日本ラグビー界は、来年に迫ったW杯の地元開催に備えて強化を進めています。スーパーラグビー(SR)への日本チーム、サンウルブズの参加による、豪州やNZ、南アフリカの強豪との対戦を日常のものとし、その間に日本代表の国際親善試合で強豪と対戦しています。今のところ、サンウルブズは連戦連敗で結果が出ていませんが、国際親善試合ではフランスにアウェイで引き分けるなど結果も出ています。
以前、体の大きさとスピードを両立する必要がある、ラグビーというスポーツは日本人がいくらやっても無理なのではと思っていた時期もあります。しかし、最近はその考えは変わってきています。まずは、日本の国内リーグのトップリーグです。社会人という名前はついていますが、外国人も入れて実質プロの環境です。
しかも、その外国人の質は決して悪くありません。南半球のいろんな国から、オフのトレーニングという理由で加入してくる選手は多く、事実SRのライバルチームに、日本のトップリーグ経験者はたくさんいます。また、外国人の日本代表入りの条件が「日本にルーツを持つ」以外に「日本に3年以上居住する」というものがあります。
もし、日本が魅力のない嫌な国だとすれば、3年も住んでくれないと思います。それだけ、多くの外国人が喜んで住んでくれる日本には誇りを持てます。2019年のW杯の日本代表のメンバーには、こうした外国人選手が多くなるとは思いますが、喜んで日本という国を選んでくれたと思いたいです。
もちろん、W杯で同組になった、アイルランドやスコットランドは強いです。日本代表も、彼らとの親善試合で敗れています。特にスコットランドとの対戦では、スクラムからわざとボールを出さないで日本の反則を誘い、PGだけで27点を決めて日本に勝つという、憎らしいほどのテクニックを使われています。
それでも、私がラグビーを時に見ているのは、サッカーよりは世界に近いかもしれないと感じたからです。どこまで、世界にインパクトを残せるか、地元開催のW杯は楽しみにしたいと思います。