Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

前三人(アルゼンチン代表)

2010-06-29 18:56:06 | ワールドサッカー
今勝ち残っている攻撃的なチームの中で、アルゼンチン代表はちょっと違うチームカラーです。テベス、イグアインの2トップに、トップ下気味にメッシがサポートするのですが、アルゼンチン代表はこの三人を基本的には守備に帰らせないサッカーをしています。

全員攻撃、全員守備のサッカーが多くなった今では異彩を放つサッカーですが、これはメッシを生かすための戦術です。メッシと言えば、ボールを持ったときは無敵の存在で、マーカー2、3人引き連れて強烈なシュートを打てますが、守備意識は希薄な選手です。

そのため、メッシにMF的な役割を意識させるより、三人目のFWくらいにマラドーナ監督は割り切っています。その分は点を取ればいいという考え方です。今大会メッシはノーゴールですが、メッシのシュートからチャンスになった場面は多く、マラドーナ監督も自信を持って使っているでしょう。

メッシが守備をしない分はテベスが驚異的な運動量でカバーしてくれます。前からプレスを掛ける必要があるときはテベスがチェックに行ってくれます。そういうサッカーのチームだと、守備の職人タイプのマスケラーノが重宝します。

伝統的にトニーニョ・セレーゾやファルカンという派手なタイプのボランチを好むブラジルとは対照的に、アルゼンチンはかつてのシメオネのような守備の職人タイプを多く輩出します。

そんなアルゼンチンに弱点はあるかと言うと、メッシの手前でボールをカットするしかないでしょう。メッシは守備意識に課題があるとはいえ、一旦持たれたら技術が高く人数を掛けないと奪い返せません。メッシがボールが来ないのに苛立って下がってきたらチャンスです。

また、先日のメキシコ代表の若手FWエルナンデスは、劣勢の中、アルゼンチンのCBにドリブルを仕掛けて振り切っています。DFに関してはアルゼンチンは最強ではなさそうです。
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パラグアイ戦プレビュー

2010-06-28 18:51:44 | ワールドサッカー
日本代表は明日、決勝トーナメント1回戦でパラグアイ代表と対戦します。パラグアイ代表と言えば印象に残っているのは、1998年のフランスW杯で優勝したフランスとベスト16で対戦して、延長戦まで持ち込んだことです。

パラグアイの英雄と言えば1998年、2002年のW杯でゴールを守ったGKチラベルトです。日本のテレビ番組に数多く出演してちょっとした稼ぎを得ました。フランスW杯のときはアルゼンチン代表の弱点を話して、当時アルゼンチンリーグに所属していたので、アルゼンチンでちょっとした問題になりました。

チラベルトの去った今も堅い守備からのカウンターというパラグアイのチームカラーは変わっていません。ただ、南米予選でポストプレーヤーとして活躍したカバニャスが銃撃事件で一命はとりとめたものの現役続行不能ということになり、予選ではあまり活躍していないベテランのサンタクルスが代役になりました。

パラグアイの選手は知らないという方でもサンタクルスだけは欧州サッカーをちょっと見ていれば出てくる名前で、バイエルン(ドイツ)、ニューカッスル(イングランド)などでプレーした、パラグアイで最も成功した選手でしょう。

サンタクルスは小野伸二の活躍で日本代表が準優勝した1999年ワールドユースで頭角を現し、それ以降欧州で活躍するビッグネームですが、すでに31歳という年齢もあり、正直言うと「まだいたのか」という印象です。

しかし、そのヘリコプターのような高いジャンプ力は日本代表にとっては一つの脅威でしょう。ドリブラーのバルデスも前回大会から引き続き出場しており、カバニャスの穴はだいたい埋まっていると見るべきでしょう。

アルゼンチンやブラジルが相手だと、日本のような格下の相手には早い時間からプレスを掛けて、リードを奪うとゆっくりつないで逃げ切るサッカーをすることもありますが、パラグアイはそういう相手ではなさそうです。

しかし、パラグアイと言えば1999年コパ・アメリカの0-4の惨敗も記憶にあります。あのときはパラグアイ開催で完全アウェイだった事情はありますが、そのときは力の差をはっきりと示された一戦でした。あれから日本はどれだけ成長したか、試合内容で示して欲しいです。
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リトリートサッカーの健闘

2010-06-27 11:44:12 | ワールドサッカー
今回の南アフリカW杯、1次リーグを見た印象ですが(私は単なる一般人なので全試合を完全に見ているわけではないことはお許し下さい。)、環境が0度から25度まで激変する高地のW杯ということもあり、リスクを抑えて慎重に入るサッカーが結果を出した印象があります。

今回のベスト16の陣容には、強力なFWが牽引するチームより、アメリカ代表、日本代表のように慎重にリトリートする「全員サッカー」のチームが多く含まれます。以前も書きましたが、日本代表の成功の要因がリトリートサッカーの採用だったこともありますし、守備的サッカーが結果を出すことは前日本代表監督、イビチャ・オシム氏も言及していました。

こういう守備的なサッカーのチームに対し、ブラジル、スペイン、アルゼンチンら攻撃サッカーのチームがどう挑むかという構図が決勝トーナメントでは展開されると思います。そう簡単には壁は破れないことは、リトリートしたポルトガル代表を、ブラジル代表が攻めあぐんで0-0で終わったことにも現れています。

ただ、リトリートする側も、守ってばかりでは勝てませんから、どこかで無理をする必要はあるので、その少ないチャンスで点を取れるかどうかにもかかってきます。今、残っているチームで面白い存在なのはガーナで、前回大会では決定力不足だったFWのギャンが、頼れるエースストライカーになって戻ってきました。

ガーナは基本的に中盤のチームですが、技術が高くボール支配率で優位に立てるチームです。次のウルグアイとの準々決勝は面白い試合になりそうで、楽しみにしています。勝てば4強ですから、アフリカ勢としては史上最高の結果になるわけで、それは多くのアフリカ人の注目を集めているでしょう。
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会心の勝利(6/24日本対デンマーク)

2010-06-26 10:19:03 | ワールドサッカー
ようやく、昨日夜の再放送でデンマーク戦の内容を見ました。確かに、前線が本田の1トップでは前に駒が足りず、本田にはサイドに流れてもいいからとにかく時間を作れという指示が出ていたと思います。この試合の本田は、先制点のFK以外にも出来は良く、前線でタメを作る役割ができていました。

しかし、この勝利が快勝だと思うのは、他にも理由はあります。それは、デンマークの攻撃に対して7人でしっかりブロックを作り、デンマークが後ろで回さざるを得ない状況を作ったことです。これこそが阿部勇樹を起用した意味で、バイタルエリアで相手に拠点を作らせず、ベントナーを孤立させることに成功しました。

ボール支配率はデンマークの方が高くても、日本の方がやりたいサッカーをやっていたという意味では良かったと思います。確かに、最初の2点は直接FKで、戦略的な面を超えていたゴールではありましたが、本田のキープからカウンターを繰り出せたからこそ、いい位置でファウルをもらうことができたのです。

デンマークも、トマソン、ロンメダール、ヨルゲンセンら国際経験豊富なビッグネームの多いチームでしたが、やはり堅い守備からのカウンターが得意なチームということもあって、何が何でも勝たないといけないという展開は得意ではなかったように思えます。それはデンマークが早い時間に交代カードを切ってきて、日本に対して早い時間からパワープレーを挑んだことからも推測できます。

しかし、カメルーン戦でもパワープレーを抑え切った日本は、デンマークのパワープレーも織り込み済みでした。幸い、中澤も闘莉王も出場停止にならなかったので、最終ラインの高さが減っていなかったのも幸運でした。

これで次はパラグアイです。パラグアイはデンマークと似たチームカラーで、堅い守備でかつては優勝したフランス相手にベスト16で延長戦に持ち込んだこともあります。日本との対戦はコパ・アメリカで0-4の完敗を喫した記憶が今でもあります。しかし、ここまで来たら行けるところまで行くだけで、とにかく一戦必勝で臨んで欲しいと思います。
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日本代表の立て直し

2010-06-25 18:48:40 | ワールドサッカー
今朝のデンマーク戦は、起きてはいましたが、寝ぼけ眼で得点シーンは覚えていますが、「あれ?岡崎は誰と交代したんだっけ?」というもうろう状態なので、このブログに載せるような分析記事は再放送で確認しないと書けません。

そのため、今回はついにベスト16にたどり着いた日本代表の足跡を書きます。岡田監督はベスト4を口にしていますが、個人的にはベスト16でも成功の部類には入ると思います。ここまで来ればどこと当たっても強いので、パラグアイを本気にさせるめったにないチャンスだと思って頑張ってほしいです。

岡田監督が2008年のW杯3次予選のときに遠藤をアンカーの位置にコンバートしたことは、当時は英断だと思っていました。守備の職人タイプを好んだオシム前監督のカラーを一掃して、中盤は全員がパスを出せるチームへの改造でした。

この改革に取り組んだ初戦のオマーン戦を3-0のスコア以上の完勝で結果を出すと、それ以降のアジア予選では遠藤の位置は一貫してアンカーでした。引いた相手ならボールの持てる遠藤の技術が生きた訳です。

おそらく、W杯壮行試合の韓国戦を無難に乗り切っていたら、岡田監督は予選のサッカーでW杯本大会を戦おうとした可能性が高いと思います。しかし、この韓国戦は2-0というスコア以上の惨敗で、進退伺騒動も起こしています。一番深刻だったのは、自慢のはずの中盤が機能しなかったことです。

しかも、相手が日本の弱点を遠藤のところと見破っていました。激しく遠藤のところにプレスがかかり、天皇杯やACLなどで試合過多の遠藤はそのプレスをさばき切れませんでした。これでは本大会の相手は皆遠藤のところを狙うという危機感が岡田監督に出たと思います。

そのため、岡田監督の取った手は一度は自ら否定した守備の職人タイプの阿部勇樹の起用でした。攻撃の枚数が一枚減る分は、松井、大久保、本田圭佑という個人技タイプを前に置くことで対応しました。

結果的には、内容の良くなかったカメルーン戦を松井と本田圭佑で1点取り、守備が阿部勇樹の起用で安定して拾ったことが今の結果を呼びました。自らの哲学を突然曲げるのは選手も驚いたでしょうが、たぶん遠藤のアンカーではもたなかったと思います。監督の方針変更も、プラスに出ることもあるものです。
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W杯にまつわる「事件」

2010-06-24 18:55:02 | ワールドサッカー
今回の南アフリカW杯では、毎回起きる監督と選手の対立話は聞こえておらず、珍しく平穏なW杯になるのかなと思っていました。しかし、マネジメント能力の足りないアフリカのチームではなく、サッカー協会もしっかりしているはずのフランスに事件が起きたのには驚いています。

主力FWのアネルカが監督に暴言を吐いたという話ですが、選手が練習をボイコットしたという話を聞いた時点でフランスの1次リーグ敗退は決まったようなものでした。しかし、W杯のように大人数が集まる長期の大会では、こういうことは珍しくありません。以下に例を挙げます。

・W杯ボイコット未遂事件(2006年トーゴ)

選手と協会がボーナスをめぐって対立して、すでに2敗して1次リーグ敗退が決まっていたため、最終戦をボイコットしようとする意見が選手から出ました。しかし、本当にやったら永遠にW杯に出られなくなる上に多額の罰金を課されるという話で、何とか最終戦のピッチには立ちました。当然3戦全敗でしたが。

・消えた「気まぐれエース」(2002年スロベニア)

当時、小国スロベニアのエースだったのは、唯一の世界的選手だったザホビッチでした。しかし、初戦のピッチには立ったものの、監督と対立して追放になってしまい、映像では見ることができませんでした。

・問題発言(1998年コロンビア)

当時、コロンビアのエースストライカーは欧州でその身体能力で鳴らしたアスプリージャでした。この大会でも活躍が期待されていましたが、第2戦で途中交代を命じられたことに腹を立てて「監督はえこひいきしている」とマスコミに話してしまいました。当然監督批判でW杯のメンバーから外され、チームも1次リーグで敗退しました。

・ドーピング(1994年マラドーナ)

当時、麻薬を服用した件で所属チームを解雇されていた34歳のマラドーナが代表に入ったのは大いに驚きました。日本代表との親善試合も予定されていたのですが、マラドーナが麻薬歴で入国を拒否されてキャンセルされました。

そんなマラドーナは1次リーグの2戦目までは、全盛期は過ぎていたとはいえ、さすがマラドーナという技術を見せます。しかし、興奮剤服用のドーピングが見つかり、マラドーナは大会から除外され、チームが混乱したアルゼンチンもベスト16で消えます。

こうして見ると、毎回何か起きているもので、これだけの大人数が常に整然としているのは世界的に見ると、難しいことなのかもしれません。
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欧州スタイルと南米スタイル

2010-06-23 18:50:05 | 浦和レッズ
昨日はW杯を見ていないので、W杯ネタはお休みにして、今日はJリーグ草創期を振り返ります。当時のJリーグでは、監督や外国人選手の国籍によって、欧州型か南米型かという言われ方をしていました。組織の欧州、個人技の南米という言われ方がまだ言われていた頃です。

当時は欧州のチームの外国人枠は二人とか三人でしたが、今は欧州のチームの外国人枠がどんどん拡大して、南米の個人技のある選手はほとんど欧州でプレーしています。クラブW杯で南米チームの戦い方を見ると、組織力で力が上の欧州のチームに対抗しようとしていますから、そういう時代は過ぎ去りました。

Jリーグ草創期の頃は、チームの力関係を予想するときに、このチームは欧州型だからなどという言われ方をされていました。鹿島アントラーズは今でも外国人がほとんどブラジル人で、南米型を貫いている珍しいチームです。

この欧州型、南米型には今ではあまり意味はありませんが、古株の浦和サポには苦い思い出があります。Jリーグが開幕した1993年、浦和は3人の外国人選手を全員アルゼンチン人で固めていました。しかし、当時FWに入っていたフェレイラはアキレス腱を断裂した後で全くプレーに精彩がなく、6月に途中解雇されます。

結局、この年の浦和は8勝28敗という無惨な成績に終わるのですが、シーズン途中で元ドイツ代表監督のベッケンバウアーとアドバイザー契約を結び、外国人選手もドイツ人のラーンにして、シーズン途中で南米型をやめて欧州型に乗り換えるという失態を演じています。

時間をかけてキャンプで合わせ込んだコンビではないので、合わないのは当然です。この混乱は翌1994年も続き、シーズン途中で現役ドイツ代表の大物であるギド・ブッフバルトと契約しますが結果は出ず、当時の川淵チェアマンから「来年も最下位だったら特例でJFL降格」という警告を受けるに至ります。

そんな混乱に終止符を打ったのがオジェック監督だったので、古株の浦和サポならオジェックのことは神様みたいに思っているのではと想像しています。そういう意味では、第二期オジェック政権があったことは、古株のサポには複雑な思いでしょう。思い出は美しいままの方が良かったという思いです。
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モデルチェンジ(ポルトガル代表)

2010-06-22 18:21:00 | ワールドサッカー
昨日は少しだけポルトガル対朝鮮民主主義人民共和国(以下共和国)戦を見ていました。ポルトガルは前回のドイツ大会で4強に入ったチームの印象が強烈だったので、当時のチームからどこが変わったかを見ていました。

4年前のチームには、フランスリーグ得点王の経験があるパウレタや、人間機関車のように運動量の多かったサイドアタッカーのフィーゴら強力な個の力がありました。そんなパウレタを敢えて脇役に回して、組み立てからフィニッシュまで全部5人のMFでやりきるサッカーは強力なFWを持たない日本代表も手本にできると思っていました。

ただ、右ウイングで力を発揮するフィーゴの存在でC・ロナウドを本来とは逆の左サイドに固定せざるを得ませんでした。フィーゴが去った今回のメンバーの方がC・ロナウドの実力は発揮しやすくなるとは思っていました。

昨日はトップ下のデコが欠場していたので、C・ロナウドはトップ下の位置をカバーしていました。今回のポルトガル代表はパウレタのように脇役に回されてもしっかり少ないチャンスで点を取るFWはいないので、どうしてもC・ロナウドにゴールという役割が期待されます。

今回の試合は4-0になってから共和国のDFの集中力が切れた印象があるので、共和国に2-1のブラジルより7-0のポルトガルの方が強いとは断言できません。それでもC・ロナウドに待望のゴールが生まれ、コートジボアールに逆転は不可能に近い9点の得失点差をつけた意味は大きいです。

デコの負傷の回復具合がわからないので、このままC・ロナウド中心のサッカーで戦うか、デコのパスで攻略するサッカーにするかはわかりません。しかし、フィーゴの去った今はC・ロナウドがすっかり中心選手になっていました。予選ではC・ロナウドは無得点と苦しみましたが、このゴールで何か変わりそうで、楽しみになってきました。
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デンマーク戦プレビュー

2010-06-21 18:49:03 | ワールドサッカー
体調不良で昨日のパラグアイ対スロバキア戦を見ていないので、今日は少し早いですが木曜夜のデンマーク戦のプレビュー記事を書きます。岡田監督は解説者時代に「試合前から引き分けを狙うことはあり得ない」と言っていました。

しかし、それも時と場合によります。もし後半40分で同点なら無理して攻めるのは愚の骨頂ということになります。そのあたりは岡田監督が1997年フランスW杯予選の韓国戦当時の加茂監督のように舞い上がってしまわないことを願っています。

日本代表の動向は控え組が地元クラブと練習試合をやって5-0で勝ったくらいで、面白い情報はありません。スタメンをいじる可能性に関しては岡田監督は否定しませんでした。ただ、最初に守備的な選手を出して展開によって攻撃的な選手を入れるというコンセプトは変えないと思います。

デンマークは1992年欧州選手権優勝の経験がある強豪です。今回はポルトガル、スウェーデンと同じ組に入れられながら首位で通過しています。その予選のポルトガル戦の映像を見ましたが、がっちり守備を固めて少ないパスで点を取るチームです。

日本が悪いボールの取られ方をすると、ジャックナイフのように鋭いカウンターが飛んできます。ただ、逆に言えば今回のデンマークの1次リーグ突破条件であるなにがなんでも勝利という展開は得意ではないと言えます。ポルトガル戦でも先制点を守り切れずに引き分けています。

日本としては、まず失点しないことを考えたゲームプランで試合に入り、引き分けをちらつかせながら焦る相手を逆にカウンターで仕留めたいところです。こういう戦いをするなら、どこかで中村俊輔の力が必要になるでしょう。

アジア予選で見せてくれた何人で相手が取りにきても平気なキープ力を見せてくれれば、日本にとってはチャンスが増えるはずです。サイドチェンジのキックやFKの得点力など、いれば存在感を見せてくれると思います。
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今回大会の最大発見(アルジェリア代表)

2010-06-20 20:29:50 | ワールドサッカー
今は欧州予選と南米予選をNHK-BSで見られる時代ですから、欧州と南米に関してはW杯に出てくるようなチームのサッカーはだいたい見たことがあります。セルビアあたりは、本大会で初めて見ればインパクトがあるでしょうが、予選でもっと楽しいサッカーをしていたので正直「こんなものじゃないよな」という気持ちもあります。

そのため、私にとっての今大会最大の「発見」はアルジェリア代表です。アフリカのチームになると予選の映像は手に入りませんから、初めて見たのがW杯本大会だという事情はありますが、何度もスプリント力を見せた左SBのベルハジやキープ力のあるトップ下のジアニら「みんなうまいな」というのが正直な印象です。

アルジェリアはW杯出場歴は、82年、86年の2度あります。82年のときは優勝候補西ドイツを1次リーグで破ったこともある古豪ですが、ここのところW杯からは縁が遠くなっていました。そのため、予選でエジプトと同じ組に入り、しかも最終戦でエジプトと同率で並んでプレーオフになったときは、クラブW杯常連のアルアハリでおなじみのエジプトを応援する気持ちがありました。

しかし、なかなか思い通りのチームが勝ちあがることは少ないのがW杯予選の常で、このプレーオフはアルジェリアの勝利に終わります。この大会もイングランド、アメリカ、スロベニアと同じ組に入れられたときは、「アルジェリアの通過はないな」と思っていましたが、敗れた初戦のスロベニア戦も、内容的にはアルジェリアの方が良かったほどで、北アフリカのアラブ圏の国ではトップレベルの力があると思います。

その理由をテレビで聞いて驚いたのですが、アルジェリア代表の23人のうち、16人がアルジェリア系ながらフランス生まれの選手なのだそうです。過去にフランスのユース代表に入ったような選手も、代理人から「代表選手になった方が選手として格が上がる」というような話を聞かされて、最終的にはアルジェリア代表を選択するという話は聞いたことがあります。

それを知ると、アフリカの代表は結構意外なところに強豪が埋もれていそうで、日本にとっては親善試合の相手になりそうな相手がごろごろいるのがアフリカかもしれません。
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