今さらアジアカップの準々決勝かと呆れる方もいらっしゃるでしょうが、イラク代表が豪州相手にいいサッカーをしていたので取り上げます。イラクと言えば前回大会優勝の実力あるチームですが、当時はエースストライカーのマハムードに頼ったサッカーで、アジアカップで契約が切れるビエイラ元監督が長期的視野は度外視してアジアカップだけを勝つチームを作ったと推測できます。
イラクはまだ戦争の傷痕が十分には回復していない国で、サッカー協会の財政事情も苦しいはずですが、今回は監督に元バーレーン代表監督のウォルフガング・ジドカ氏を据えて、サッカーへの情熱は失われていないという人選です。
サッカーの内容も前回大会とは一変していました。前回は3ボランチで相手の攻撃を寸断して、取ったらすぐにマハムードめがけてロングボールというサッカーでしたが、今回はマハムード自身は大会得点王に輝いた前回大会の出来ではなかったものの、周りの選手のレベルが向上していました。
2トップの一角に入ったレザはトップ下の位置まで幅広く動いてマハムードをサポートしましたし、ボランチの5番の選手も動けてゲームメークもできるいい選手です。彼らを中心にボールを動かしたイラクは、ボール支配率こそ豪州の方が上でしたが、鋭いカウンターで互角の戦いを演じました。
解説の人は「イラクはいいサッカーはするが途中で運動量が落ちる」と言っていましたが、延長戦はともかく90分間はしっかり走れていました。イラクは前回のW杯3次予選で豪州、カタール、中国と強豪揃いの組に入れられて敗退しましたが、もしジドカ監督が続投して長期的視野に立っていれば日本の脅威になる可能性はあります。
ウズベキスタン戦では前から仕掛けてきた豪州ですが、このイラク戦は大苦戦で思うようにボールをつなげませんでした。イラクより中盤の強い日本が相手ならつなぐより蹴ってしまえと、決勝戦の中盤省略リトリートサッカーを選んだきっかけになった試合かもしれません。
イラクはまだ戦争の傷痕が十分には回復していない国で、サッカー協会の財政事情も苦しいはずですが、今回は監督に元バーレーン代表監督のウォルフガング・ジドカ氏を据えて、サッカーへの情熱は失われていないという人選です。
サッカーの内容も前回大会とは一変していました。前回は3ボランチで相手の攻撃を寸断して、取ったらすぐにマハムードめがけてロングボールというサッカーでしたが、今回はマハムード自身は大会得点王に輝いた前回大会の出来ではなかったものの、周りの選手のレベルが向上していました。
2トップの一角に入ったレザはトップ下の位置まで幅広く動いてマハムードをサポートしましたし、ボランチの5番の選手も動けてゲームメークもできるいい選手です。彼らを中心にボールを動かしたイラクは、ボール支配率こそ豪州の方が上でしたが、鋭いカウンターで互角の戦いを演じました。
解説の人は「イラクはいいサッカーはするが途中で運動量が落ちる」と言っていましたが、延長戦はともかく90分間はしっかり走れていました。イラクは前回のW杯3次予選で豪州、カタール、中国と強豪揃いの組に入れられて敗退しましたが、もしジドカ監督が続投して長期的視野に立っていれば日本の脅威になる可能性はあります。
ウズベキスタン戦では前から仕掛けてきた豪州ですが、このイラク戦は大苦戦で思うようにボールをつなげませんでした。イラクより中盤の強い日本が相手ならつなぐより蹴ってしまえと、決勝戦の中盤省略リトリートサッカーを選んだきっかけになった試合かもしれません。