kotoba日記                     小久保圭介

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嫌われ松子の一生

2010年07月22日 | 映画
映画「嫌われ松子の一生」を観ました。
あるセリフが胸に飛び込んできて、
そこで一度、鑑賞を中断しました。
しばらく、その言葉に打たれていて、
「これだ!」、
と思いました。

映画の中で、
一言でも、
本当に大切な言葉だ、
と思えるものにぶつかることは、
それだけでかなりの価値があり、
映画一本の全体の良さよりも、
勝ることがあると思います。

僕は最後まで見終わってから、
メモを取るつもりでした。
すると、
映画の最後の方で、
その言葉がリフレインされました。
僕は、そこで、メモを取りました。
正確なセリフを書き写しました。
映画の全体の中でも、
このセリフは、
大切にされているんだな、
と思うと、
よけいにうれしくなりました。

映画の最後は、
宮澤賢治の、星空と草原を、
思い浮かべさせました。

「嫌われ松子の一生」、
は、
以前、観て、
その色彩が、
強烈な印象として残っていました。
今回はそれだけじゃなく、
以前観た時には、
素通りしていた言葉や、
モチーフを、
感じることができました。

作品は変わっていない。
僕が変わっている。
良くも悪くも、です。
良い映画も、
悪い映画も、
良い音楽も、
悪い音楽も、
良い小説も、
悪い小説も、
全部、
こっち側の問題なのです。
そのことを、
最近、実感することが多いです。
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