010-02-28 17:42:35 | 他スポーツ
今日は朝から雨です。浦和対横浜FMの練習試合は非公開だったそうで、埼玉新聞にもウェブにも一言の言及もありません。ストイコビッチ名古屋監督も、試合を非公開にはできないだろうと語るように、そこまでする必要はあるのかなとも思いますが、それではネタにならないので、今日は東京マラソンから話題にします。

まず、私の現役時代のささやかな経験から語ると、雨のマラソンはペース次第ではそんなに苦にはなりません。帽子を目深にかぶっておけば、目に雨が入らないようにはできます。むしろ風の方が嫌なくらいで、以前栃木県の大田原マラソンに出走したときに強風で体温が下がって無念の途中棄権を経験しています。

もっとも、市民ランナーのレベルだと、走っていて暖かいほどのペースにならないこともあるのが現実で、完走ぎりぎりの7時間台のランナーだと、この雨では相当体にこたえることと思います。

テレビに映るエリートランナーの話題にすると、今日のレースはスローペースでした。ペースメーカーが誰の指示を受けてこのペースにしたかは謎ですが、今まで日本人の優勝のない東京マラソンで、日本人に勝たせるためにわざと遅いペースにした可能性もあります。

そんなに日本人に勝たせたければ、外国招待選手を呼ばなければいいのですが、やはり日本のマラソンの地位を上げるためには、日本のレースに海外のトップ選手が走っている必要はあるのでしょう。ちょっと矛盾は感じますが、意図通り日本人選手が頑張って、今大会の優勝は藤原選手(ホンダ)になりました。

藤原といえば、中央大学在学中に初マラソンを走って、2時間8分台を叩き出して今でも更新されていない初マラソンの日本記録を持っている選手ですが、その後はオーバートレーニング症候群で苦しんだそうです。久しぶりに名前を聞いたなと思っていましたが、外国勢を抑えての優勝は今後目標としている五輪にもつながる可能性を感じます。

また、埼玉県庁勤務というアマチュア選手の4位入賞も快挙です。学習院大学の陸上部出身ということで、素人ではありませんが、それでも実業団選手を向こうに回しての4位は、よくやったと声を送りたいと思います。
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ゼロックス鹿島対G大阪

2010-02-27 17:43:07 | 他チーム
今年のゼロックス杯は、2年連続で鹿島対G大阪というカードでした。毎年シーズン前の恒例の行事になっているゼロックス杯ですが、今年はG大阪がACLの韓国遠征から中2日という強行日程で、ベストメンバーを出さない可能性もちょっと考えました。

一応、タイトルの一つと考えられているゼロックス杯ですが、開幕の1週間前の練習試合はどこも非公開にして、情報漏れを防ぐのが最近は一般的になっています。ゼロックス杯に出てしまうと情報が筒抜けになってしまうので、内心では歓迎しないチームもあるでしょう。

しかし、鹿島もG大阪も可能な限りのメンバーを出して、相手の最終ラインの裏を強気に狙うサッカーで戦ってくれました。浦和サポとしては、開幕戦で当たる鹿島の弱点は何かないかということが気になるでしょうが、同じ4-4-2中盤ボックスの両者が当たると、個人技によほどの力量の差がない限り、そう簡単には表に出ません(すいません)。

ただ、左MFのフェリペガブリエルが、まだチームにフィットし切れていない印象は受けました。まったく消えているわけではありませんが、野沢のように小笠原とポジションチェンジをするような大胆さはまったくなく、自分の左MFの位置でクロスを上げるのが精一杯の印象です。

今年の鹿島は、特に変わったことをやってくるチームではありませんが、昨年の浦和との開幕戦で、浦和の4バックがフィットし切れていない弱点をカウンター攻撃でいつの間にか分析していたのはさすがでした。今年の浦和も、同じ手でやられては芸がありませんから、思い切って引くサッカーをするような手もあるかもしれません。

結果は鹿島が1-1からのPK戦を5-3で勝ちましたが、内容的にはどちらかといえばG大阪の方が良かった印象があります。G大阪はペドロ・ジュニオールが負傷、ゼ・カルロスがコンディション不良でFW王国のはずが人数が揃わず、若手の平井、宇佐美にチャンスが回ってくるほどの苦しい台所事情ですが、うまく中盤の配置を入れ替えたり、遠藤を中心に高いキープ力を見せるあたりはさすがG大阪です。

逆に、鹿島は売り物の小笠原からのロングパスが、あまり見られなかった印象はあります。得点もPKです。今年は浦和にもチャンスはあるかもしれません。
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通訳から名監督へ(モウリーニョ)

2010-02-26 18:44:59 | ワールドサッカー
昨日の欧州CLで古巣チェルシー(イングランド)を破った現インテル(イタリア)監督、ジョゼ・モウリーニョについて書きます。モウリーニョはこれほどの世界レベルの監督では稀なケースで、プロ選手の経験がありません。

ポルトガルの体育大学に進学して、普通にスポーツ理論を勉強していたモウリーニョですが、この大学が語学力を重視する大学で、英語やスペイン語など数ヶ国語に堪能になったことが彼の運命を変えます。

大学を卒業したモウリーニョの仕事は、バルセロナ(スペイン)の監督だったボビー・ロブソンの通訳でした。欧州のチームは監督にも通訳を置かないチームもありますが、英語しか話せない名監督ロブソンには通訳を置く必要があるというバルセロナの判断でした。

このバルセロナ行きが、モウリーニョの情熱に火をつけたように思えます。通訳は監督の一言一言に気を配る必要がありますから、モウリーニョにとっては当時ベテラン監督だったロブソンの理論を乾いた砂が水を吸うように吸収していきました。

その後は母国ポルトガルに戻って、下部リーグの監督からスタートして、少しずつ結果を残して、ポルトガルのトップクラブのFCポルトの監督までたどり着きます。これだけでも驚異的なことですが、モウリーニョはこのFCポルトをなんと欧州CL優勝に導きます。

欧州CLといえば、イタリアやスペイン、イングランドの3大リーグのチームが参加する、世界最高レベルの大会です。この大会を、Jリーグ並みの予算規模と言われるFCポルトで勝ったのは奇跡的なことです。

その結果、モウリーニョのもとには世界中のビッグクラブから年俸10億円とも言われるオファーが届きます。FCポルトには慰留されたそうですが、「こんなチャンスは人生一度きり」と割り切ってチェルシーの監督になります。

モウリーニョのチーム作りは手堅いタイプで、チェルシーの監督になったときはロナウジーニョ、ベッカムの名前を獲得候補に打診されながら、それを断ってドログバやエシアンなど当時フランスリーグでプレーしていた地味な名前を選択して結果を出します。

また、モウリーニョ時代に欧州CLを優勝したFCポルトのメンバーの多くが、2004年の欧州選手権でポルトガル代表に入って準優勝と結果を出したことも、モウリーニョの手腕の確かさを感じます。今はインテルを黄金時代に導き、まだまだ手腕を発揮しそうです。
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両刃の剣(ジウトン)

2010-02-25 18:44:10 | 他チーム
今季の鹿島の新戦力、ブラジル人のジウトンのことを書きます。ジウトンは当時J2のC大阪でJリーグデビューして、新潟を経て今季鹿島に移籍してきました。オリベイラ監督がオールスター戦の活躍を見て自ら獲得を希望したそうです。

そのプレースタイルは、前を向いたときは驚異的な強さを発揮します。私は幸運なことに、天皇杯で大宮と対戦したC大阪時代のジウトンをNack5スタジアムで見ています。走るスピードとドリブルのスピードがあまり変わらない攻撃力は、若い頃の三都主を思い出します。

しかし、期待されて移籍した新潟では、ジウトンは攻撃力は相変わらず優れていましたが、4バックの左SBに据えるにはいくつかの不安点が見つかりました。C大阪時代は3バックだったのであまり表に出ませんでしたが、彼の起用は新潟にとって両刃の剣になってしまいます。

理由はその守備力です。以前新潟に在籍していたアンデルソン・リマのように守備意識が「皆無」というほどひどくはありませんが、ジウトンの場合、引きの映像で撮っている場面なので目立ちませんが、そこを抜かれてはいかんだろうという場面で抜かれたり、ファウルで止めたりします。

そのため、ジウトンは不調時には外されることもありました。新潟が昨年の前半戦に快進撃していた頃はジウトンは攻撃力でアピールしましたが、相性の良かったペドロ・ジュニオールがG大阪に去ってからは、欠点の方が目につきました。

今季、鹿島は貴重な左SBの控えだったパク・チュホが磐田に去っているので、どうしても左SBができる選手が必要でした。ジウトンに目を付ける発想は悪くないですが、先日のACL長春戦でもファウルしてはいけない位置でFKを与えています。

それを考えると、鹿島の左SBは新井場を軸に、ジウトンは状況に応じて出るという起用法になるでしょう。ジウトンがコンスタントに試合に出るには、本山がヘルニアの手術で抜けている左MFを狙った方が確率は高いかもしれません。
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全種目入賞(橋本聖子)

2010-02-24 22:21:11 | 他スポーツ
国母選手の問題で、不本意ながら目立ってしまった日本選手団長、橋本聖子さんの現役時代の思い出です。橋本聖子といえばスピードスケートのカリスマ的存在で、富士急に入社した当時の岡崎朋美が全くかなわなかったというエピソードがあります。

橋本聖子のキャリアは長く、1984年サラエボ五輪から1994年リレハンメル五輪まで現役のスケート選手として出場しました。どうしても唯一のメダルになった、1992年アルベールビル五輪1500m銅メダルのことが話題になってしまいますが、私にとって印象に残っているのは、1988年カルガリー五輪のことです。

当時の橋本聖子は、500mから5000mまで全ての距離を滑れるオールラウンダーでした。今は長距離と短距離はそれぞれスペシャリストがいる時代ですから、これだけでも驚異的なことです。しかも、全種目で代表権を得て五輪に出てしまうことも驚異的です。

橋本聖子のすごいところは、カルガリー五輪で500mから5000mまで全ての競技に出て、全て入賞(8位以内)したことです。これは今では世界中のどんな選手にも真似できない快挙で、今の選手では田畑がそれに近いですが、彼女も500mは無理です。

それに挑もうとしている選手は、日本選手最年少の高木美帆選手です。今回は1000mと1500mの代表でしたが、橋本聖子自身が「自分の15歳のときよりうまい」と認めるほどです。次の五輪でもまだ19歳と将来性は十分で、これからオールラウンダーに育つ可能性もあります。

本題からは外れますが、スピードスケートで屋内リンクが当たり前になったのは、橋本聖子が活躍したカルガリー五輪からです。以前は外のリンクだったので、気象条件にも左右されるデリケートなスポーツでした。

その後、五輪を開催した都市には当たり前のように屋内リンクがあるので、スピードスケートのW杯は気象条件に左右されない環境でやれます。サラエボ五輪で屋外リンクの記憶がある私には驚くべき、環境の変化です。
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計測不能ジャンプ(原田雅彦)

2010-02-23 18:48:48 | 他スポーツ
今回はラージヒルの葛西の8位入賞が最高と、あまりふるわなかった日本ジャンプ陣ですが、久しぶりに日本ジャンプチーム総監督になっていた原田雅彦さんの顔を見たので、懐かしくなって記事にします。

原田といえば、「予選落ちから金メダルまで」天と地の落差が大きい選手だったことが印象的です。どうしても話題に上ってしまうのが、リレハンメル五輪団体戦で最後の試技だった彼の失敗ジャンプで、確実だった金メダルを逃したことです。もちろん、銀メダルですから、決して非難の必要はないのですが、原田にとっては悪い意味で目立った痛恨事でした。

しかし、その後4年間、日本ジャンプ陣はW杯で結果を出して、メダル候補の名前をひっさげて、地元長野五輪に再挑戦します。原田はノーマルヒルでは1本目でトップを奪いながら、2本目で失速してメダルなしに終わっています。

しかし、今でも印象的なのは、ラージヒルの2本目のジャンプでした。彼らしく1本目は出遅れているのですが、2本目に飛んだ大ジャンプは、これ以上飛ぶと危険な距離で転倒の恐れがあったので、立て!立ってくれ!という実況を今でも思い出せます。

原田は何とか立つことはできましたが、当時の白馬のジャンプ台で自動測定が可能な距離は135mでした。原田のジャンプはそれを超える136mだったので、距離の測定が手動になったため、原田の飛距離は最後の船木のジャンプが終わるまで出ませんでした。

船木の金メダルは確実だが原田は?とテレビ観戦の多くの方が思っていたでしょうが、アナウンサーの「原田は銅メダル」の言葉で、原田にとって悲願だった個人戦のメダルが確定しました。

その後も原田は長く現役を続け、2002年ソルトレイク、2006年トリノの両大会に出場しましたが、注目を浴びたのは長野五輪が最後でした。しかし、横綱相撲は取れず毎回波乱万丈だった原田のドラマ性は心臓には悪かったものの、船木の大活躍を吹っ飛ばすインパクトがありました。

今は選手の代わりにメディア対応している立場ですが、あれだけ激しい選手生活を送れば選手の気持ちは大抵わかるでしょう。日本ジャンプ陣の復活に、一役買って欲しい存在です。
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これは使える!(宇賀神友弥)

2010-02-22 18:46:26 | 浦和レッズ
昨日の試合は敗れましたが、フィンケ監督がこの試合をあくまで調整の一環と位置付けていたのはメンバーを見て明らかだったので、一晩経って考えると前向きです。これが開幕1週間前だと不安ですが、柏木、ポンテ、サヌが合流してくればもっとチームは活性化するでしょう。

昨日も書きましたが、一番の収穫は新戦力の宇賀神友弥選手に使えるメドが立ったことです。これまでずっと左SBで使われていましたが、昨日の左MFも十分戦力になるレベルです。一番目立つ、エスクデロのゴールのアシスト以外にも、良いプレーが目立ちました。

浦和のフィンケサッカーはダブルボランチが両方守備的なタイプなので、サイドハーフの選手は自らボールを受けに下がってくる必要があります。宇賀神のボールタッチ数は多かったので、テレビ観戦で細かいことはわかりませんが合格点と思います。

また、フィンケサッカーの場合、サイドハーフがタッチライン際に張りつくのは評価されません。昨年山田直輝があれだけ重用されたのは、自ら中に切れ込んでトップ下の空白を自ら埋めていたからです。昨日の宇賀神は、この位置から二本ミドルシュートを打っていました。これは評価できると思います。

また、宇賀神はSBもできますから、守備意識という意味でも問題ありません。左SBの堤が内に絞っていて、左サイドにスペースのある場面で、宇賀神が素早く帰陣してスペースを埋めていたプレーも評価できます。

課題を挙げるとすれば、ミドルシュートを枠に飛ばすことです。今はまだシュートで終わればいいというレベルで、自ら点を取ってやるという意識はまだまだ足りないと思います。これが常時枠に飛べば代表から声がかかるかもしれないほどの厳しい要求だということはわかっていますが。
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不安点(2/21徳島対浦和)

2010-02-21 17:06:55 | 浦和レッズ
結果は1-2でJ2徳島に敗れた浦和ですが、敗れたという事実そのものより、内容に不安を感じます。一番のものはやはり途中出場のスピラノビッチです。なんてことのない、単純な縦パスでバランスを崩して抜け出されるあたり、このDFはフィンケ監督が育成しないといけない選手だということが発覚してしまいました。

スピラノビッチのヘディングの強さは、まったくジャンプしなくても勝てるほどですが、低いボールをボレーで叩きつける技術はないようで、腰のあたりにボールが来ると、打つ手なしで体に当てるだけで相手ボールというシーンが見られました。これは相当育成には苦労しそうで、彼が戦力にならないと山田暢久と坪井でCBを回さざるを得ず、相当苦しいことになります。

また、DFのバランスの悪さも気になりました。同点PKを相手に与えた場面では、結果的に倒したのは堀之内ですが、4バックが大きく横にスライドさせられていて、ゴール前が堀之内一枚で、相手は二人フリーでした。これこそが、昨年のフィンケサッカーの弱点だったので、それが出てしまうと修正に時間がかかる事態も考えられます。

もっとも、良い点もありました。一番の収穫は宇賀神の突破力が使えそうだということです。エスクデロの先制ゴールの場面では、宇賀神が相手DF2枚をまとめてちぎってフリーになっていました。そこから左足で良いクロスが送れたことも評価の高い理由で、開幕スタメンの可能性を高めた活躍だったと思います。

また、人数をかけて数的優位を作ろうとした、昨年のフィンケサッカーをモデルチェンジしようとした努力の跡は見えました。今年のチームはサイドチェンジを多用できる点が強みで、宇賀神、堤、岡本、エスクデロあたりが積極的にサイドを変えようと長いボールを蹴っていました。それをゴールにつなげるのはこれからの課題ですが、前半を見る限りは面白いサッカーにトライしているという傾向は見られました。

徳島はスピード型のチームでした。かなり意欲的に補強していて、島田(元大宮)、津田(前名古屋)、柿谷(前C大阪)あたりで縦に速いサッカーを目指していました。以前は下位が定位置だったためあまり良いイメージのなかったチームですが、今年のチームならJ2なら中位を狙えるチームだと思います。
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PSM徳島戦プレビュー

2010-02-20 21:06:18 | 浦和レッズ
あす、浦和はプレシーズンマッチで、J2の徳島ヴォルティスと対戦します。鹿児島での2次キャンプの総仕上げとなる一戦ですから、内容的にもすっきりした勝利が欲しいところです。しかし、浦和は柏木が太ももに痛みを訴えて欠場濃厚など、あまり良い情報がないのが気になるところです。

この試合はスカパーで生中継されるので、スカパーをお持ちの方は是非テレビでご覧になってください。私もテレビ観戦の予定ですが、この試合にはいくつかポイントがあります。一番見たいポイントは、新加入スピラノビッチの守備力です。本当はサヌも見たいですが、サヌは鹿児島で一試合も出ていないので、いきなりのスタメンはないでしょう。

日本では、大柄な選手は足元が弱いとよく言われます。スピラノビッチもJ2レベルのプレスでやられるようだと、今シーズンは弱点と言われるCBの穴が埋まらなくなります。J2レベルのプレスなら、余裕でかわして正確に味方につなぐ、最低限度の足元の技術は必要です。それを持っているかどうかが、一番の楽しみでもあり、不安でもあります。

公開の試合ですから、セットプレーのバリエーションなどは本番と違うことをやるでしょうが、それでもこの時期の浦和のプレーを映像で見られることは非常に幸運です。特に今年はフィンケ監督の意図を汲んでメンバーがかなり入れ替わっているだけに、これで結果を出せなければという思いはあるでしょう。

徳島というチームは、申し訳ありませんが一度も見たことがありません。C大阪の期待の星と言われ、U-17世界選手権でも活躍した柿谷曜一郎選手がレンタルで加入していることは知っていますが、普段J2を見ない私にはどんなチームだか見当もつきません。

ちょうど、J2が拡大路線を取り始めた頃に加入したチームで、しかも関東ではなかなか見られないチームですから、どんなチームだかわからないのは浦和サポ共通の認識だと思います。ただ、Jリーグのチームということで、向こうも開幕を控えている立場は一緒ですから、無謀な反則はしてこないでしょう。それは、海外のチームと対戦するのとはだいぶ違います。
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