オジが朝、
「小久保君、見てみろ」
で、見てみると、
オジの手の中には、わた(綿)。
「どーしたんじゃこれ!」
「来い!」
ってんで、走ってゆくと、
初めて見ました、綿の木。
「すんげえ」
ってなもんで、早速、写。
綿の中に、種があって、
それを一日、水につけてから、
植えると綿ができるとオジが言う。
5月頃が良いと言う。
綿を少し拝借して、
オジが糸を作ってみせてくれた。
「こうやって、綿を縒(よ)るんだ。縒るっていうんだ」
とオジ。
「綿っていうと木綿のハンカチーフができるんやな」
「ほうや」
「そいから、あと、布団」
「何でもできる。服も帽子もふんどしも」
「ふんどしか!」
「ほうや!」
「オジ、あれやろ、アメリカで綿の畑があるじゃろ」
「おうよ! ジーンズになるんじゃ!」
「ほうか!」
「おうよ!」
と我々は、綿を縒って、縦糸と横糸を機織り機で合わせて、
布を作る景を想像した。
この白いもやもやが、
糸になり、衣になる。
そして、体を温める。
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昼休み、「顰蹙文学カフェ」読了。
借りてから、延長をして、やっと一冊読めた。ふう。
夕方、猛烈にダッシュして、
図書館へ。
読めなかった茨木のり子を二冊、高橋源一郎の小説を一冊、再度借り、
高橋悠治著「きっかけの音楽」と車谷長吉の未読「塩壺の匙」を借りる。
それからスーパーで大量の野菜を買い、米を買い、
大変な状態で自転車を漕いで帰った。
今夜から雨だというので、
昨夜、がんばって洗濯をしておいた。めでたい。