浦和は、暑さの中でじっくり攻める手もあったのですが、前半早々の失点でそうも言っていられなくなりました。本来なら入りそうもない、遠い距離のFKですが、スピラノビッチが坪内に競り負けてしまい、ラファエルについていた阿部勇樹が対応し切れませんでした。この失点はスピラノビッチの責任と言えます。
しかし、浦和もサヌが前節の好調を維持していて、自陣からのロングドリブルで見せ場を作り埼スタを沸かせるなど、同点ゴールは十分可能に思えました。そんなゲームが変わったのは前半40分の大宮DF村上の退場です。これはイエローかなと思ったプレーだったので、一発退場は厳しいように思えましたが、大宮は自らの不安材料を考慮しながら、段階的に選手交代をすることで対処しました。
まず、村上のいた左SBには、本来MFの鈴木規郎を回します。ここが第一の不安材料で、少し前にFWからコンバートした右SB渡部のところも不安材料です。そして、ラファエルもうまいけれども運動量はそれほど多くないという弱点を抱えています。ただ、浦和に追いつかれてしまったら攻撃的布陣に戻せないという理由で、大宮の鈴木監督は「何分までもてば誰を投入する」というゲームプランを明確にしていました。
15分に市川を下げてCBマトを入れ、20分に鈴木規郎に代えて右SB杉山を入れる交代は、まさに浦和が攻めあぐんだことを象徴する交代で、これなら逃げ切れるという手応えを鈴木監督は感じたでしょう。最後はラファエルに替えて石原を入れてロングボールを追わせる手で、ハーフコートマッチだった後半戦で少しでも時間を使おうとしてきました。
ただ、10人でも点が取れそうな気がしたG大阪とは違って、大宮の10人はべた引きが手一杯でしたから、「このやり方では絶対に守り切れない」と後半の開始時点では思っていました。それが成功して0-1で大宮勝利に終わった理由は、浦和の選手の意識にあると思います。
相手の攻めをほぼ断ち切り、ハーフコートマッチにできる能力があるのだから、浦和の選手たちが劣っているわけではありません。むしろ優れているくらいですが、浦和の選手たちはポストプレーやパス回し、クロスなどは喜んでやるものの、最後のシュートに持ち込むプレーを誰もやりたがらないという意識の問題ではと思いました。誰か一人、思い切りシュートを連発していればと、最後のフィニッシュのところに決定打がないことを残念に思います。
しかし、浦和もサヌが前節の好調を維持していて、自陣からのロングドリブルで見せ場を作り埼スタを沸かせるなど、同点ゴールは十分可能に思えました。そんなゲームが変わったのは前半40分の大宮DF村上の退場です。これはイエローかなと思ったプレーだったので、一発退場は厳しいように思えましたが、大宮は自らの不安材料を考慮しながら、段階的に選手交代をすることで対処しました。
まず、村上のいた左SBには、本来MFの鈴木規郎を回します。ここが第一の不安材料で、少し前にFWからコンバートした右SB渡部のところも不安材料です。そして、ラファエルもうまいけれども運動量はそれほど多くないという弱点を抱えています。ただ、浦和に追いつかれてしまったら攻撃的布陣に戻せないという理由で、大宮の鈴木監督は「何分までもてば誰を投入する」というゲームプランを明確にしていました。
15分に市川を下げてCBマトを入れ、20分に鈴木規郎に代えて右SB杉山を入れる交代は、まさに浦和が攻めあぐんだことを象徴する交代で、これなら逃げ切れるという手応えを鈴木監督は感じたでしょう。最後はラファエルに替えて石原を入れてロングボールを追わせる手で、ハーフコートマッチだった後半戦で少しでも時間を使おうとしてきました。
ただ、10人でも点が取れそうな気がしたG大阪とは違って、大宮の10人はべた引きが手一杯でしたから、「このやり方では絶対に守り切れない」と後半の開始時点では思っていました。それが成功して0-1で大宮勝利に終わった理由は、浦和の選手の意識にあると思います。
相手の攻めをほぼ断ち切り、ハーフコートマッチにできる能力があるのだから、浦和の選手たちが劣っているわけではありません。むしろ優れているくらいですが、浦和の選手たちはポストプレーやパス回し、クロスなどは喜んでやるものの、最後のシュートに持ち込むプレーを誰もやりたがらないという意識の問題ではと思いました。誰か一人、思い切りシュートを連発していればと、最後のフィニッシュのところに決定打がないことを残念に思います。