今日はラグビーシーズンを締めくくる、日本選手権決勝が秩父宮ラグビー場でありました。最近、興行が冷え込みがちというのはラグビーにも及んでいて、1万5千人入れば満員という秩父宮に空席があったのには驚きました。昨年、チケットが完売したゼロックス杯も今年は空席がありましたし、少し寂しさも感じます。
試合はトヨタ自動車対三洋電機というカードでした。トップリーグ1位の三洋電機に4位のトヨタ自動車が挑む構図ではありましたが、前半はトヨタが会心の試合運びを見せます。この試合は「10番対決」を見たいと思っていて、三洋のトニー・ブラウン対トヨタのアイイのキックの対決が楽しみでした。
前半、トニー・ブラウンのキックはノータッチが目立ちます。今のルールではタッチキックを蹴っても22mラインの手前でなければ「ダイレクトタッチ」とみなされて蹴った地点に戻されるルールなので、なかなかキックの名手の活躍する機会は少ないのですが、それならばとハイパントを蹴って相手のミスを誘う作戦で三洋は来ました。
しかし、トヨタはアイイが本来のスタンドオフとしての役割で活躍して、三洋の防御の甘さを突いて2トライ1ゴールで12-0で折り返します。三洋は本来後半で替えるFWの一列目の控え選手を前半30分で出す展開に追い込まれ、苦戦を強いられました。しかし、昨年のテレビ中継では「三洋は体力レベルが高い」という情報を得ていたので、逆転の可能性はあると思ってはいました。
結果はその通りになるのですが、トヨタにとって痛かったのは6番のシンビン(一時退場)です。これで10分間、トヨタは一人少ない人数で戦わざるを得なくなり、その間に三洋に2トライを返されてしまいます。昨年、何でもできるスタンドオフと感心していたトニー・ブラウンは、数的優位を利用してモールを押し込んだ好機に、自らモールに加わる積極性を見せ、No.8の役割もできるのかと感心しました。
また、三洋にはトップリーグ得点王に輝いたキッカーの田辺が安定していたのも大きかったです。トニー・ブラウンを差し置いて蹴るのですから、相当のレベルと思っていましたが、確かにボールを斜めに置く独自のスタイルから、大きく外れるようなキックは皆無でした。
トップリーグ王者の日本一ということで、まあ結果は順当でしたが、日本選手権のルールが毎年変わるのはなかなかついていけないところで、10位のNECがベスト4に残れるのも不思議ではあります。サッカーで言えば天皇杯のようなものと言えば、割り切れないこともないですが。
試合はトヨタ自動車対三洋電機というカードでした。トップリーグ1位の三洋電機に4位のトヨタ自動車が挑む構図ではありましたが、前半はトヨタが会心の試合運びを見せます。この試合は「10番対決」を見たいと思っていて、三洋のトニー・ブラウン対トヨタのアイイのキックの対決が楽しみでした。
前半、トニー・ブラウンのキックはノータッチが目立ちます。今のルールではタッチキックを蹴っても22mラインの手前でなければ「ダイレクトタッチ」とみなされて蹴った地点に戻されるルールなので、なかなかキックの名手の活躍する機会は少ないのですが、それならばとハイパントを蹴って相手のミスを誘う作戦で三洋は来ました。
しかし、トヨタはアイイが本来のスタンドオフとしての役割で活躍して、三洋の防御の甘さを突いて2トライ1ゴールで12-0で折り返します。三洋は本来後半で替えるFWの一列目の控え選手を前半30分で出す展開に追い込まれ、苦戦を強いられました。しかし、昨年のテレビ中継では「三洋は体力レベルが高い」という情報を得ていたので、逆転の可能性はあると思ってはいました。
結果はその通りになるのですが、トヨタにとって痛かったのは6番のシンビン(一時退場)です。これで10分間、トヨタは一人少ない人数で戦わざるを得なくなり、その間に三洋に2トライを返されてしまいます。昨年、何でもできるスタンドオフと感心していたトニー・ブラウンは、数的優位を利用してモールを押し込んだ好機に、自らモールに加わる積極性を見せ、No.8の役割もできるのかと感心しました。
また、三洋にはトップリーグ得点王に輝いたキッカーの田辺が安定していたのも大きかったです。トニー・ブラウンを差し置いて蹴るのですから、相当のレベルと思っていましたが、確かにボールを斜めに置く独自のスタイルから、大きく外れるようなキックは皆無でした。
トップリーグ王者の日本一ということで、まあ結果は順当でしたが、日本選手権のルールが毎年変わるのはなかなかついていけないところで、10位のNECがベスト4に残れるのも不思議ではあります。サッカーで言えば天皇杯のようなものと言えば、割り切れないこともないですが。