今度の木曜日、日本代表は親善試合キリンチャレンジカップで、パラグアイ代表と対戦します。会場は札幌ドームで、北海道の涼しい気候で調整できる、いい調整試合でしょう。今回の代表からは常連の大迫勇也や酒井宏樹が外れており、そのポジションの選手にとっては今回の4試合の国際Aマッチデーはチャンスです。今回は欧州のシーズンが終わっていることで、世界中に散らばっている代表選手をほぼ集めることができました。
日本代表の戦術的なところは、最終予選で機能していた4-3-3の継続を予想しています。その戦術のキーマンは、サイドのMFに入っている田中碧と守田英正で、彼らが攻めに行くところと守るべきところをバランス良く保っていることが日本代表の予選通過の要因になりました。今回の親善試合の相手は、もちろん4-3-3の弱みも知っていて仕掛けてくる力を持っている相手でしょう。
今回の親善試合の相手、パラグアイは南米予選では3勝7分け8敗の成績で8位となり敗退が決まっています。ここ数大会の予選は通過できていないチームですが、決して弱小国ではなく、2010年南アフリカW杯ではベスト16で日本代表と対戦し、0-0からのPK戦で日本を破って8強に進出している、かつての強豪チームです。1999年のコパアメリカで日本代表と対戦して、0-4と完敗した当時のイメージもあります。
もっとも、今回のパラグアイは既に敗退が決まっているので、次の2026年の北米3か国のW杯に向けて、若手を掘り起こす試合になります。伝統的に守備が強いチームで、かつてのGKチラベルト、ビジャールなどGKにいい選手を輩出することが多いチームです。チラベルトは日本のマスコミに数多く出演し、2002年の日韓W杯のときはいち早く来日して、FKやPKを蹴るGKとして人気者になっていました。
まだ、パラグアイの来日メンバーは調べ切れていませんが、南米のチームは予選の度にブラジルやアルゼンチンが、本気で勝ち点3を取りに来るという強化には有利な環境です。強豪相手には粘って勝ち点1を確保し、下位相手にはホームゲームを確実に勝つ、試合巧者ぶりも見られるかもしれません。木曜日の夜はテレビの前で、楽しみに見たいと思います。
日本代表の戦術的なところは、最終予選で機能していた4-3-3の継続を予想しています。その戦術のキーマンは、サイドのMFに入っている田中碧と守田英正で、彼らが攻めに行くところと守るべきところをバランス良く保っていることが日本代表の予選通過の要因になりました。今回の親善試合の相手は、もちろん4-3-3の弱みも知っていて仕掛けてくる力を持っている相手でしょう。
今回の親善試合の相手、パラグアイは南米予選では3勝7分け8敗の成績で8位となり敗退が決まっています。ここ数大会の予選は通過できていないチームですが、決して弱小国ではなく、2010年南アフリカW杯ではベスト16で日本代表と対戦し、0-0からのPK戦で日本を破って8強に進出している、かつての強豪チームです。1999年のコパアメリカで日本代表と対戦して、0-4と完敗した当時のイメージもあります。
もっとも、今回のパラグアイは既に敗退が決まっているので、次の2026年の北米3か国のW杯に向けて、若手を掘り起こす試合になります。伝統的に守備が強いチームで、かつてのGKチラベルト、ビジャールなどGKにいい選手を輩出することが多いチームです。チラベルトは日本のマスコミに数多く出演し、2002年の日韓W杯のときはいち早く来日して、FKやPKを蹴るGKとして人気者になっていました。
まだ、パラグアイの来日メンバーは調べ切れていませんが、南米のチームは予選の度にブラジルやアルゼンチンが、本気で勝ち点3を取りに来るという強化には有利な環境です。強豪相手には粘って勝ち点1を確保し、下位相手にはホームゲームを確実に勝つ、試合巧者ぶりも見られるかもしれません。木曜日の夜はテレビの前で、楽しみに見たいと思います。
浦和は明後日の水曜日、駒場スタジアムで天皇杯の2回戦、福島ユナイテッド(J3)戦です。福島はJ3リーグで5勝4分け1敗の成績で4位につけています。首位鹿児島との勝ち点差は4で、J2昇格も狙える位置です。浦和がリーグ戦の強行日程の影響でメンバーを大幅に落としそうですが、福島も次節の藤枝戦を日曜日(6/5)に控えており、リーグ戦の昇格を優先してメンバーを落としてくる可能性もあります。
福島の選手を、オフィシャルHPで調べましたが、知っている選手は元名古屋グランパスのDF大武選手だけです。以前、J2が10チームしかなかった頃は、プロサッカー選手は一部の高嶺の花でしたが、今はJ3ができたこともあって、プロ選手も全国各地にたくさんいます。しかし、監督は元ジュビロ磐田DFの実績がある服部年宏氏で、このチームにも勝つための最善の策は授けているでしょう。
浦和はどこまでこの試合を取りに行くか次第です。攻撃陣は思い切って福岡戦に出ていなかった選手にチャンスを与えそうですが、犬飼の負傷離脱で層の薄いCBはショルツや岩波が出てくる可能性もあります。1-0でも何でも勝てばいい試合ではありますが、負けてしまっては意味がないので、展開が悪くなったときのためにシャルクや江坂あたりがベンチ待機の可能性もあります。
もちろん、浦和としては天皇杯はディフェンディングチャンピオンでもあります。あまり極端にメンバーを落として、初戦で敗退するのは恥ずかしいという思いもあるでしょう。こういう、リーグ戦の間に挟まっている試合を辛勝して、勝ち上がってきたことで得られた昨年のタイトルだったことは、ロドリゲス監督も良く分かっているでしょう。
今回の天皇杯は、スカパーでテレビ中継もあります。多くの浦和サポは見ているので、ここで恥ずかしい試合はできないでしょう。消化試合だったACL山東戦でも圧勝できたように、ここは引き締めての好ゲームを期待したいです。これが終われば次の名古屋戦(6/18)まで少し日程も空くので、中断期間にいい流れで入れるように願いたいです。
福島の選手を、オフィシャルHPで調べましたが、知っている選手は元名古屋グランパスのDF大武選手だけです。以前、J2が10チームしかなかった頃は、プロサッカー選手は一部の高嶺の花でしたが、今はJ3ができたこともあって、プロ選手も全国各地にたくさんいます。しかし、監督は元ジュビロ磐田DFの実績がある服部年宏氏で、このチームにも勝つための最善の策は授けているでしょう。
浦和はどこまでこの試合を取りに行くか次第です。攻撃陣は思い切って福岡戦に出ていなかった選手にチャンスを与えそうですが、犬飼の負傷離脱で層の薄いCBはショルツや岩波が出てくる可能性もあります。1-0でも何でも勝てばいい試合ではありますが、負けてしまっては意味がないので、展開が悪くなったときのためにシャルクや江坂あたりがベンチ待機の可能性もあります。
もちろん、浦和としては天皇杯はディフェンディングチャンピオンでもあります。あまり極端にメンバーを落として、初戦で敗退するのは恥ずかしいという思いもあるでしょう。こういう、リーグ戦の間に挟まっている試合を辛勝して、勝ち上がってきたことで得られた昨年のタイトルだったことは、ロドリゲス監督も良く分かっているでしょう。
今回の天皇杯は、スカパーでテレビ中継もあります。多くの浦和サポは見ているので、ここで恥ずかしい試合はできないでしょう。消化試合だったACL山東戦でも圧勝できたように、ここは引き締めての好ゲームを期待したいです。これが終われば次の名古屋戦(6/18)まで少し日程も空くので、中断期間にいい流れで入れるように願いたいです。
今日の西武ライオンズは、2-2の同点で推移した9回裏に、DeNA平田投手から放った代打の栗山巧選手のサヨナラ本塁打で勝利を収めました。栗山も高卒で西武に入ってから21年目と大ベテランと呼ばれるようになりました。栗山は昨年、2000本安打を達成し、安定して3割を打つ選手でなくても積み重ねて結果を出し続ければ、ここまで大きな記録を達成できるとわき役陣にとって刺激になったでしょう。
栗山は兵庫県の育英高校からドラフト4巡目でライオンズに入ってきています。最初から、守備力よりは打撃力を評価されて台頭してきた選手で、最初は1番片岡の後を打つ2番打者としてポジションをつかみます。もっとも、常に懸命にプレーできる選手で、レフトの守備も全力で追うことを怠らないので、ベテランになった今でもレフトで起用される試合もあります。
栗山の良さは、西武ドームに少し早めに着くと感じられます。ビジターチームの打撃練習が終わった後に、ライオンズの選手がベンチ前でストレッチを始めるのですが、大抵一番最初にグラウンドに出てくるのは栗山と中村剛也です。これだけのベテランが、自らお手本を示すのですから、若手選手はさぼるわけにはいかないでしょうね。
また、栗山は1番から9番まで全打順を経験していますが、どこの打順で起用してもそれなりの役割を果たしてくれます。さすがに、一昨年4番で起用されたときは「え?俺?」と驚いていた様子ですが、勝負強い打撃で打点を稼いでくれる選手です。一時、ライオンズからFAで選手が流出して、ファンが不安に思っていた時期に、いち早く「生涯ライオンズ」を宣言してくれたことも、ファンにとっては嬉しい言葉でした。
また、史上2番目に遅い100号本塁打という珍記録も持っています。栗山本人は「ホームランバッターではないから」と意識していなかったですが、それだけ長い期間、主力選手の地位を明け渡さなかった証明でしょう。また、オールスターに選ばれないという不思議もありましたが、一度だけ監督推薦で出場も経験しました。
今季は打率1割台と不振が続き、状態は不安視されていました。それでも、辻監督の信頼は揺るがず、一度も二軍には落とされませんでした。一軍にいながら、自ら志願して二軍の試合に出場するなど状態を上げる努力をした結果が、ようやく出てきました。彼が、6番DHに定着してくれれば、西武打線の迫力は増してくると期待したいです。
栗山は兵庫県の育英高校からドラフト4巡目でライオンズに入ってきています。最初から、守備力よりは打撃力を評価されて台頭してきた選手で、最初は1番片岡の後を打つ2番打者としてポジションをつかみます。もっとも、常に懸命にプレーできる選手で、レフトの守備も全力で追うことを怠らないので、ベテランになった今でもレフトで起用される試合もあります。
栗山の良さは、西武ドームに少し早めに着くと感じられます。ビジターチームの打撃練習が終わった後に、ライオンズの選手がベンチ前でストレッチを始めるのですが、大抵一番最初にグラウンドに出てくるのは栗山と中村剛也です。これだけのベテランが、自らお手本を示すのですから、若手選手はさぼるわけにはいかないでしょうね。
また、栗山は1番から9番まで全打順を経験していますが、どこの打順で起用してもそれなりの役割を果たしてくれます。さすがに、一昨年4番で起用されたときは「え?俺?」と驚いていた様子ですが、勝負強い打撃で打点を稼いでくれる選手です。一時、ライオンズからFAで選手が流出して、ファンが不安に思っていた時期に、いち早く「生涯ライオンズ」を宣言してくれたことも、ファンにとっては嬉しい言葉でした。
また、史上2番目に遅い100号本塁打という珍記録も持っています。栗山本人は「ホームランバッターではないから」と意識していなかったですが、それだけ長い期間、主力選手の地位を明け渡さなかった証明でしょう。また、オールスターに選ばれないという不思議もありましたが、一度だけ監督推薦で出場も経験しました。
今季は打率1割台と不振が続き、状態は不安視されていました。それでも、辻監督の信頼は揺るがず、一度も二軍には落とされませんでした。一軍にいながら、自ら志願して二軍の試合に出場するなど状態を上げる努力をした結果が、ようやく出てきました。彼が、6番DHに定着してくれれば、西武打線の迫力は増してくると期待したいです。
遅くなりましたが、先日の土曜日の鹿島戦のマニアック分析です。先日の記事では、伊藤敦樹を右MFで起用した意図が不明と書きましたが、記者会見の説明では岩尾をアンカーに置く3ボランチの布陣を引いており、岩尾がCBショルツと岩波の間に降りて3バック気味にして、その代わりに両SBを思い切って上げるという狙いがありました。これで、伊藤敦樹が攻撃面であまり効いていなかった理由がわかりました。
また、ピトゥカをトップ下に置くダイヤモンドの中盤でゲームを支配しに行った鹿島の強気の策は、90分全部はできない様子でした。ピトゥカの位置がボランチ気味になって普通のボックス型の中盤になっている時間もあり、最初でビビらせておいてあとはゆっくりとプレーしても良いという、試合巧者の鹿島らしい戦い方の一環でもありました。
それでも、幸運でもあったPKで同点にしていた浦和は、横浜FM戦で3点差を追いついている流れがあり、本気で勝ち点3を狙いに行っていたと見えました。しかし、この試合は5連戦の間にあった3試合目という事情もあって、ロドリゲス監督はベンチ入りメンバーを投入するタイミングをギリギリまで遅らせたいという意図も感じました。シャルクを右MFに入れて、サイドでボールを持って攻めて欲しいというサポーター的な願いは実現しにくい条件の試合でした。
また、先に足が止まったのは鹿島の方でした。浦和が松尾を投入して左MFに置いてから、次第に浦和のカウンターに対応が効かなくなってきました。その勢いで、岩尾が豪快なミドルシュートを見せますが、これがクロスバーを叩く不運もあって、最後の攻勢は結果につながらず、試合は1-1で引き分けることになりました。
攻める手前の、サイドにボールを出すまでは形ができてきた浦和ですが、どうしても途中加入や負傷明けの選手が多いこともあって「急造組織」なのは否めません。点を取らなければ、勝ち点3も残留争い脱出もないので、日本代表でリーグが2週間中断するタイミングでのチーム状態の立て直しを、強く期待したいのがサポーター心理です。
また、ピトゥカをトップ下に置くダイヤモンドの中盤でゲームを支配しに行った鹿島の強気の策は、90分全部はできない様子でした。ピトゥカの位置がボランチ気味になって普通のボックス型の中盤になっている時間もあり、最初でビビらせておいてあとはゆっくりとプレーしても良いという、試合巧者の鹿島らしい戦い方の一環でもありました。
それでも、幸運でもあったPKで同点にしていた浦和は、横浜FM戦で3点差を追いついている流れがあり、本気で勝ち点3を狙いに行っていたと見えました。しかし、この試合は5連戦の間にあった3試合目という事情もあって、ロドリゲス監督はベンチ入りメンバーを投入するタイミングをギリギリまで遅らせたいという意図も感じました。シャルクを右MFに入れて、サイドでボールを持って攻めて欲しいというサポーター的な願いは実現しにくい条件の試合でした。
また、先に足が止まったのは鹿島の方でした。浦和が松尾を投入して左MFに置いてから、次第に浦和のカウンターに対応が効かなくなってきました。その勢いで、岩尾が豪快なミドルシュートを見せますが、これがクロスバーを叩く不運もあって、最後の攻勢は結果につながらず、試合は1-1で引き分けることになりました。
攻める手前の、サイドにボールを出すまでは形ができてきた浦和ですが、どうしても途中加入や負傷明けの選手が多いこともあって「急造組織」なのは否めません。点を取らなければ、勝ち点3も残留争い脱出もないので、日本代表でリーグが2週間中断するタイミングでのチーム状態の立て直しを、強く期待したいのがサポーター心理です。
今日の浦和のアウェイ福岡戦は、0-0の引き分けに終わりました。序盤から相手を押し込み、何度もゴール前に攻め込んでいた浦和としては痛恨の引き分けで、内容から見れば勝っておきたい試合でした。その要因となったのは相手GK村上昌謙選手の好守で、DFライン裏に出たパスに浦和FWとの「競走」になった場面で競り勝っていました。
もっとも、浦和のゲームプランは間違っていなかったと思います。浦和は4-2-3-1の布陣で、右MFの明本がわざと内側にポジションを取って、空いているタッチライン際のスペースに右SB宮本を走らせて、クロスに対し明本と1トップの松尾が中に残るという攻めの形を狙っていました。浦和はこの攻めでゴール前に何度もボールを入れますが、序盤にあった松尾からのパスに明本が合わせた決定機は、左ポストに当たってノーゴールになりました。
前節のC大阪戦で、前半で交代したFWユンカーはロドリゲス監督の試合後のコメントによれば「負傷」とのことでした。そのため、この日の浦和はFWを本職とする選手を1トップに置けない状態でした。もちろん、松尾には個人技が、シャルクには瞬間的なスピードがあり、それぞれに良さはあります。しかし、肝心のあと一歩のところで、シュートでなくパスを選んでしまうところに、「MF慣れ」しているところが出てしまいました。
それでも、この試合で負ける可能性はほとんどなかったと感じます。それを可能にしたのは、ボランチの岩尾、伊藤敦樹のところで「回収」が効いたからでした。防戦一方になっている福岡が人数をかけて攻められなかったという事情もありますが、福岡がカウンターを狙おうとしても、中盤のところで奪って攻めを継続することができました。
攻撃の組織という意味では、浦和の場合は主力選手が途中加入や負傷明けなので、キャンプなどで合わせ込んだコンビではないところも痛かったです。関根がゴール前に進出したチャンスでは、真ん中にいた明本と松尾が、二人とも同じ動きをしてしまいました。どちらか片方でも、少し下がった位置で待ってチャンスを狙っていれば決まった決定機でした。
村上は小泉のシュートも止め、さすが相手はJ1最少失点のチームと感じましたが、浦和としては日本代表戦による中断期間に重いムードで突入することになってしまいました。まだ、J1の中位は混戦になっており、今の位置を出る可能性はあるものの、残留争いの嫌なムードを断ち切ることは失敗に終わりました。これからはしんどい試合が続きそうです。
もっとも、浦和のゲームプランは間違っていなかったと思います。浦和は4-2-3-1の布陣で、右MFの明本がわざと内側にポジションを取って、空いているタッチライン際のスペースに右SB宮本を走らせて、クロスに対し明本と1トップの松尾が中に残るという攻めの形を狙っていました。浦和はこの攻めでゴール前に何度もボールを入れますが、序盤にあった松尾からのパスに明本が合わせた決定機は、左ポストに当たってノーゴールになりました。
前節のC大阪戦で、前半で交代したFWユンカーはロドリゲス監督の試合後のコメントによれば「負傷」とのことでした。そのため、この日の浦和はFWを本職とする選手を1トップに置けない状態でした。もちろん、松尾には個人技が、シャルクには瞬間的なスピードがあり、それぞれに良さはあります。しかし、肝心のあと一歩のところで、シュートでなくパスを選んでしまうところに、「MF慣れ」しているところが出てしまいました。
それでも、この試合で負ける可能性はほとんどなかったと感じます。それを可能にしたのは、ボランチの岩尾、伊藤敦樹のところで「回収」が効いたからでした。防戦一方になっている福岡が人数をかけて攻められなかったという事情もありますが、福岡がカウンターを狙おうとしても、中盤のところで奪って攻めを継続することができました。
攻撃の組織という意味では、浦和の場合は主力選手が途中加入や負傷明けなので、キャンプなどで合わせ込んだコンビではないところも痛かったです。関根がゴール前に進出したチャンスでは、真ん中にいた明本と松尾が、二人とも同じ動きをしてしまいました。どちらか片方でも、少し下がった位置で待ってチャンスを狙っていれば決まった決定機でした。
村上は小泉のシュートも止め、さすが相手はJ1最少失点のチームと感じましたが、浦和としては日本代表戦による中断期間に重いムードで突入することになってしまいました。まだ、J1の中位は混戦になっており、今の位置を出る可能性はあるものの、残留争いの嫌なムードを断ち切ることは失敗に終わりました。これからはしんどい試合が続きそうです。
浦和は明日、中2日という強行日程で、アウェイでアビスパ福岡と対戦します。大阪から福岡という移動なので、おそらく浦和には帰らずに、どこかのグラウンドを借りて調整したものと思われます。もちろん、国内の試合なのでC大阪戦でベンチ入りしなかった選手を途中で合流させることも可能で、連戦になっているユンカーあたりが休む可能性も考えられます。
相手の福岡はここまで4勝6分け5敗という成績で、11位という位置につけています。データを見ると11得点10失点で、J1では最少失点のチームです。その堅守の原動力となっているのはGKの村上昌謙選手で、昨年の福岡のJ1残留に貢献したこの遅咲きのGKが相手の決定機を止めていることが、福岡が降格圏にいない大きな要因です。もっとも、11得点は下から2番目の少なさで、このチームが少ない得点を守り切ることで勝利を得ているチームだとわかります。
浦和の、2勝8分け5敗で14位という成績を見ると、まずは降格圏から少しでも早く抜け出すことが現実的な目標になります。そのためにはこの福岡戦で、内容は悪くてもいいからとにかく勝っておきたいところです。もっとも、この試合が中2日になったことで、C大阪戦と同じメンバーを並べるのは物理的に不可能で、何人かスタメンは入れ替えてくるでしょう。
期待したいのは、ユンカーが出なければ代わりに1トップに入るであろう、写真のシャルクです。カウンター狙いで長い距離を走らせると速いユンカーとはタイプの違うスピード型FWで、シャルクは一瞬の速さで相手DFより先に触ることで欧州で生き抜いてきたFWのように思えます。このFWを生かすにはむやみにロングボールを蹴ってはだめで、トップ下やボランチが動き出しを正確に見てあげることが重要になってきます。
ACLの予選リーグで、いろんな選手を試せたので、松尾の1トップ起用もあり得ます。松尾が入れば個人技が使えるので、松尾が持ったら信じて周りの選手が上がっていくことがゴールにつながります。そうやって、チームの可能性を考えながら、ゲームを予想している時間が、サポーター的には一番楽しい時間なのかもしれません。
相手の福岡はここまで4勝6分け5敗という成績で、11位という位置につけています。データを見ると11得点10失点で、J1では最少失点のチームです。その堅守の原動力となっているのはGKの村上昌謙選手で、昨年の福岡のJ1残留に貢献したこの遅咲きのGKが相手の決定機を止めていることが、福岡が降格圏にいない大きな要因です。もっとも、11得点は下から2番目の少なさで、このチームが少ない得点を守り切ることで勝利を得ているチームだとわかります。
浦和の、2勝8分け5敗で14位という成績を見ると、まずは降格圏から少しでも早く抜け出すことが現実的な目標になります。そのためにはこの福岡戦で、内容は悪くてもいいからとにかく勝っておきたいところです。もっとも、この試合が中2日になったことで、C大阪戦と同じメンバーを並べるのは物理的に不可能で、何人かスタメンは入れ替えてくるでしょう。
期待したいのは、ユンカーが出なければ代わりに1トップに入るであろう、写真のシャルクです。カウンター狙いで長い距離を走らせると速いユンカーとはタイプの違うスピード型FWで、シャルクは一瞬の速さで相手DFより先に触ることで欧州で生き抜いてきたFWのように思えます。このFWを生かすにはむやみにロングボールを蹴ってはだめで、トップ下やボランチが動き出しを正確に見てあげることが重要になってきます。
ACLの予選リーグで、いろんな選手を試せたので、松尾の1トップ起用もあり得ます。松尾が入れば個人技が使えるので、松尾が持ったら信じて周りの選手が上がっていくことがゴールにつながります。そうやって、チームの可能性を考えながら、ゲームを予想している時間が、サポーター的には一番楽しい時間なのかもしれません。
地元さいたま市のある駅で撮った、電気機関車EF66です。昭和の昔の主力機関車だったEF65の後継機で、ブルートレインがEF66牽引になるというニュースに当時少年だった私は憧れを持ったものです。今や古株の機関車ですが、時折地元の駅を通過していく姿を見られます。
昨日の浦和のアウェイC大阪戦は、0-2で浦和の敗戦に終わりました。鹿島戦で、VARで幸運なPKを得て勝ち点1を確保できた浦和ですが、今回のC大阪戦ではVARの結果、関根が山中のクロスをハンドで止めたという判定になり、PKを与えて劣勢に陥って敗れました。VARには笑うことも泣くこともあるので、それ自体は仕方ないですが、浦和がこのゲームを落とした原因は他にもあります。
それは、浦和が優位にゲームを運んでいた、前半の最後の時間での逸機でした。この時間帯の浦和は、ユンカーやシャルクのスピードを生かして、DFライン裏に何度もパスを出すことでC大阪を自陣に押し込んでいました。C大阪の左MFのパトリッキがボールをもらいに行くタイプのMFであることを利用して、そこにプレスをかけて奪い、手数をかけずに長いボールを出してからのカウンター狙いでした。
一旦はネットを揺らした小泉のシュートは、GKキム・ジンヒョンのミスキックを小泉が体に当てたプレーが、VARの結果オフサイドの位置にいたユンカーへのパスと判定されて取り消されました。これは仕方ないですが、C大阪のDF陣がゴール前で体を張って粘ったプレーの前に、浦和はなかなかシュートに至る動きを出せませんでした。結果的にはそれが敗因だったことになります。
また、シャルクの決定的だったシュートが、惜しくもポストに嫌われたという不運もありました。ゴール前にいたユンカーがこのセカンドボールに反応したものの足に当てられず、この逸機は最後まで浦和に重くのしかかりました。ユンカーはここのところの連戦で出ずっぱりだったこともあって動きが少なく、後半の頭で江坂と交代してピッチを去ることになります。
C大阪というチームは、伝統的に守りを固める監督が来た時に好成績を出しています。ユン・ジョンファンやロティーナなど、守備の組織を整備する方が合っているチームのようです。この日のC大阪の勝因もそこで、浦和のチャンスに自陣で粘ったプレーが効いて、最後は浦和がCBショルツを無理に上げてパスを狙わせた裏を崩したパスで2点目を入れています。
浦和は、この敗戦で、自分たちが残留争いに巻き込まれていることを感じたでしょう。もちろん、中位グループは混戦なので、3連勝でもすれば抜けられる位置ですが、その3連勝はなかなかできないものです。とにかく、次のアビスパ福岡戦で勝ってチームを上向きにしないと、後で取り返しのつかないことになる恐れもあります。
それは、浦和が優位にゲームを運んでいた、前半の最後の時間での逸機でした。この時間帯の浦和は、ユンカーやシャルクのスピードを生かして、DFライン裏に何度もパスを出すことでC大阪を自陣に押し込んでいました。C大阪の左MFのパトリッキがボールをもらいに行くタイプのMFであることを利用して、そこにプレスをかけて奪い、手数をかけずに長いボールを出してからのカウンター狙いでした。
一旦はネットを揺らした小泉のシュートは、GKキム・ジンヒョンのミスキックを小泉が体に当てたプレーが、VARの結果オフサイドの位置にいたユンカーへのパスと判定されて取り消されました。これは仕方ないですが、C大阪のDF陣がゴール前で体を張って粘ったプレーの前に、浦和はなかなかシュートに至る動きを出せませんでした。結果的にはそれが敗因だったことになります。
また、シャルクの決定的だったシュートが、惜しくもポストに嫌われたという不運もありました。ゴール前にいたユンカーがこのセカンドボールに反応したものの足に当てられず、この逸機は最後まで浦和に重くのしかかりました。ユンカーはここのところの連戦で出ずっぱりだったこともあって動きが少なく、後半の頭で江坂と交代してピッチを去ることになります。
C大阪というチームは、伝統的に守りを固める監督が来た時に好成績を出しています。ユン・ジョンファンやロティーナなど、守備の組織を整備する方が合っているチームのようです。この日のC大阪の勝因もそこで、浦和のチャンスに自陣で粘ったプレーが効いて、最後は浦和がCBショルツを無理に上げてパスを狙わせた裏を崩したパスで2点目を入れています。
浦和は、この敗戦で、自分たちが残留争いに巻き込まれていることを感じたでしょう。もちろん、中位グループは混戦なので、3連勝でもすれば抜けられる位置ですが、その3連勝はなかなかできないものです。とにかく、次のアビスパ福岡戦で勝ってチームを上向きにしないと、後で取り返しのつかないことになる恐れもあります。