Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

今年一年を振り返る

2011-12-31 16:57:16 | 雑記
たぶん、よほど書きたいネタが出ない限り、これが今年最後の投稿です。今年一年を振り返るとどんな年だったかといえば、やはり全てのものが東日本大震災の影響を受けた年でした。震災の前は、去年9kg減った体重がようやく減少傾向も止まり、サッカーもたくさん見に行ける年になるだろうと確信していました。今年はいい年になりそうだと思っていたくらいです。

しかし、震災で原発や津波の映像が嫌でも入ってくるという状況になると、私自身も不安定になり、計画停電や物資不足も心を揺さぶりました。いつ、普通に暮らせるようになるかと、サッカーどころではないという日々を過ごすことになってしまいました。そんな私がたぶんこれで大丈夫かなと思えたのは、4月の浦和対山形の練習試合でした。

この時点で4月23日再開というスケジュールは決まっており、待てばまたサッカーが見られるとは思っていました。ただ、史上初の開幕戦直後の中断という事態を受けて、選手がコンディションを崩したりとか余震で仙台や鹿島のアウェイ戦ができなくなったりする可能性は残っていました。

その山形との練習試合では、浦和の選手も山形の選手も躍動感あるプレーを取り戻しており、またサッカーが見られる日は来るとこれでようやく思えるようになりました。日本という国がどうなるかさえ不透明だった震災直後を思えば、ようやくここまで来たかと感慨にひたるほどでした。

しかし、サッカーが見られるようになったことは嬉しかったですが、浦和の今季の成績に関しては不満だらけです。福岡戦が終わる前までは、とにかく何が何でも残らなければいけないと必死でしたが、ぎりぎりで残留という結果を見ると、やはり開幕前のペトロとフロントの意思疎通に問題があったことは否定できません。

今年は堀監督が救ってくれましたが、同じことは2度はできないはずです。今度こそJ1を安定して維持できるチームを作らないと、主力が流出したり浦和というチームに魅力がなくなり、あの大サポーターもいなくなってしまうかもしれません。まだ来年も浦和を見たいという気持ちはありますが、家族の間ではシーチケの更新を迷う話もあったので、kobby家もいつまでも浦和を応援できるかどうかはわかりません。

自分の体重が今年一年あまり減らなかったことを考えると、健康は少しずつ戻ってきていると思います。もっとサッカーを楽しめる年に、来年はしたいものです。
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伸び悩み(山田直輝)

2011-12-31 15:20:56 | 浦和レッズ
2009年、ユースから昇格したばかりだった山田直輝はフィンケ監督が動きに自由を与えたこともあって、まばゆいばかりの輝きを見せました。上背が160cm台の山田直輝はそれをカバーする武器が必要ですが、かつての日本代表、森島寛晃氏のような献身的な運動量を持っていました。

よく、サッカーを上の方の席で見ていると、「あそこにスペースが空いてるけど走り込むのは体力的に無理かな?」と思うことがあります。山田直輝はその不可能を可能にするプレーを見せました。2009年当時のプレーは次のプレーのイメージができていて、将棋あたりで決定打を放ったときのような快感がありました。

しかし、そんな無限の可能性の一端を見せた山田直輝も、今年は伸び悩んだ印象です。U-22代表ではいいプレーを見せていましたが、レッズでの山田直輝は動いてはいるものの、以前持っていた次のプレーのイメージが今季はうまく出せなかったと思います。

意欲的にスペースを狙う山田直輝のプレースタイルなら、パスが意地悪をされて出なかったようなことがない限り、試合で目立たないというようなことはあり得ないと思えます。しかし、天皇杯の愛媛戦やFC東京戦を見ていると、山田直輝が目立っていません。

ボールタッチ数も多くないですし、次にどういうプレーをするかうまくイメージができていないので、山田直輝にパスが渡らず、柏木が躍動するのとは対照的でした。ナビスコ杯の決勝戦で退場したのもマイナスイメージです。

来季率いるミハイロ・ペトロビッチ監督がどういうサッカーをするかはわかりませんが、広島時代のように1トップ2シャドーなら山田直輝は2シャドーの候補になります。瞬間的に速いタイプではありませんが、柏木と二人前目に並んで走るサッカーをするには向いていると思います。

来季こそ、山田直輝の才能が開花したという年になって欲しいと思います。
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FW向きの勝負強さ(大津祐樹)

2011-12-30 17:47:31 | ワールドサッカー
先月末のU-22代表のシリア戦、シリアを中心に見たと書きましたが、もう一箇所注目ポイントはありました。それは、ドイツのボルシアMGに在籍している大津祐樹のプレーで、この試合は左MFで出ていましたがストロングポイントはどこかというところに注目していました。シリア戦では香川を彷彿させるような豪快な切り返しも見せていますが、シリアのDFに読まれてしまい、まだ完成はしていない選手の印象です。

関塚監督がサイドハーフで使うのだから、MFらしい運動量やテクニックが何度も見られると期待していましたが、ゲーム中はバイタルエリアに何度も飛び込んできた山田直輝や東と比べるとさほど目立たなかった印象です。調べたら、J1通算わずか6得点でドイツに移籍したという情報です。

しかし、ドイツで大津が得たものも確実にあったと、このU-22代表でのバーレーン戦、シリア戦の連戦で示しました。それはこぼれ球や味方のクロスに確実に詰める勝負強さで、結果的に2得点を挙げたことで、日本代表をロンドン五輪に近づけた功労者の一人になりました。次のアウェイのシリア戦に呼べるかどうかはわかりませんが、ドイツで出場機会がないならU-22代表で試合に出れば経験になるだろうと思ったのか、ボルシアMG側が親心を見せてくれたと思っています。

しかも、得点パターンもGKのキャッチミスのこぼれ球に反応したバーレーン戦のゴールとシリア戦のダイビングヘッドとまったく違うパターンを出すことに成功し、このまま大迫の調子が上がらなければ1トップでの起用もあるかもしれないというプレーです。まだ1試合しか生では見ていませんから、どういう選手か語り尽くすことはできませんが、どうもFW向きではと思っています。

関塚監督が1トップにキープを求めるなら、大津のプレースタイルでは厳しいかもしれませんが、1トップにはキープよりは裏に飛び出す方を期待しているので、ここに大津というのは面白いかもしれません。今でこそ代表のエースストライカーの岡崎も、五輪代表時代は定位置を保障された選手ではありませんでした。

今でこそ、J1で6点しか取っていないことがひっかかっていますが、ドイツで何点も取れる選手になれば皆そんなことは忘れてくれます。香川真司がドルトムントでポジションを取ったことで、やればできるという雰囲気になっていることも追い風で、大津にはいつかボルシアMGのエースストライカーになるという気持ちでいて欲しいです。
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近鉄バファローズの思い出

2011-12-30 16:06:12 | 他スポーツ
浦和の全日程が終了した今はこういうオフネタが多くなりますが、私がファンの西武の前に何度も立ちふさがったライバル、近鉄バファローズの思い出です。今はオリックスと合併してなくなってしまいましたが、西本監督の訃報で思い出しました。

少年時代は毎年買っていた週刊ベースボールの選手名鑑に、球団の通算成績が載っていたのですが、近鉄の通算成績はかなりの負け越しで、少年時代西本監督の下で優勝した姿が記憶にある私には意外でした。

今回西本監督の訃報があって当時のことが記事になっていましたが、近鉄は西本監督の下での優勝が初優勝でした。そこまで29年かかっているので、それは通算成績も負け越すはずです。実際、西本監督は近鉄の指揮を引き受ける前はライバル阪急の監督で、球団創設以来一度も優勝がなかった近鉄がなんとしても初優勝をと思い、本社の社長まで引っ張り出して引き抜いたそうです。

近鉄は昭和25年のパリーグ創設のメンバーで一番最後まで残ったチームで、当時の球団名は沿線の特産品の真珠から取った「近鉄パールズ」でした。しかし、その年の成績は最下位で、パールズでは弱そうという理由で球団名をバファローズに変えます。

しかし、球団が弱かったこともあって経営面では苦しんだようです。当時、親会社の近鉄の社長が運輸省に運賃の値上げを申請に行くと、「赤字部門の解消はどうなっているのですか?」と必ず聞かれたそうです。赤字部門とはもちろんバファローズのことで、当時の近鉄は収容人員は多いものの大阪から遠い藤井寺球場と、大阪市内にあるものの収容人員の少ない日生球場のどちらを使うかが悩みの種だったそうです。

それでも、赤字は容易には解消しませんでしたが、近鉄バファローズのスタッフは懸命に努力して、いいチームを作っていました。私にとって近鉄の監督と聞かれると一番最初に思い出すのは仰木監督で、主砲ブライアントの活躍で、全盛期の西武に土をつけた1989年の優勝は今でも思い出せます。

当時は西武も強かったものの近鉄も何とか西武に勝とうと懸命に努力して、外国人選手の獲得がうまく、130試合制だった当時のパリーグで77勝しながら優勝できなかったという珍記録も残しています。その後はローズ、中村紀洋を主軸に据えた「いてまえ打線」で2001年のパリーグを優勝していますが、ついに日本一になることはできませんでした。

たぶん後継球団がない以上、私達オールドファンが口にしない限り近鉄バファローズの名前が出ることはないと思いますが、何かの機会に思い出したら記事にすることが、近鉄への思いを伝えることになると思います。
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カップ戦の「2部優勝」

2011-12-29 22:33:02 | 他チーム
今年の天皇杯は、準決勝で両方の山でJ2のチームが勝利した結果、どちらが勝ってもJリーグが2部制になってからは初めてのJ2チームの優勝が確定しました。世界的に見ると、カップ戦の一発勝負では結構2部チームの優勝は起こりうることで、10年に1度くらい2部チームの優勝を見ます。今年はJリーグが2部制になって11年目ですから、ちょうど確率どおりともいえます。

もっとも、今日は大掃除をさぼって天皇杯を見ていましたが、FC東京に関しては彼らはJ2からの昇格チームというレベルは遥かに超えていて、来季はACLを争ってもおかしくないところまでチームのレベルを上げています。実際、今季はACLを戦ったC大阪に対し、ボール支配でもシュート数でも上回る完勝で、天皇杯を取ることは決して最初から夢物語ではありませんでした。

そういえば、書いている途中で思い出しましたが、決勝戦を勝てばたとえJ2でもACLには出られるので、FC東京なら来季J1なので代表期間中などは少し休みもありますが、京都がACL出場権を取ると毎週水曜と土曜に試合のある地獄の連戦を強いられると思います。京都なら、お金のないチームではないので、それなりの移動手段などの待遇は整えられると思いますが、かなり苦しいシーズンになることは確かです。

それでも、目の前にしたタイトルをいらないなどというチームはありませんから、京都もFC東京対策は立てて決勝の舞台に立つでしょう。決勝戦を見る予定の私が楽しみにしているのはそこで、浦和もC大阪も成功できなかったFC東京のポゼッションをいかに寸断できるか、京都が成功すれば来季以降真似るチームも出るでしょう。

また、天皇杯の準決勝と決勝の間は中二日しか空いておらず、強行日程です。ポゼッションのFC東京も疲労がたまる頃ですし、延長戦まで戦った京都も疲れているはずです。ここまで来たら痛いところがない選手はいないとよく言われますが、今シーズン最後の試合を印象に残る試合にして欲しいと、見に行く立場では思います。

京都の宮吉、久保の10代FWも楽しみです。現役高校生でチーム得点王の久保はスーパーサブとして使われていますが、そのあたりはさすが名将の大木監督で、こういう才能を発掘できるのは立派です。
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チョウ・キジェ湘南監督

2011-12-29 11:52:24 | 他チーム
1994年から1995年にかけて浦和でプレーしたCB、チョウ・キジェ氏がJ2湘南の監督になることが発表になりました。湘南のヘッドコーチからの昇格で、チーム事情を理解していることも監督に選ばれた理由だと思います。

チョウ氏は在日韓国人で外国人枠には入らず、プロ入り以前は早稲田大学でプレーした経験もあります。浦和に入る前は当時JFLだった柏からの移籍で、当時選手を大量に集めていた浦和が即戦力として採用しました。

浦和に在籍したのはわずか2年ですが、印象には残っています。当時は私がサッカーを理解していませんでしたが、チョウの守備はミスが少なく手堅いタイプだった印象です。ただ、当時のオジェック監督に戦力外を通告され、その後は神戸やニュージーランドでもプレーしますが、選手としては大成功した訳ではありません。

指導者としては湘南の下部組織から少しずつカテゴリーを上げていき、今季ヘッドコーチまで行きました。監督としてはトップチームの指揮を執るのは初めてで、未知数ではありますが、サッカーの場合は野球よりチーム数が多いこともあり、こういう下部組織から上がっていく成功があり得ます。

J2にいるということは、いつかはJ1に上がりたいという意図はどんなチームにもあるはずです。しかも2年前はJ1だった湘南ならもちろんJ1は狙っているでしょう。再来年、J1の舞台で湘南を埼玉スタジアムに連れてきて欲しいです。
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ストーブリーグ情報

2011-12-28 18:54:34 | 他チーム
年末も押し迫り、来季の監督が決まったチームは次々補強に出ています。今日流れてきた情報の中で驚いたのは川崎Fを退団したジュニーニョの鹿島入りです。南米ルートに強い鹿島なら、ブラジルから新戦力を発掘するだろうと予想していましたが、実績十分のジュニーニョという手堅い手に出るとは思いませんでした。

ジュニーニョには34歳という年齢的な不安はありますが、今季の川崎Fでのプレーを見る限りではスピードは落ちていません。ちゃんと開幕戦にトップコンディションを持って来られれば二桁得点は十分狙えると思います。

ただ、マルキーニョスのような優等生ではなく、途中でベンチに下げると明らかに嫌な顔をするので、いくら歴代外国人選手のほとんどがブラジル人で扱い方には慣れている鹿島といえども、ちゃんと使いこなせるかは少し危惧もあります。

また、最近大物を狙わなくなったG大阪は退団確実のイ・グノの後がまにチームがJ2に降格した甲府からFWパウリーニョを獲得しています。日本に長くいるパウリーニョとはこれも手堅い補強で、京都に長く在籍してJ1、J2合わせて100点近く取っている実績十分のFWです。

しかも、ジュニーニョのケースとは異なり、パウリーニョは29歳の働き盛りで、年齢的な衰えはまだないと思います。ただ、いいボールに反応するタイプのイ・グノと、スピードでかっ飛ばすパウリーニョは明らかにタイプが違うので、パウリーニョ中心のチームを本当に作れるかはわかりません。

また、G大阪はレンタルに出ていた寺田が復帰することが発表になりました。正式発表はされていませんがC大阪の倉田もG大阪に戻るという情報もあります。ルーカスや宇佐美が抜けてサイドハーフのできる選手は欲しかったでしょうから、彼らがレンタル先の経験をうまく持ち帰って欲しいです。

浦和関係の話は入る方は全然なく、高崎が複数のJ2チームからオファーをもらい移籍濃厚という話があるくらいです。高崎も同タイプのデスポトビッチを補強されたことで、他チームで勝負したいという気持ちが生まれたかもしれません。確かに水戸で19点を取ったこともあり、J2ならレギュラー候補として迎えてくれるでしょう。浦和は当然代役を補強しなければいけませんが。
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未完の素材(マゾーラ)

2011-12-27 18:44:26 | 浦和レッズ
今季、サンパウロFCから一年のレンタルで浦和でプレーしたFWマゾーラがレンタル期限終了でサンパウロに戻ります。手薄なボランチを取らずにFWのマゾーラを補強した柱谷GMの意図はわかりませんが、補強リストのトップとまで言い切った柱谷GMの言葉を信じるなら、よほど凄い能力があると期待していました。

たぶん、PSMの大宮戦を見にNACK5スタジアムに行った方が、最もマゾーラの能力を感じたでしょう。マゾーラの持つ爆発的な身体能力は初めて見れば驚異的です。しかも、この試合では相手が初めて見るマゾーラを知らないのですから、負け試合の終盤とはいえ、面白いように機能しました。

しかし、マゾーラを使ってペトロのウイングサッカーを機能させて欲しいという願いはPSMの栃木戦で早くも消えかけます。栃木がマゾーラに対して、縦のコースを消して横にドリブルをさせると、まだ荒削りで力任せにプレーしていたマゾーラは相手の包囲網にかかります。

これではスタメンでは使えないとペトロは決断して、マゾーラは負けているときの切り札という評価になります。しかし、厳しいことを言えば3つしかない外国人枠の選手をベンチにしか置けないというのは誤算です。マゾーラはペトロが獲得を希望した選手ではなかったという事実もあり、ペトロも扱いに困ったでしょう。

それでも、マゾーラは持っている能力は短い時間の中でも見せてくれました。スピードあるドリブルだけではなく、左足からの速いクロスも武器にしていました。テクニックより身体能力で勝負するマゾーラがこの持ち味を出すには、角度のないところで一瞬空くタイミングを狙うしかありませんでしたが、鹿島戦の同点ゴールはまさにその形でした。

ただ、ペトロの4-2-3-1でマゾーラをどこに入れるかはベンチとしては難しい判断でした。最適な左MFはチーム得点王の原口のポジションでしたし、1トップもキープ力に難のあるマゾーラには向いていませんでした。

外国人選手でしかもレンタルの選手を、粘り強く育成する余裕は、残留争いの浦和にはありませんでした。完成すればいい選手になると思いますが、浦和でそれを見られなかったのは残念です。
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初めて見た代表戦(1997年日本対クロアチア)

2011-12-26 18:49:17 | ワールドサッカー
Jリーグ開幕と同時にサッカーを見るようになった私は、Jリーグのチケットでさえ手に入らないのだから、代表戦をスタジアムに行って見るなど不可能だと思っていました。しかし、1995年過ぎからJリーグバブルは過ぎ去り、国立競技場のJリーグならいつでも見に行けるようになりました。

それでも、私の代表初観戦は1997年のキリンカップまで遅れました。このあたりになってくると、加茂監督の日本代表の人気も落ちていて、チケットの発売日に即日完売しなくなったのがこのキリンカップのクロアチア戦に行けた理由です。

クロアチア代表はスーケルやボバンを来日させておらず、1.5軍くらいのメンバーでした。ただ、外国の代表チームをスタジアムで見るのが初めてだった私は、ダブルボランチのアサノビッチ、プロシネツキのプレーを楽しみにしていました。

アサノビッチは当時プレミアリーグのダービーカウンティに在籍していました。今は2部ですが、当時ダービーカウンティといえばプレミアリーグでも10位前後をキープできる強豪でした。当時、クロアチアは独立からあまり時間が経っていなかったので、国際試合の経験こそ足りませんでしたが、欧州のブラジルと異名を取った旧ユーゴスラビアの流れをくむチームでした。

当時の日本代表はカズが不動のエースストライカーでした。今は4-3で日本代表が勝った最終スコアは覚えていますが、カズは点は取っているはずですが、どうやって点を取ったかまでは忘れました。

ただ、今でも時折出るあまのじゃくで、相手チームの好プレーは覚えています。当時のクロアチアのFKで、壁に隙間ができたところを正確な弾道で射抜いたアサノビッチのキックは今でも思い出せます。当時はこのクロアチアとフランスW杯で当たるとは思っていませんでしたが、当時はヨーロッパでは日本サッカーは評価されておらず、このクロアチア戦の勝利も欧州では驚きの結果だったと聞いています。

まだ、あの当時はサッカーをわかっていなかったので、じっくり観察していればフランスW杯3位のクロアチアのカウンターサッカーの一端くらいはわかったかもしれないのが少し残念です。結構、メンバーを落として来日した二軍の代表でも、監督は同じなのでやりたいサッカーは同じはずですから。
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弱ってきた神通力(ヒディンク)

2011-12-25 17:25:29 | ワールドサッカー
2002年W杯で韓国代表を4強に導いたことで、ヒディンクといえば世界のいろいろなチームが三顧の礼をもって迎える存在になりました。しかし、その前のオランダ代表監督時代は当時世界最先端の戦術と言われた当時アヤックスのルイス・ファンハール監督の戦術(3-4-3)をそのままコピーして、しかもアヤックスのメンバーそのままをオランダ代表にしていたことを、私は決して忘れません。

もっとも、ヒディンクはオランダ代表でも1998年W杯で4強を達成しているのですが、アヤックスのコピーをやめて4-2-3-1にしたら結果が出るようになったという皮肉もあります。そのため、ヒディンクのやり方はチームによって違います。韓国代表のときは当時W杯で採用されていた延長Vゴール制をうまく利用して、後先考えず次々にFWを投入したら成功しました。

確かに1点取ればその時点で試合終了なのですから、思い切って勝負に出たほうがいいのは誰でも考えはつくでしょうが、ヒディンクの場合かなり極端な勝負に出ました。普通の監督なら守備が怖くてここまではできないような交代を、当時どこでもできるユーティリティプレーヤーだったボランチの柳相鉄を最終ラインに下げることで行っていました。

その後は2006年W杯で豪州を率いてベスト16、2008年欧州選手権でロシアを率いてベスト4とどこへ行っても結果を出せる監督という名声は確かなものになります。豪州のときはパワーサッカー、ロシアのときは相手より走る運動量を武器にして、チームによって使う武器は違うことも名声の理由でした。

しかし、最近はその神通力が落ちてきています。2010年南アフリカW杯予選はロシアを率いてドイツに次ぐグループ2位になり、プレーオフでも楽勝を予想されながら、伏兵スロベニアにまさかの黒星でW杯出場を逃します。今度こそとの思いからか、引退が噂される中トルコ代表の指揮を引き受けて皆を驚かせますが、トルコは来年の欧州選手権の出場を逃しています。

その後、トルコ代表の監督を続けてはいないという情報ですが、さすがにヒディンクも65歳になり、いつまでも代表監督ができる情熱は続かないのかもしれません。ブラジルW杯で予想外の国を引き受けて決勝トーナメントに出せば驚きますが、たぶんそれはないと思います。
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