Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

エアリアル

2018-01-31 22:47:32 | 他スポーツ
冬の五輪といえば、曲芸のような技が見られる、フリースタイルスキーのエアリアルという競技もあります。助走距離は自分の好きな距離を選んでよく、直角に切り立ったジャンプ台から逆さまに回転して、着地を決める必要がある競技です。この種目は日本勢は苦手にしており、今回久しぶりに日本代表が出ることで注目されています。

一回転ひねりなしの「Lay」、一回転一回ひねりの「Full」、一回転二回ひねりの「Double Full」を組み合わせて、3回技を出すことができる競技で、メダルを狙うには「Double Full」を最低一回、さらに着地を綺麗に決める必要があります。優勝候補の選手といえど、着地を失敗すればメダル圏外に落ちてしまいます。

また、この競技は審判に申告した技と、実際の技が違うと減点されます。フィギュアスケートのように、とっさに技を変えるようなことはできないようになっています。1998年長野五輪から採用された「若い」競技で、欧州以外では中国が強く、おそらく体操競技からの転向が効く競技なのでしょう。

モーグルと同じように、予選と決勝があり、予選の得点は決勝に持ち越さないルールになっています。つまり、いいジャンプを2回揃えないといけないので、安定して高難度の技を出せるかが勝負です。映像で見ると、「人間はこんな技も出せるものなのか」と、純粋に驚く競技でもあります。

最近はスタントマン並みの演技を要求される「スロープスタイル」という、もっとダイナミックな競技も現れていますが、エアリアルは「空気の精」という意味で、空飛ぶ妖精のようなイメージも持てます。映像を見るチャンスがあれば楽しみにしたいですね。
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インテル対ローマ

2018-01-30 22:51:23 | ワールドサッカー
仕事でいろいろあったので、気分直しにセリエAのインテル対ローマのビデオを見ていました。インテルは右にカンドレーバ(87番)、左にペリシッチ(44番)というウイングを誇るチームですが、トップ下が課題でした。そのトップ下に、フィオレンティーナからスペイン人のバレーロ(20番)を引き抜いてきています。

しかし、この試合は序盤のアクシデントで狂います。カンドレーバがシュート体勢に入ったところで、フロレンツィと接触して足首を痛めてしまいます。これ以降、カンドレーバの動きが落ち、インテルの右サイドの攻撃は右SBのカンセロ(7番)のクロスが頼みになってしまいました。また、インテルの最終ラインのパス回しもぎこちなく、決定的なピンチも招くほどでした。

これに対し、ローマは運動量の多さを買われてFWで起用されたナインゴラン(4番)を中心に、高い位置からプレスをかけるサッカーで試合を優位に運びます。CFのジェコ(9番)こそインテルDFに消されましたが、ローマの先制点はGKアリソンからのロングボールが、右FWのエルシャーラウィ(92番)の足元に入って独走したものです。

これで、追いかける立場になったインテルは、ボランチのガリアルディーニ(5番)を下げてトップ下のブロゾビッチ(77番)を入れますが効果は限定的で、なかなか組み立てられないもどかしい展開が続きます。しかし、スパレッティ監督がカンドレーバを下げてFWのエデル(23番)を入れた交代で流れが変わります。

エデルが入ることで2トップ気味になって合わせられるポイントが増え、いきなりエデルがシュートを打ってリズムを出すと、これまで消えていたCFのイカルディにもシュートが出ます。その勢いを感じたローマは、DFのファンを入れて守りを固めて、1点差を守り抜くことを意図した交代を見せます。

最後の後半41分、もう行くしかないと割り切っていたインテルが、上がっていたボランチのベシーノ(11番)のヘディングシュートで追い付き、攻めるインテル守るローマで最後の数分は進みますが、試合は1-1の引き分けに終わりました。イタリアらしい、ファウルをあまり取らないジャッジと、SBの上げ方などにレベルを感じ、長友はこんなレベルで試合をしているんだ(この日はベンチ入りも出場せず)と感心した試合でした。
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4-3-3への適性(香川真司)

2018-01-29 22:05:44 | ワールドサッカー
皆さんご存知の通り、ドルトムント所属のMF香川真司選手は、現在ハリルホジッチ監督に日本代表を外されています。当時ドルトムントであまり試合に出ていなかったことも理由ですが、それ以外の要因として、4-3-3のシステムに適応しにくいことも理由ではないかと思っていました。

4-3-3のシステムでは、トップ下タイプは置きにくいです。サウジアラビア戦で清武が4-3-3の中盤で使われた例もありますが、4-3-3のMFにトップ下タイプを置くと、どうしても残り二人のMFの動きのほとんどが守備になってしまいます。ボランチの山口蛍や井手口陽介のダイナミックさを生かそうとするならトップ下タイプの香川真司はMFには置きにくいです。

4-3-3の理想は、アンカーの1枚が守備をして、残り2枚がバランスを取りながら上がるべきところは上がるという形です。そういう意味では、先日ビデオで見たドルトムント対ボルフスブルクの試合では、香川真司の4-3-3適性を見るには最適な試合でした。ドルトムントの布陣が4-3-3だったからです。

この日の試合は0-0の引き分けでゴールがなかったので、得点に絡む動きはもちろんしていませんが、香川真司には4-3-3の適性はありそうだというのがこの試合を見た印象です。アンカーのバイグル(33番)がほとんど前にパスを出さなかったので、香川真司は空いているスペースをうまく見極めて、ここに出せばチャンスになりそうだという場所にポジションを取る動きを常に行っていました。

この試合では、右ウイングの9番やFWの14番が決定機を外してしまったので結果につながらなかったのは残念ですが、それでも香川真司が後ろからゲームを作る動きは効いており、香川真司経由のカウンターは何度か見られました。これを日本代表でも見せて欲しいのが、代表サポとしては願いです。

もちろん、W杯では相手に押し込まれる展開も予想できるので、香川真司のMFでもつかという判断も必要でしょう。しかし、海外挑戦で確固たる地位を築いたパイオニアの香川真司には、代表での雄姿を是非とも見たいものです。
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大阪国際女子マラソン

2018-01-28 22:18:08 | 他スポーツ
今日はあまりの寒さで外出する元気が出なかったので、自宅で大阪国際女子マラソンのテレビ観戦でした。今回の大阪国際女子マラソンは豪華メンバーで、「忍者走り」で知られる日本女子最速ランナーの安藤友香、初マラソンながら日本選手権1万m優勝の「腹筋女王」松田瑞生、名門実業団の天満屋でエース格の前田穂南ら有力選手がいました。

最近は女子マラソンにもペースメーカーが出現しています。外国人のペースメーカーが30kmまで引っ張り、そこから勝負に入るという展開を想定していたでしょう。そのペースメーカーが引っ張るうちに脱落しないことが、上位進出には絶対条件と言えます。何人か出場していた外国人招待選手たちは、今日の大阪のあまりの寒さに苦しみ、棄権したり脱落したりと苦戦していました。

そのため、優勝争いは先ほど述べた有力日本人3人に絞られます。実績ある安藤が最有力と思われましたが、本人いわく「60%ほどの仕上がり」ということです。手をあまり動かさない、安定した「忍者走り」でペースを刻んでいるかに思えた安藤ですが、実際は苦しかったようです。

レースを動かしたのは、前田穂南の積極的な仕掛けでした。彼女は北海道マラソンの優勝で既にMGC出場権を持っており、思い切ったレースが可能です。ペースメーカーがまだ走っていた25km過ぎ、前田は思い切って独走し、松田と安藤に20m以上の差をつけます。松田は監督から「30kmまでは我慢して」と言われていたことから、一時安藤と並んで走っていましたが、余裕があると見て前田を追いかけます。

松田のその後の走りは圧巻でした。前田に並ばせる余裕すら与えない、圧倒的なスピードで一気に抜き去り、5kmラップが16分20秒という女子にしては驚異的なペースで独走します。ゴールタイムは2時間22分台という圧勝で、MGC出場権はもちろん、日本女子のエース格に名乗りを挙げるほどのレースとなりました。

優勝したことで、松田の面白いキャラクターが表に出てきました。明るいキャラクターで売っていくのは良く、これからのマラソン界をいろんな意味で引っ張る存在でいて欲しいです。安藤も、何とか3位でゴールしてMGC出場権は取れました。一気に世代交代の流れになっている女子マラソン、東京五輪が楽しみになることを期待しています。
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大相撲初場所総括

2018-01-28 21:48:05 | 他スポーツ
大相撲初場所は、前頭3枚目の栃ノ心が14勝1敗で優勝を決めました。前日優勝を決めていた栃ノ心ですが、優勝祝賀会で二日酔い?の危惧もありましたが、今日の相撲は遠藤相手に厳しい寄りを見せて勝ち千秋楽を白星で締めました。春日野部屋の優勝は先代栃東以来46年ぶりという快挙で、いかに優勝力士を出すことが難しいかというデータです。

栃ノ心のことは昨日書いたので、他の力士に触れます。今回の栃ノ心の優勝は、白鵬の休場と鶴竜の突然の失速という、二つの要素が絡んだ結果です。栃ノ心は白鵬相手に24連敗しており、この天敵がいなかったことは有利な要素でした。鶴竜については、やはり5場所連続の休場明けということで終盤にスタミナ切れを起こしたのではと思います。

しかし、その鶴竜の失速は残念な結果です。玉鷲に押し出された11日目の黒星は尾を引くような内容には見えませんでしたが、翌日の遠藤戦を落としたことで深刻な状態とわかりました。鶴竜といえど、あれだけまともな引きを見せてしまったのは、本人が疲れから苦しかったという気持ちの現れでしょう。巡業で稽古して、体力を戻して来場所以降に備えて欲しいものです。

三役争いは、関脇玉鷲、小結貴景勝、小結阿武咲が負け越して3つ枠が空きます。優勝した栃ノ心の関脇昇進は間違いなく、前頭筆頭で10勝5敗の逸ノ城の小結昇進も間違いないでしょう。残り一つの枠は、5枚目9勝5敗の遠藤、2枚目7勝7敗の琴奨菊、3枚目7勝7敗の千代大龍が争っていましたが、遠藤と琴奨菊が敗れたことで、勝ち越した千代大龍に転がり込んできそうです。

下位では、新入幕の阿炎、竜電の10勝5敗の成績は見事でした。特に竜電はこれまで十両でも二桁勝利がなかったという力士で、初の二桁勝利が自己最高位という勢いがつく結果です。新入幕ということで印象が良かったので敢闘賞も受賞し、これから幕内に定着できるか、次の場所が大事になってきます。

今場所は十両の下位に、休場者や大きな負け越しの力士が多くいます。そのため、幕下上位からは普通ならありえない成績からの十両昇進が起こります。番付発表のときは、新十両の名前はチェックしておきたいです。意外な名前がある可能性が大きいです。
















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スキーのジャンプ

2018-01-27 23:13:51 | 他スポーツ
冬季五輪の花形種目である、スキーのジャンプを取り上げます。この競技は1972年の札幌五輪で、日本男子が金銀銅のメダル独占という快挙を成し遂げ「日の丸飛行隊」と呼ばれた活躍がありました。その後も、1980年八木の銀、1994年団体の銀、1998年の船木、原田の活躍など、日本がこれまで得意としてきた種目です。

今回、注目されるのは女子ジャンプの高梨沙羅選手です。ご存知の通り、彼女はウインタースポーツのW杯最多優勝記録(54勝)を持っており、女子ジャンプという新しい競技で先頭を行く存在です。今年は海外勢が好調で苦戦していますが、五輪の一発勝負ですからピークをうまく持って来れれば金メダル候補であることは間違いありません。

このジャンプという競技は、陸上のように「世界記録」のようなものはなく、常に相対評価のスポーツです。理由はジャンプ台の構造で、これ以上飛ぶと危険な距離を超えないように、風向きによって助走距離を調整しているからです。よく、ジャンプの中継で「ゲートを上げる」というときは、距離が出ていないので助走距離を長くする意味です。

もちろん、傍からはわかりにくいスポーツです。理由は、踏み切りのタイミングと、空中の姿勢で勝負がつくので、どちらも素人の私には見分けられません。生身の人間が、時速100km以上のスピードに乗るだけでも驚異的ですが、そこから1/100秒と言われる最適な踏み切りのタイミングを反射的に見極めるという、想像できない世界です。

また、レジェンド葛西紀明選手の8回目の五輪というのも楽しみにしています。前回、ソチ五輪のラージヒルで銀メダルを取ったときに、これで引退と言わずに「金メダルを取ってレジェンドと言われたい」と明確に平昌五輪での現役続行を宣言していました。その出場を果たし、今回は団体戦でメダル候補に挙げられています。

同世代の自分にとって、この年齢で世界と戦える選手がいることが、励みになります。自分も、レベルは低いですが市民ランナーとして復活を目指すのは、葛西選手がいるからです。ちょっと、特別な思いでジャンプ競技は見ることになるでしょうね。
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栃ノ心、平幕優勝

2018-01-27 22:57:32 | 他スポーツ
今日は大相撲初場所からニュースです。昨日まで12勝1敗と優勝争いの先頭に立っていた前頭3枚目の栃ノ心が松鳳山に勝ち、14日目で初の優勝を決めました。この相撲は松鳳山が突いて出ることを計算して、栃ノ心はもろ手突きで入り、最後で組み止めて寄り切る見事な相撲振りでした。

今場所の栃ノ心の強さの要因は、得意の右四つで左上手を引くのが早かったことが考えられます。腕力では角界No.1を誇る栃ノ心なので、上手を引いて引きつけの強さを発揮できたことで、序盤に高安と豪栄道の両大関に勝ったあたりから乗ってきました。鶴竜との直接対決は敗れたものの、その鶴竜が終盤戦で4連敗と失速したことでチャンスが転がり込んできました。

栃ノ心は、ジョージア(グルジア)のムツケタの出身です。ジョージアにいた当時は、柔道やサンボなど複数の格闘技をこなした柔軟性を持っており、春日野部屋への入門は18歳のときです。出世は早く、入門から2年ちょっとで幕内にたどり着く、将来のホープとして期待の高い力士でした。

彼の相撲人生で転機になったのは、膝の靭帯断裂の重傷を負ってからです。前頭11枚目で負傷し、3場所休場する間に番付は幕下の55枚目という、三段目が見える位置まで落ちます。そこからの復活が劇的でした。幕下55枚目、幕下6枚目で連続で全勝優勝して十両に復帰し、十両も13勝2敗、15戦全勝と圧倒的な強さで2場所で通過しました。

当時の栃ノ心の稽古ぶりを、さいたま巡業でチェックしたことがありますが、十両力士は相手にならないとばかりに圧倒的な強さを見せていました。おそらく、休場している間も痛めている右ひざ以外の場所は懸命に鍛えていたのでしょう。幕下の相撲で彼を見ると、筋肉の量が周りの力士と違い、一人だけ幕内力士が混ざっているような存在でした。

今場所の活躍で、来場所の番付はおそらく関脇まで上がるでしょう。そこからが本当の勝負です。二場所連続で二桁勝てば、大関昇進の可能性すら出てきます。現在30歳と苦労しましたが、ここから大輪の花を咲かせる可能性もあります。幕下に落ちたことを、決して無駄にしなかった、心の強さを感じる優勝でした
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スピードスケート

2018-01-26 22:54:22 | 他スポーツ
そろそろ平昌五輪が始まるので、冬のスポーツについていろいろ書き綴っていきます。第一回は、女子500mで小平奈緒選手が好調な、スピードスケートを取り上げます。私は、1998年の長野五輪の当時、スピードスケートの女子500mを見に、長野のエムウェーブに出かけたことがあります。

エムウェーブは屋内リンクですが、大きさとしては改修前の駒場スタジアムくらいです。つまり、陸上トラックと比較してもそれほど変わらない、小さな曲率を滑るのがスピードスケートです。よく私が考える遊びで、タイムと距離から、どのくらいのスピードか他の競技と比較しています。スピードスケートは、男子500mのタイムが34秒台で、1200mを1分ちょっとで駆け抜ける競馬の馬と比較してもさほど引けを取らないスピードが出ます。

しかし、競馬の馬に、陸上トラック並みの曲率を回させたら間違いなく故障してしまいます。人間だから、その曲率を回るための筋力強化とコーナリングの技術を磨くことができるので成り立っている競技です。このコーナリングが重要で、おそらくスピードスケートがまっすぐに500mを走る競技なら日本人の筋力では勝てないでしょう。

それを補う、コーナリングの技術力で勝負できるからこそ、日本勢が特に女子で世界と戦えると思います。また、今回は「女子団体パシュート」という、3人が組になって滑る競技でも日本は金メダルの有力候補です。この競技は、3人の中で一番後ろの選手がゴールしたタイムで計算されるものです。

そのため、いかに前の選手が風よけになって後ろの選手を気持ちよく滑らせるか、また負担の大きい先頭をどうやってスムーズに交代するかなど、スピードスケートにはこれまでなかった要素が加わってくる競技です。この競技は最近導入された比較的新しい競技ですが、バンクーバー五輪で銀メダルを取った実績もあります。

中距離のエース格、高木美帆を軸に、チームメンバーの4人を入れ替えながらトーナメントを勝ち抜いて行くことを目指すと思います。今回の平昌五輪は時差がないのでリアルタイムでの観戦も可能で、楽しみにしたいと思います。
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カワセミ

2018-01-25 22:32:08 | 埼玉
地元さいたまで見かけたカワセミです。清流の象徴と言われ、地元の汚い川には決して来ないだろうと思っていた存在ですが、近年川が下水道の整備によって浄化されて見かけるようになりました。こんな写真が可能になったのは、私のコンパクトデジカメの性能向上と、トリミングで整形するテクニックを友人から教えてもらったからです。今年一番の会心の写真、1月で達成してしまいました(笑)。
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監督対決(2016年日本対サウジアラビア)

2018-01-24 22:21:03 | ワールドサッカー
オフネタ恒例、代表戦の記憶は、これまで歴代監督で1試合ずつ取り上げてきたので、ハリルホジッチ監督でも1試合取り上げます。その中では印象的なのは、一昨年11月の日本代表対サウジアラビア戦です。当時の日本代表は、初戦のUAE戦でまさかの黒星を喫し、イラク戦はロスタイムの山口蛍の勝ち越しゴールと低迷していた頃です。

このサウジアラビア戦が、最終予選のカギを握る大事な天王山という緊張感はスタンドの私にもありました。相手のサウジアラビアに、W杯準優勝の経験のある名将ファンマルバイクがいたので、ハリルホジッチ監督との監督対決もこの試合の見所でした。しかし、この試合を左右したのは、日本が持っている選手層でした。

この試合で、スタメン1トップに起用されたのは、当時ドイツ1部のケルンでブレイクし始めていた大迫勇也でした。この大迫にボールを収めて、ワンクッション入れてからウイングの久保裕也と原口元気を走らせる日本の攻撃は機能しており、日本が押し気味に試合を運ぶことになります。トップ下に入っていた、清武弘嗣のミドルシュートが相手ハンドを誘いPKとなり、日本は狙い通りの先制点を得ました。

対するサウジアラビアは、1トップが固定できない悩みがありました。この試合で1トップに入ったのは、2次予選の得点王、アルサハラウィでしたが、日本の吉田麻也、森重真人の守備に圧倒されて前で張っていられず、サイドに流れてテクニックを見せるしかない苦しい試合展開を強いられます。

後半に日本は原口元気のゴールで2-0とリードを奪い安全圏に入ります。そこから相手監督、ファンマルバイクの手腕を見ることになります。FWにポストプレーヤーのアルシャハラニを入れて2トップに変え、消されている両サイドハーフではなく後ろからSBを攻撃参加させてクロス主体の攻撃を見せてきました。

サウジアラビアは1点返すと、最後のロスタイムには右SBのクロスがアルシャハラニに合うという絶好機がありました。これが、たまたまGK西川周作の正面に飛んだので注目している人はいないですが、これが入っていればさすがファンマルバイクということになったでしょう。日本とサウジにはチーム全体の力の差があるので、監督対決という意味では互角だったのではというのが感想でした。
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