Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

岩渕投入が遅れた(2/29なでしこ対豪州)

2016-02-29 22:37:45 | レディース
なでしこジャパンの五輪予選の豪州戦、テレビ観戦しました。結果は1-3というまさかの敗北で、なでしこが五輪に出るためには残り試合全勝に近い出来が求められる、厳しい結果になりました。もちろん、不運もあります。豪州の2点目の場面、宮間の蹴ったサイドチェンジのキックが主審に当たってコースが変わり、ちょうど豪州のFWがいるところにこぼれてからの失点と、ツキはなかったと言えます。

それでも、この試合の敗因は佐々木監督の采配ミスと思っています。計算通りに運んだ試合ではないことは、前半の早い時間でスタメンFWの大野を諦めて横山を投入した采配に表れています。この横山はボールをうまく引き出すセンスと、運動量の多さで起点になり、0-2とはいえ戦い方次第では可能性はあるのではという試合になりました。

その意図は結果になり、前半終了間際の大儀見のゴールで1-2と追い上げます。その後の後半の頭20分ほどは日本の時間でした。得意なポゼッションサッカーで主導権を握り、あと一本いいシュートがあれば同点という状況は作りました。この時点で、一度岩渕投入の準備をしており、その瞬間的なスピードで合わせればの期待はありました。

佐々木監督は、その岩渕の投入が遅れたという采配ミスをしました。おそらく、このままのボールキープで点は取れると思ったのでしょうが、豪州もなでしこ対策は理解しており、持った選手を複数で囲む、ミドルシュートには人数をかけて壁に入るなど、ボールを持たれても点になりにくい対策を立ててきました。

そういう膠着状態を打開するのが岩渕と期待していたので、「なぜ入れない」の思いはあります。結果的に、その直後に3点目を入れられて慌てて岩渕を入れましたが、相手が引いており岩渕が生きる場面はなくなってしまいました。また、澤の引退でリーダー不在も感じます。「苦しいときは私の背中を見て」というほどのカリスマは、残念ですが今のなでしこにはいなかったということになるでしょう。

それでも、まだ敗退が決まったわけではありません。次の韓国戦は必勝が期待されます。そこで注文通りに勝ち点3を取る、それを期待して待ちたいと思います。
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吹田スタジアム開幕戦(G大阪対鹿島)

2016-02-28 20:12:10 | 他チーム
今日はG大阪の新ホームスタジアム、吹田スタジアムの開幕戦の鹿島戦も見ていました。この試合は好ゲームで、両者ボールを奪ってからの速攻に冴えが見られました。結果は途中出場の鈴木のゴールで鹿島が1-0で勝利しましたが、両者とも優勝争いに絡んできそうな完成度の高さでした。

開幕直後は戦力分析をしながら見ていますが、G大阪はトップ下に横浜FMから移籍のアデミウソン、右MFに同じく横浜FMから移籍の藤本淳吾がいました。アデミウソンは昨季も9ゴールと結果を出していますが、点を取るより周りを生かした方が生きるタイプで、G大阪の長谷川監督もそれは理解してトップ下での起用になりました。

藤本淳吾はG大阪の攻撃的MFにいなかった左利きという異質のキャラクターで、右MFで起用している理由は内に切れ込んで左足でシュートを狙わせたい意図と思います。もっとも、アデミウソンのサイドチェンジで抜け出した決定機に、思わず左足に持ち替えてシュートのタイミングが遅れ、その意図は残念ながら裏目に出ました。

この試合はG大阪が連戦の疲労を考慮して、宇佐美貴史、パトリックという主力FWをベンチスタートにしてきました。長いシーズンですから、それでも勝てるようなチームを作りたいという長谷川監督の気持ちは理解できますが、鹿島サイドにとっては「馬鹿にするな」と逆に発奮したのではと思います。

鹿島では、FW金崎夢生の動きを見ていました。彼は大分時代はトップ下で、MFからFWに転向するという異例のケースです。しかもプレースタイルはスピード型です。その動きを見ていると、実際の身体能力をより高く見せるためのテクニックが優れているという印象です。反転が速く瞬間的にトップスピードに乗れる、視野を確保しながら走る、スペースを見分けるなど、少年サッカーでFWになりたいサッカー少年にとって格好のお手本と思います。

決勝点のきっかけになったのは、途中出場のカイオの長い距離のドリブルでした。スピードあるアタッカータイプで、日本の高校を出ており在日が長いので、日本帰化の計画もあると聞きます。こういうタイプが代表に入ると面白そうだと、そんなことも考えていた気楽な中立観戦でした。
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スーパーラグビー日本に来る(サンウルブズ対ライオンズ)

2016-02-28 17:36:04 | 他スポーツ
今日は、スーパーラグビーのサンウルブズ対ライオンズ(南アフリカ)をビデオ観戦していました。サンウルブズは日本代表メンバーを中心にした日本チームで、今回スーパーラグビーに参加したことで、南アフリカや豪州の強豪が5試合日本に真剣勝負をしにやってきます。これはすごいことです。サッカーに例えると、日本代表が欧州CLに参加するようなもので、ユベントスやRマドリードあたりが日本に、本気で勝ちにやってくることをイメージしていました。

今回のビデオ観戦、その期待に十分応えてくれました。日本国内でラグビーをやっていたらこのレベルには巡り合えないと感じるほどで、ライオンズのモールやスクラムの強さは日本代表が乗り越えなければいけない大きな壁を感じます。スクラムは次第にサンウルブズも慣れてきて、後半頭にはスクラムでターンオーバーをして満員の観衆から喝采を浴びましたが、そういう駆け引きが効かないモールはどうしても厳しい印象です。

ライオンズは南アフリカの国内リーグ優勝チームで、スーパーラグビーでこそ下位ですが実力は相当と実況で言っていました。その強さは、接点の強さが大きいです。もちろん、サンウルブズはタックルで個人技を止めることはできていましたが、そのタックルを引きずって1mほど距離を稼ぐことがライオンズのFWはできます。

そのわずかな距離がラグビーでは大きく、それが何度も続いていると、ラックの脇に空くわずかなギャップをライオンズは見逃してくれませんでした。最終スコアは26-13の敗戦でしたが、その原因はサンウルブズに生じたわずかな防御の隙でした。

もちろん、そういう展開はサンウルブズのコーチ陣も予測していたはずで、サンウルブズもそれに応じた戦い方を用意していました。それはタッチキックで陣地を稼ぐことと、遠目からでもPGを狙って点を稼ぐことでした。ただ、そのタッチキックがこの日はノータッチになることが多く、風下になった後半はその戦術が使えなくなりました。

それでも、一時19-13まで追い上げてボールをキープし、連続攻撃もしてあわや逆転かという時間も作っていました。最後はその時間でSOトゥシ・ピシがラックに横から入った反則でシンビンになってサンウルブズが一人少なくなってジエンドでしたが、たぶん自分が秩父宮のスタンドにいれば盛り上がっただろうなとも感じます。私は国内第二戦のレベルズ戦に行きますが、楽しみにしています。
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柏戦マニアック分析

2016-02-28 12:54:01 | 浦和レッズ
写真は東京駅丸の内口の夜景です。赤レンガの東京駅、夜に通るとこんな感じです。

昨日の柏戦、注目は右DFで出場した遠藤航でした。遠藤は守備的なポジションならどこでもできるのが売り物の若手で、ACLではボランチで途中出場しましたが、この日はDFでした。プレーを見た限りではアグレッシブなタイプに見えます。中央でカバーリングをしているよりは、相手FWを厳しくマークしてボールを奪って攻めるプレーの方が得意な印象です。

遠藤はパスセンスも持っており、前半早々に武藤に出したスルーパスなどは、ボランチもできるだけの技術を持っている印象です。ミスもありましたが、DFが攻撃に絡むミシャサッカーには向いている印象です。これからもどんどんそういうプレーを出して行って欲しいと感じます。

この遠藤の起用で、DFの真ん中に回った槙野にも注目していました。槙野はスピードがあるので、カバーリングができる能力は持っており、遠藤がチェックに行っても後ろに槙野がいるという安心感はありました。ただ、このポジションはいつもの左DFとは違って攻撃参加が大幅に制限されるので、槙野にとっては自分を抑えながらのプレーだったように感じます。

オプションとしてはありですが、やはり槙野は左DFの方が持ち味は出る印象で、那須やイリッチなどが中央のDFで出たほうがチームバランスとしてはいいように思えます。攻撃に関しては、武藤の運動量が非常に効いていた印象です。浦和の、前からプレスに行くサッカーできついのは前のポジションですが、少しでも遅らせれば武藤が間に合ってくれるというその帰陣の早さは魅力的でした。

仙台時代はFWだった武藤ですが、浦和のサッカーのシャドーという位置が彼に最も合っており、守備もしながら攻撃のときに後ろから忍者のごとく入ってくる動きを自分のものにした印象です。この日も1得点1アシストと結果を出し、9番にふさわしい選手になるのも時間の問題と感じます。

2シャドーが両方スピード型になったときに、なかなかボールが落ち着く場所が見つからないのは、今日見つかった大きな課題ですが、本職のシャドーの梅崎、李あたりがボールを落ち着かせることを意識して欲しい、そう感じます。
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何度も迎えた決定機(2/27柏対浦和)

2016-02-27 22:56:40 | 浦和レッズ
今日の柏戦は、テレビ観戦でした。スカパーのみの中継だったので、結果をご存知でない方もいらっしゃると思いますが、2-1で浦和の勝利に終わりました。柏は吉田監督時代は5バックのような極端な浦和対策を立ててくる相手でしたが、今回のメンデス監督は自分たちのやり方を貫くタイプのようで、4-2-3-1の戦術で臨んできました。

4バックの相手の場合、ミシャのシステムでは両アウトサイドのどちらかは確実に使えます。浦和はできるだけ早く、宇賀神と関根のどちらのサイドが使えるか見極めることが必要でしたが、その答えは比較的早く出ており、関根対相手左SB輪湖の勝負がほぼ関根が勝てることがわかってきました。

そのため、前半に浦和は関根のクロスを武藤が腹で落としてあわやゴールという決定機を迎えます。ビデオで見る限りでは入ったように見えますが、主審の判定はGK中村航輔がわずかに早くかき出したというものでノーゴールに終わります。しかし、そのような決定機は浦和に多く、この試合は確実に勝っておきたいと前半で確信したゲームになります。

後半にも、宇賀神のクロスを李が胸で合わせた場面もありましたが、これは李にハンドがあったという理由でノーゴールになります。それでも、文句なしでゴールになる場面を作ればいいのがサッカーの原理で、阿部勇樹が相手クリアを跳ね返した浮き球を李が受け、反転して強烈なシュートを放ち、GK中村航輔が弾いたこぼれ球を武藤が詰めて今度こそゴールになります。

このゴールで柏が布陣変更の手を打ちます。途中出場の田中順也をFWに入れ、1トップにいたオリベイラを右MFに置きます。このオリベイラの重心の低い長い距離のドリブルが浦和にとっては脅威で、失点場面では柏木と森脇がまとめて置いて行かれ、一旦は西川がセーブしたもののこぼれ球を大谷に決められて同点にされます。

浦和は李を下げてズラタンを入れていました。この交代でトップ下に回った興梠が、うまくボールを散らせずに攻撃が機能しなくなり、引き分けの可能性も考えました。しかし、CKのチャンスでズラタンが頭で合わせて決勝点になり、浦和は2-1と辛くも柏をかわし、勝ち点3という結果を残すことに成功します。

課題もありますが、それは明日のマニアック分析に回すとして、ひとまず交代の手が当たって勝てたことをサポとしては喜ぶことにしましょう。
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全員守備全員攻撃(ミラン対ジェノア)

2016-02-26 22:15:54 | ワールドサッカー
昨日は珍しく定時で会社を上がれたので、自分へのボーナスはセリエAのミラン対ジェノア戦のビデオ観戦にしました。本田圭佑の起用以来好調が続いているミランの秘密が探れればというのがモチベーションでした。本田圭佑は、4-4-2の右MFです。個人技で仕掛けるより、ボールをキープして右SB(今回はアバーテ欠場でデシーリオ)を上がらせるのがミッションと感じます。

この試合では本田圭佑はゴールを決めていますが、バイタルエリアの外側からのロングシュートでした。この形は何度かトライしており、引いたジェノアが本田圭佑にチェックが行けなくなるタイミングをうまく利用しました。相手GKはイタリア代表のペリンでしたが、GKの手前でワンバウンドする、取りにくいシュートでした。

ミラン好調の秘密は、全員守備全員攻撃の運動量と感じます。バロテッリのように、守備はほとんどしないという選手はスタメンを外し、バッカ、ニアンという献身的なタイプを2トップで使っています。また、ミランの得点パターンがあまりアーリークロスを送らず、低くて速いクロスに2トップを飛び込ませる形を狙っていることも、足の遅いバロテッリを使いたくない理由でしょう。

本田圭佑も、そんな全員守備に大いに貢献しています。彼の体の強さは十分セリエAレベルで、相手DFと競っても五分に渡り合うことができています。相手カウンターを走って遅らせたり、SBの上がりに蓋をしてバックパスを出させるといった、地味な貢献も本田圭佑が使われている理由です。

ここまで、ミランが変われたのは、監督のミハイロビッチの手腕が大きいでしょう。ミハイロビッチは「鬼軍曹」タイプで知られる監督ですが、少なくともここ2試合を見る限りではミランがどう戦いたいかは試合に表れています。最近は欧州CLからご無沙汰なミランですが、3位フィオレンティーナから勝ち点6差の現状を考えると、可能性はあると感じます。

逆に、ジェノアは売り物の3-4-3が機能しませんでした。ガスペリーニ監督が定番にしている布陣ですが、昨年6位のメンバーから多くを引き抜かれ、継続してチームを作ることが難しいチーム事情が現れてしまいました。
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柏戦プレビュー

2016-02-26 21:54:53 | 浦和レッズ
明日は浦和のリーグ戦の開幕戦、柏レイソルとのアウェイ戦です。会場は収容人員の小さい日立柏サッカー場で、チケットは既に完売しています。柏といえば、昨年ACLで8強まで勝ち進んだ実力のあるチームです。昨年指揮を執っていた吉田達磨監督は新潟に去り、ブラジル人のメンデス氏が新監督になっています。

メンデス氏は日本での指揮は初めてということもあり、手腕は未知数です。また、工藤壮人、鈴木大輔、菅野孝憲、キム・チャンス、クリスティアーノと、昨季のレギュラークラス5選手が移籍しており、新しいチームを作っていく過程にあるチームです。目玉は田中順也のスポルティング・リスボンからのレンタル加入で、FW候補となるでしょう。

菅野が去ったGKには、昨年J2のアビスパ福岡で若手守護神として活躍した中村航輔が有力視されます。PSMのちばぎんカップで3失点しているようで、守備面の構築はこれからの課題のようです。

対する浦和は、ACLのシドニーFC戦から中二日の強行日程です。そのため、ベンチスタートにした興梠慎三、柏木陽介、那須大亮、遠藤航あたりには活躍を期待したいところです。ACLとの掛け持ちで、今季は本格的にターンオーバーを引きそうで、理想は誰が出ても勝てる浦和ということになるのでしょう。

新加入選手のプレーも楽しみにしています。遠藤航がスタメンで出場すれば、浦和が求めるボランチ像をどこまで吸収しているかが試されます。派手に上がったりするより、落ち着かせて確実なパスを回すのが、浦和のボランチに要求されるポイントなので、如何に攻めに出る柏をいなして確実にプレーできるか楽しみにしています。

また、イリッチに出番があればDFの真ん中でしょう。高いテクニックを誇るようなので、DFから高精度のパスを出して相手を驚かせることがあれば面白い戦力になります。開幕戦ということで、相手の情報はほとんど持っていませんがご容赦ください。
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シドニーFC戦マニアック分析

2016-02-25 22:03:32 | 浦和レッズ
昨日のシドニーFC戦、浦和がキャンプで試してきた「高い位置で奪うショートカウンター」を初めて実戦で披露した一戦でした。成功率は6割ほどで、プレスをかわされてカウンターを食らうとかなり大きなピンチになる賭けですが、成功したときは連続してチャンスを作れる面白さも感じました。

このサッカーは、アウトサイドの宇賀神と関根が特にきつい戦術と感じます。プレスにDFが行くと自陣にスペースを空けてしまうので、どうしても前の選手が行かざるを得ません。そのため、取りに行くのが最初にアウトサイド、少し遅らせればシャドーの梅崎、武藤が加勢するという約束事のように感じます。

そのため、今季の浦和の交代枠は多くこのポジションで使われそうと感じます。このシドニーFC戦は相手が極端に引いていましたから、関根の体力ももちましたが、もっと前に出てくる相手だとアウトサイドの消耗が激しくなりそうです。また、夏の暑さの中でもできるかという課題もあります。

スタメン1トップはズラタンでした。ズラタンと興梠は相手によって使い分けるようで、フィジカルが強いパワー系の相手にはズラタン、スピードのある相手には興梠を当てるのではと予想しています。確かに、今回のシドニーFCのような屈強な相手には、少なくともスタメンはズラタンでないと厳しそうだとは感じました。

ただ、ズラタンは意外にもポストプレーが得意でないという欠点があります。トップの位置でボールを収めるのがあまり得意でないので、トラップミスをして下がってくるようなミスも見られました。この日はボランチのバランスが悪く、中盤でバランスを取る選手がいなかったので、どうしてもパスの距離が長くなってズラタンにいいボールが入りにくかったという点は考慮する必要がありますが、それでも興梠なら収められたのではというミスもありました。

イリッチがベンチにも入らなかったという不安材料もありますが、それでも極端にコンディションを崩したような選手はおらず、皆戦える状態にはしてきたことが、この日の最大の好材料でした。ボランチに柏木が入って、浦和らしい組み立てができることを、次節以降は期待したいです。
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5バックで引いてきたシドニー(2/24浦和対シドニーFC)

2016-02-24 22:28:38 | 浦和レッズ
シドニーFC戦、テレビ観戦でした。何はともあれ勝てて良かったというのが正直な思いです。ACLの組み合わせと当たる順番を見たとき、初戦の勝利は絶対条件と見ていたので、内容は課題があるとしても勝てたことで次につながります。放送では、浦和は開幕初戦、シドニーFCはシーズン中ということでコンディション的にシドニー優位を予想する実況でした。

しかし、シドニーFCはそれほどコンディションがいい状態ではなかったように感じます。それは、シドニーFCが浦和の攻撃的布陣を警戒して、5バックの慎重策で試合に入ったからです。こういう相手と戦うときは、相手が攻めざるを得ない展開にするためにできるだけ早く試合を動かすことが必要ですが、武藤雄樹の先制点は前半8分と理想的な時間でした。

得点シーンは、梅崎のクロスが相手DFの5番に当たってコースが変わり、ズラタンが走り込んだところを横からかっさらった武藤雄樹が素早く足を振りぬいたものでした。おそらく、相手DFはズラタンしか見えていなかったのでしょう。そういう、忍者のごとく後ろから入ってきてフリーになる、武藤雄樹の良さが出た得点でした。

その後もシドニーFCは引いていました。出て来ないならそのまま後ろで回すくらいのふてぶてしさがあっても良かったと思いますが、浦和は阿部勇樹が信じられないようなパスミスで自らピンチを招きます。相手9番のシュートを永田がブロックして事なきを得ましたが、このミスがきっかけで流れがシドニーFCに行き、何度かドリブルとカウンターでピンチが続きます。

浦和苦戦の理由は、阿部勇樹と青木拓矢のバランスの悪さもありました。青木もミシャサッカー3年目ですから慣れて欲しいところですが、阿部勇樹と両方最終ラインのカバーに回る時間が多く、中盤の位置に誰もいなくなって浦和がロングボールに頼る、苦しい時間もありました。遠藤航を入れてシンプルにさばく形を徹底したらボールが回るようになったので、修正は可能と思っています。

最後はDFを一人下げて総攻撃に出たシドニーFCに、マークが不徹底になって苦しみましたが、何とか逃げ切った浦和が2-0で勝利を収めました。今季はオフが短いという理由で2週間のオフは完全休養を取らせ、キャンプをしながらコンディションを上げる新しいスタイルで臨んでいます。まだコンディションは上がり切っていないようだと、この試合からは推測できます。
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全北現代(韓国)について

2016-02-23 21:42:20 | ワールドサッカー
今日は日テレプラスの放送で、全北現代(韓国)対FC東京のACL初戦を後半だけテレビ観戦していました。食事をしながらなので、いつものようなマニアック分析はできませんが、それでも全北現代が韓国版ドリームチームを揃えて本気で優勝を狙いに来た様子は中継から伝わってきました。

全北現代のスタメンには知っている名前が何人かいました。右SBは元柏のキム・チャンス、左SBは元大宮の朴源載、MFには元カーディフ(イングランド)のキム・ボギョン、FWにはおなじみのベテラン、李東国に昨年のKリーグ得点王のキム・シンウクもいました。豪華補強はFWに偏り気味ですが、それでもキム・シンウクなら198cmの長身でターゲットマンには最適です。

キム・シンウクは2014年ブラジルW杯予選のときに韓国代表のエースストライカーでした。ただ、当時のサッカーは力任せで評判が悪く、最終戦でイランに敗れたもののウズベキスタンの他力に恵まれて通過と、代表監督が逃げるように退任した韓国国民にとっては不満の残る結果でした。キム・シンウクもあまりうまかったというイメージはありませんでした。

しかし、今の彼は違います。理由はポストプレーでテクニックを見せられるようになっていたからです。ヘディングの強さは相変わらずでしたが、足元もうまくなっていました。Kリーグ得点王にもなった今なら、彼が韓国代表のエースストライカーでも全く問題ないでしょう。

また、37歳になった李東国が健在だったのもびっくりです。どちらかといえばポストプレーヤーの李東国なので、キム・シンウクの途中出場で交代させられるとすれば彼かな?と想像していましたが、李はトップ下に下がって出場を続けました。しかも、そのシュート技術の確かさは抜群で全北現代の2点目も彼と、3年前にACLで日本に来たときは「浦和レッズでもエースストライカーになれる」と思ったイメージ通りでした。

韓国はSBにかなり機動力が求められるようで、キム・チャンスはかなり高い位置にいました。もし、浦和が決勝トーナメントで全北と当たるとすれば攻略ポイントはそこかな?とも想像していました。
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