Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

スピードスター(チョ・ヨンチョル)

2010-09-30 16:23:17 | 他チーム
また新潟戦のネタかと呆れられるかもしれませんが、今日は相手の新潟からチョ・ヨンチョル選手のネタを引っ張ってきます。チョ・ヨンチョルは2007年シーズンに当時J1だった横浜FCでプレーしていますが、当時から爆発的なスピードは武器にしていましたが決定力が足りませんでした。

浦和が目前で優勝を逃すという衝撃的な試合だったので、相手の途中出場の選手の印象はどうしても薄くなりますが、やや強引なプレーが目立つというのが印象として残っています。しかし、今季のチョ・ヨンチョルはJ1得点ランキング2位の11ゴールを挙げ、すっかり決定力のあるMFに育ち、韓国代表にも呼ばれました。10/12の日韓戦で見られる可能性もあります。

この前の浦和対新潟戦でチョ・ヨンチョルのプレーを観察した限りでは、遠めからのFKを自ら志願して蹴りに行くなど、シュートレンジを長くした印象です。ただ走っているだけでは限界があるとみて、遠目からでも積極的に打ちに行くのを売り物にしようとしたのでしょう。事実、今季のチョ・ヨンチョルのゴールを見ると、セットプレーのこぼれ球をミドルで狙ったものが多いです。

そんなチョ・ヨンチョルも、昨年までは新潟の控え一番手でした。松下かペドロ・ジュニオールに代わって入る、途中出場の切り札でした。今季、松下がFC東京に移籍したことでポジションをものにしますが、今季の開幕前は「スピードにさえ気をつければ」という程度の意識しかありませんでした。

それが、今では「どこから打ってくるかわからない」選手です。この前の試合でこそ決まりませんでしたが、セットプレーのこぼれ球は常に狙う意識があって、クリアするDFはチョ・ヨンチョルがどこにいるかある程度意識しておかないといけなくなりました。

このチョ・ヨンチョルを育てたのは、間違いなくJリーグに新設された「アジア枠」だと思います。外国人枠が3人だったら、新潟は契約したかどうか微妙で、アジア枠には文化が近い韓国人が一番向いているのは確かです。このアジア枠で、韓国代表選手を育てるのに貢献したとすれば、Jリーグは敵に塩を送ってしまったかもしれません。

もっとも、産油国の中東のチームも外国人天国だという話を聞くので、リーグが発展すればそれでいいのかもしれませんが。
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大宮戦プレビュー

2010-09-29 19:01:16 | 浦和レッズ
今日はナビスコ杯準決勝の日ですが、映像が手に入らないので、少し早いですが今週末の大宮戦のプレビュー記事にします。浦和にとって大宮は苦手で、一昨年の9月以来勝利がありません。

特に、前回の対戦は相性にやられたのではと思うほど信じられないような敗戦で、前半で退場者を出した相手を一方的に攻め立てながら、一点が遠く0-1で敗れます。大宮が専守防衛で後半の長い時間がハーフコートマッチだったので、「このやり方では守り切れない」と思っていたのですが、まさかの敗戦でした。

あの当時と比較すると、大宮は元韓国代表の李天秀という強力なストライカーを補強しています。今年は残留争いぎりぎりの大宮は、J1に残るためには投資は必要という考え方ですが、清水をホームで破るなど結果は出てきています。

大宮はJ1で一番最初に監督を変えたチームでもあります。攻撃サッカーの張外龍監督から、新潟をバランスの良いチームに育て上げた鈴木監督への交代ですが、ブラジル人FWラファエルの復帰もあって、降格圏からはわずかながら上にいます。

鈴木監督になってから、CBがマトから坪内に変わったり、ボランチも安英学を外して若手の青木を起用したりと布陣は同じ4-4-2でも変化は出てきています。今回の浦和戦のポイントは李天秀のスペースの使い方だと思います。

李天秀はスペースがあれば出す方も受ける方も両方得意という選手なので、足が遅いという欠点のあるスピラノビッチが離脱した浦和は逆に坪井と山田暢久でスペースを埋めればいいと割り切れて好結果が出るかもしれません。

また、浦和は攻撃陣の枚数が足りないという課題もあります。ポンテが出場停止、宇賀神は足首の捻挫、高橋峻希も負傷という状況では、高崎をスタメンで使うという報道もあります。あるいは堀之内をスタメンで出して柏木を一列上げるという手もありますが、ベンチに置ける攻撃的な選手が林だけというぎりぎりの状態です。

ただ、田中達也の状態は予想以上にいいので、田中達也とエジミウソンの二人だけで点を取ってしまえるかもしれません。新潟戦で原口→ポンテ→エジミウソン→柏木とつないだ先制点が浦和の理想の形でしょうが、今回は個人技サッカーでもいいと思っています。
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目に見える変化(細貝萌)

2010-09-28 18:41:45 | 浦和レッズ
以前、阿部勇樹の移籍のことを書いたときに、「この移籍は細貝が成長するきっかけになるかもしれない」と自分で書いていましたが、ここまではっきりと見てわかるほどの成長を見せるとは思いませんでした。コンビを組む相手は柏木で、細貝の位置はアンカーを動きませんでしたが、アンカーでありながらのあの躍動感は今までにはなかったものです。

もともと、細貝は気持ちの強さが売り物の選手で、2008年の北京五輪のときは自分より身体能力で上回るナイジェリアやオランダの選手にカウンターを食いながら、諦めずに追ってマイボールにして感動すら覚えましたが、華麗に前線にパスを送る選手ではないので、地味な仕事人としてアピールするしかないと思っていました。

今でも細貝は、華麗なパスを出す選手ではありませんが、フィールド内での存在感は左腕のキャプテンマークにふさわしいものです。それを生むきっかけになったのは、阿部勇樹の持っていた「ゲームを読む力」を自分のものにしたからだと思っています。

浦和ボールで攻めているタイミングで、相手にクリアされた直後が細貝の見せ場です。相手はこれをつなげばカウンターですから、もちろんフリーの味方を見てクリアしていますが、ここを取ってマイボールにしたり、たとえ取れなくても相手にバックパスを出させたりします。

苦手だった攻撃参加も進歩しました。どうしてもダブルボランチを組んでいる相手が本来攻撃的MFの柏木ですから、のべつまくなしに上がっている訳にはいきませんが、ここで上がってくると数的優位を作れるという場面でタイミングよく上がってきます。細貝の攻撃参加からシュートやクロスにつながることも多いです。

代表入りも細貝の意識を変えたでしょう。今回は阿部勇樹が移籍交渉中でたまたまボランチのポジションが空いていたチャンスでしたが、レッズのときとは違い中盤の底で「掃除屋」に徹したのは、代表で生きていくにはこれしかないと思っていたからでしょう。

こういうタイプは代表監督の好み次第で置かれたり置かれなかったりしますから、まだ明らかになっていないザッケローニの好みに依存しますが、うまく合えば代表定着の可能性もあると思っています。
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新潟戦マニアック分析

2010-09-27 19:16:32 | 浦和レッズ
このゲームのポイントはスピラノビッチの負傷交代の穴を浦和がどう埋めるかでしたが、アップなしで出場した坪井が必死のプレーを見せて、大島のポストプレーを最少限度で切り抜けました。スピラノビッチなら完封も期待できましたが、170cm台の坪井ならあそこまでやってくれれば十分でしょう。

また、田中達也のスタメン復帰で、2列目の置き方も注目点でした。普段ならポンテをトップ下に置き、サイドハーフに田中達也を置くのですが、新潟戦はポンテが右サイドハーフ、田中達也がトップ下でした。

この起用は負傷明けの田中達也のコンディションに配慮した可能性が高いです。昨年は相手のSBのオーバーラップに対して、ポンテの守備力の不足を考えて、ボランチがついていましたが、今年はサイドハーフがついています。

ポンテの裏のスペースはどうするのかと思っていましたが、ポンテの最近の好調を考えて、ポンテ自身を守備に帰らせていました。なんだ、ポンテも結構守れるんだと驚いていましたが、足がつって途中交代したところを見る限りでは、多少無理をしたのかもしれません。

この起用で、前だけ向いていいことになった田中達也の動きも良かったです。基本的に瞬間的な切れで勝負する選手なので、新潟が両SBに攻撃的な選手を置いてCBに積極的に仕掛けられることもあって持ち味が出ました。ゴールもアシストもないですが、田中達也にボールが入れば何かしてくれるという威圧感はあったと思います。

また、サヌに代えて岡本を入れた交代ですが、これは守備を考えた交代です。浦和のサヌの左サイドと新潟の西の右サイドは両者とも攻撃的で「打ち合い」のサイド攻撃になっていて、どちらが先に破れるかという危ないバランスのもとでの勝負が行われていました。そのため、ここに守備に強い平川を置いて慎重に逃げ切ろうとするフィンケ監督の判断で行われた交代でしょう。

それでも、途中出場とはいえ、逃げ切りの場面で右SBに投入された岡本は、どうやら前節の動きでベンチの信頼をつかんだものと思われます。前節はほとんどの動きが守備でしたが、少し余裕ができたのか、タイミングを見て上がってくる場面も見られました。エスクデロのゴールのアシストも、自分でパスを出した後、もう一度ゴール前に入っていく積極性は、フィンケ監督の信頼をさらに確かなものにしたでしょう。
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彼岸花

2010-09-26 20:14:48 | 埼玉
荒川の土手で見つけた、秋の象徴といえる彼岸花です。今年は秋の到来が遅く、9月も10日を過ぎても猛暑日が続くという異例ともいえる年でしたが、秋が来るとともに彼岸花もちゃんと咲いてくれました。高麗の巾着田に比べたら小規模ですが、近所で彼岸花を見られることは自然が残っている証明と、喜ぶべきことと思います。
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「ゲゲゲの女房」終わる

2010-09-26 12:50:42 | 雑記
昨日は、好評だった朝ドラ「ゲゲゲの女房」の最終回でした。私は主人公の布美枝が結婚して上京してから見始めたので、完全な感想ではありませんが、このドラマは楽しかったです。

武良布枝さん原作の「ゲゲゲの女房」をもとにはしていますが、これにドラマらしい脚色を加えたフィクションです。そのフィクションのところが面白く、主人公が見合い結婚で色気のある話が少ないところを、他の登場人物にそういう話を作って補っていました。

ただ、事実をもとにしたところも、武良布枝さんの原作を読む限りでは十分面白い話でした。主人公の夫、漫画家の水木しげる(村井茂)は貸本漫画家からスタートするのですが、貸本漫画界はもうからず村井家は貧乏のどん底というのは事実です。

食べ物に困って、果物屋で安売りされていた腐りかけたバナナで飢えをしのいだのも事実です。ただ、布美枝は電気を止められても、戦時中の経験から「灯火管制だね」と笑い飛ばす心の余裕がありました。戦争を乗り気れたのだから、飢え死にすることはないと自信を持っていました。

また、夫の描く漫画にも自信を持っていました。これだけ努力しているのだから、いつか売れる日は来ると信じ続けた結果が鬼太郎の大ヒットです。高度経済成長期で日本全体が豊かになっていた頃ですが、村井家も少しずつ豊かになって、家族サービスなどもできるようになってきます。

二人の娘の成長も、事実も多少は入っています。母の布美枝が職業欄に「漫画家」と書いて他の生徒に注目されてしまったことは事実です。原作では娘に有名人の娘というプレッシャーを掛けてしまって申し訳なかったとだけ書いてありますが、ドラマではよりビビッドに、周りの生徒がゲゲゲの鬼太郎の歌を歌い、「ゲゲゲの娘」と心ない言葉を浴びせるようになっています。

また、長女が教員採用試験に合格したことも事実です。新人の教員は離島や奥多摩に行かせられるのではという話もあって、父の茂が今ひとつ歓迎しなかったことも事実です。ドラマではどうしても具体的に描く必要がありますから、長女の藍子が教壇で苦労しているような脚色も入っています。

そのあたりは、事実をもとにした話なので、ありえないような奇跡や話の飛躍がなく、楽しく作られていて、このドラマはいいなと思いました。これから、「ちょっこし」とか「どげした」といった布美枝の安来方言が聞けなくなるなと思うとちょっこし(笑)寂しいです。
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計算は狂っても(9/25浦和対新潟)

2010-09-25 21:16:38 | 浦和レッズ
今日は青空が美しい1日だったので、サポーターは撮らず青空ばかりの画像にしてみました。いつもの埼玉スタジアムですが、今日は少し早く来て日光を浴びていました。

以下翌日追記

昨日は久々の勝利で祝杯を挙げ、しかも急激な寒さでPC部屋で風邪を引きそうだと思ったので、即日更新はできませんでした。申し訳ありません。

私は普段、最初の5分ほどは全体をゆっくり見て、この勝負はどちらが有利そうか見てみます。スコア予想もこのときにするのですが、昨日のスコア予想は2-0浦和と的中でした。外れることも結構多いですが、その根拠は新潟が頼りにしている大島のポストプレーがスピラノビッチで完全に消されていることが理由でした。

そのため、スピラノビッチが負傷で坪井と交代したときは、「これはまずい。大島狙いのアーリークロスが入る。」と思いました。事実、それ以降は大島が機能する場面が見られ、大島が落としたところを田中亜土夢が狙うという新潟のやりたいパターンが何回か見られました。チョ・ヨンチョルのスピードに坪井が振り切られた決定機もありました。

しかし、浦和も田中達也が復帰しているので、前でボールをつなぐ浦和らしいサッカーを実現することが可能でした。田中達也一人入るだけでこれだけ違うのかと思うほど、ドリブルでこじ開けてくれますし、ボールを引き出すセンスもなかなかのものです。

また、エジミウソンも古巣新潟との対戦ということで、新潟時代のプレースタイルではないポストプレーで地味に貢献してくれました。柏木のミドルの先制点は、エジミウソンのポストプレーがきっかけですし、それ以外にも頭でボールを落としてくれたり、田中達也やポンテを助けるプレーを随所に見せてくれました。

最後は新潟が明堂を右MFに入れて、チョ・ヨンチョルをFWに回してスピード勝負を挑んできましたが、この勝負なら坪井、山田暢久のCBでも十分対応が効きます。スピラノビッチの負傷は、坪井がアップなしで出場したこともあり、最初はどうなることかと思いましたが、やはり無失点で後半まで来れば、慣れてきてリズムが出るようです。計算は狂いましたが、結果的には会心の勝利でした。
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田島中学が生んだ戦士(室井市衛)

2010-09-24 19:05:12 | 浦和レッズ
地元出身、しかも私の自宅近くの田島中学を出ている元浦和のDF、室井市衛選手の思い出です。室井は中学時代はなんとウイングだったらしく、武南高校時代にCBに転向しています。高校卒業後は鹿島アントラーズに入団し、数年で出てきましたが、当時の鹿島のCBは秋田と奥野ががっちりとポジションを確保しており、室井は実力はありながら、ベンチに置かれる日々でした。

この頃から、いつか浦和に来てくれないかということは、しょっちゅう口に出していました。しかし、当時は鹿島と浦和の実力差は大きく、鹿島から選手を引き抜くのは無理だろうと思っていました。それが実現したのが、なんと浦和がJ2に降格した2000年でした。鹿島での同僚の阿部敏之とともに、室井はレッズの一員として駒場にやってきます。

室井の実力があれば、浦和ならスタメンは堅いというのが、当時の評価でした。開幕戦で当たり前のようにCBに入り、開幕からの連勝に貢献しますが、負傷で戦列を離れることも多く、フル出場というわけにはいかなかった一年目でした。

また、室井は最終戦の鳥栖戦でレッドカードをもらっていますが、あれはピクンのクリアミスをカバーするためやむを得ずバックチャージしたので、決して室井の責任ではありません。結果的にPKを与えてしまいましたが、駒場スタジアム史上最大の応援の成果もあり、ルシアノのPKはミスになりました。

翌2001年こそ、室井はレギュラーだろうと思っていましたが、チッタ監督が室井の対人の強さより、西野の高さを評価して、室井を使いませんでした。シーズン途中でC大阪にレンタル移籍した室井は、天皇杯の準決勝で浦和相手にリベンジをするという、絶好の「存在感」を見せます。

2002年に、室井はレンタルから復帰して、背番号5をつけます。一年目はオフト監督にあまり評価されていませんでしたが、二年目の2003年、当時のJリーグに数多くいた外国人のポストプレーヤー対応要員として、室井は評価され開幕からスタメンで出続けます。今思うと、このときがベストの室井だったようで、神戸戦でオゼアスにぴったりついて完封した会心の勝利を今でも思い出せます。

その後は横浜FCを最後に現役を引退し、現在はハートフルクラブのコーチです。体型も雰囲気も現役当時と変わらないので、以前埼スタでサッカー教室の片付けをしていた姿を見ましたが、すぐに遠目からでも室井だとわかりました。今はハートフルクラブの子供たちより、親の世代の方が熱狂する世代になったでしょうが、こういう形で浦和とかかわっているのは嬉しいことです。
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松平伊豆守信綱

2010-09-23 14:39:14 | 埼玉
以前出したネタの改変ですが、久しぶりに小学校の社会の時間に習った、川越藩主松平伊豆守信綱の名前を思い出したので、珍しい埼玉ネタですが出します。この信綱は、「知恵伊豆」と異名を取るほどの藩政改革に取り組んだ人物で、洪水の多い埼玉をさまざまな知恵で救おうとした人物です。

今は利根川は太平洋に、荒川は東京湾に注ぐのが当たり前と思っていらっしゃる方がほとんどだと思いますが、江戸の昔は利根川と荒川が、今の埼玉県東部にある「古利根川」と「元荒川」を流れていて、合流して両方とも東京湾に注ぐ川でした。そのため、埼玉県東部は洪水が頻繁で、何とか利根川と荒川を改修して少しでも洪水を少なくしたいというのは、当時の行政の課題でした。

これを命じたのが信綱で、まず利根川を少しだけ東へずらして、流れを変えますが、効果は限定的でした。そのため、抜本的対策が必要と思われたため、当時の利根川から何十kmも離れた鬼怒川に利根川をつないで、利根川を太平洋に流すことにします。これで、利根川が江戸から離れ、下流住民は喜んだことと思います。

また、荒川も現在の位置になるのは改修の成果です。今の元荒川を、熊谷市久下というところに大きな堤を建設して、流れをせき止めて少し西寄りに流れを変えます。埼玉県東部からは、利根川と荒川の両方がいなくなったので、治水にはだいぶ楽になったことでしょう。

信綱といえば、見沼代用水の建設を命じたという記憶もあります。実際の工事を行ったのは井沢弥惣兵衛という人物ですが、井沢は高低差が数十mしかなかった利根川と、現在のさいたま市東部の間を緻密な工事で通しただけでなく、元荒川の下をくぐり(伏越)、綾瀬川の上を越す(掛樋)、当時では異例の難工事を成功させています。

私はこの見沼沿いのサイクリングをやったことがありますが、掛樋の跡にはレンガ製の橋の跡が残っており、かなり最近に至るまで川を越していた(今は下をくぐるように改修されましたが)ことがわかりました。伏越の脇には、この工事を指揮した井沢の墓があります。まさに見沼代用水とともに生きた生涯だったように思えます。
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新潟戦プレビュー

2010-09-23 11:53:27 | 浦和レッズ
浦和はあさって、ホーム埼スタで新潟と対戦します。浦和にとって新潟は、Jリーグで数少ないカモのチームで、埼スタでは1点も勝ち点を取られたことはないと記憶しています。しかし、今年あたりは危ないのではという気持ちがあります。新潟が新戦力の台頭で、今までとは違うチームになっているからです。

現在の新潟は、セットプレーのキッカーとして君臨しているマルシオ・リシャルデスを負傷で欠いています。しかし、その代役のサイドハーフになった本来SBの酒井が持ち前のスピードを生かして攻守に走り回り、得点ランキング上位のチョ・ヨンチョルとともに強力な中盤を作っています。

また、矢野の抜けたFWには、ベテランの大島が復帰し、ミシェウと2トップを組んでいます。こうして見ると、それほど戦力が低下した印象はなく、また新たなチームを作ってきたというのが今の新潟の印象です。開幕時点では不安材料だったGKも、東口がだいぶ試合慣れしてきたように思えます。

しかし、浦和の方も好材料はあります。まず、左MFもしくはSBの宇賀神に復帰の可能性があることです。最初はベンチスタートかもしれませんが、宇賀神の身体能力はわかっていても一人では止められない威力があるので、こういう選手が相手が疲労した後半に入ってくると新潟にとっては脅威になります。

また、清水戦で相手に徹底的に狙われた右SBには、平川が復帰するかもという情報もあります。岡本も頑張ってはいましたが、ここに平川が入った方がチームが安定するのも確かで、相手にはチョ・ヨンチョルがいるサイドですから平川の守備力で締めて欲しいと思います。

エスクデロも練習で通常メニューに戻ったとの情報で、湘南戦、東京国際大戦でゴールを決めて得点感覚を得たところで離脱というのは残念でしたが、もし復帰すればそのときの感覚を思い出して欲しいと思います。
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