kotoba日記                     小久保圭介

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りるりる

2009年08月23日 | 読書
moesさんという方のサイトに、
日々の短い言葉のコーナーがあります。
僕はそのコーナーがかなり好きで、
生活の自然な感情が素直に書かれてあります。
引用させてもらいます、ごめんよmoesさん。
こんなふう。


 りるりると、
 秋に
 なく声


僕は「りるりる」という擬音が、
もの凄く素敵だと思います。
こんなふうに、
言葉が書けたらなあ、
と思います。
「なく」というふうに、
ひらがなで書かれるのも、
かなり凄いことだと思います。
実際に、「りるりる」と本当に耳が聴いたとしたら、
耳鼻科に行かなければいけない。
ところが、
言葉の世界というのは、
言葉でできていて、
現実を写しながらも、
現実ではないのです。
それは写真でもそうだと思います。
写真という字は、真を写すと書き、
マジ、言葉通りだと思います。
秋の虫の鳴く音を現実として聴いて、
ああ、良いな、と思う、
そして、
写真家、宮嶋美衣さんの言葉を借りれば、
「写真にすると、もっときれい」
であり、
「言葉にすると、もっときれい」
が、
moesさんの語感の世界なのです。


今日はずっと、
いとうたかお著「小さな唄に手を引かれ」を読んでいました。
1Q84の読後以来、
また読本に魅せられたままで、
家事はあとまわし、
夜の7時半に読了しました。
ソファーの上で、
一日で読める本を探して、
というふうな休日です。
家事先行より、
本先行で、
家事は、
読本の合間に、
という時間配分で。
「小さな唄に手を引かれ」は、
これでたぶん三回目の再読になりますけれど、
「自然界のものに、手を出してはいけない」
という記述を、
改めて、記憶に入れました。
僕にとっては、
かなり大切な本の一冊で、
「続編」が出版されないのは、
本当にキツイことです。

本を読み終えた時間に、
友人が遊びにきました。
すぐに外に出て、
夕食ついでに、夜の中を、
くだらない話をしながら、
馬鹿笑いをしながら、
ずいぶん、歩きました。
コメント
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