明るい早朝
自転車の灯り
つけずに
札幌ナンバーだったので
訊くと
札幌の人
紫色の大きな車
四月に帰るのだ
と笑みが言う
室蘭の窒ウんも来て
福井から
船で一日半
眠って帰ることができるという
北海道の星がきれい
と言うと
「冬に行ったの? 夏行かなきゃ」
と札幌の人が言う
牡蠣を台車に乗せて
女は南へ向かった
コロッケパンの歌を
あの人が歌い始めた時
「夕暮れが 夕暮れが」
と鈴を鳴らして
子供が通り過ぎていった
自転車の灯り
つけずに
札幌ナンバーだったので
訊くと
札幌の人
紫色の大きな車
四月に帰るのだ
と笑みが言う
室蘭の窒ウんも来て
福井から
船で一日半
眠って帰ることができるという
北海道の星がきれい
と言うと
「冬に行ったの? 夏行かなきゃ」
と札幌の人が言う
牡蠣を台車に乗せて
女は南へ向かった
コロッケパンの歌を
あの人が歌い始めた時
「夕暮れが 夕暮れが」
と鈴を鳴らして
子供が通り過ぎていった