旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

タージマハルとその象嵌装飾

2020-05-11 23:04:48 | インド
2005年《手造の旅》インドより
★予定していたネパールの旅が現地の政治事情で突然中止となり、急遽(一週間前だったと記憶します)インドのVISAを申請して催行。参加予定だった皆さんのほとんどがネパール→インドへの変更を受け入れてくださり催行できた。デリー、アグラ、ジャイプール、定番三都市の旅。
王妃ムムターズ・マハルの為の墓所として1636年(日本では徳川家光の時代)にはほぼ完成していた。

高さ58mのドームはパリの凱旋門より少し大きい程度。だが、四本の塔が周囲にあるおかげで実際よりもずっと大きな印象を与える。
塔はドームが「頭でっかち」な印象になるのを防いでもいる。
※モデルとなったフマユーン廟のほうがドームだけを見るとバランスがよいが、塔を含めた「絵」は比類ない。彼女の息子の妃(つまり嫁)も、アウランガバードにあるおなじスタイルの廟に眠っているが。
南側の門をくぐった時、暗い額縁の中に陶然と現れる白亜の大理石建築

吸い寄せられるように近づき、台座のすぐ下までやってきた

近くで見上げても丸いドームが見えるように大きめにつくってあったのか

一辺約三百メートルの台座にのぼり振り返ると入ってきた門↓

台座の東側に↓フマユーン廟とよく似た赤砂岩のモスク↓

インドはヒンズー教徒が多数派だがムガール帝国皇帝たちはペルシャとの繋がりが強いイスラム教なのだ。
↓この塔も時々ミナレットと形容されることがあるが

そのように使われてきたわけではない。


タージマハルのスケールの大きさにもおどろかされるが、細部装飾もよくみておきたい

コーラン文字の装飾と品良い赤色が効いた植物装飾は画いたものではない

大理石に宝石を隙間なく象嵌している

門を出て、その象嵌装飾を受け継いでいる店を見学した↓

細かい溝にぴったり合うように貴石を加工している

それらを隙間なくはめこんで研磨すると

こんな作品になってゆく

すべてにおおざっぱなイメージの現代インドで、こんな緻密な細工が受け継がれていることにおどろかされた。
大きなテーブルはとても買えないけれど、記念の一品↓購入しました(^.^)



コメント
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