kotoba日記                     小久保圭介

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2016年03月01日 | 生活
あおぞら

じゃんけんのうた

春の雪

大通り
夕刻
西へ向かう道路に立って
「岐阜」
と書いた
プラカード
を持ち
若者二人
親指を空に立て
なんて100年前の日本には
なかった合図
👍
彼らは立てていなかったけれど


岐阜までの
電車賃はあるだろうに
と思
しかし
いつの日か
同じようなこと
していた時が
わたしにもあった
高いトラックの助手席から
眼下の自動車を眺め
運転手の話を聞いたり
問に答えては
どこぞまで
乗せてってもらった

彼らは身ぎれいで
きれいなショルダーバック
山頭火なら
岐阜まで
歩いたろうに

仏像修復技師の
西村公朝は
中国を兵として
歩いた
たくさんの人数で歩いた
夜は
眠りながら歩いたのだという
唐黷トもすぐ前に
誰かの背中があるから
唐黷ク
眠って
歩いた
そして
夢を見た
戦争で傷ついた仏像が
助けてほしい
と夢で西村公朝に訴えた

日本に帰ってから
修復を始めたのだという

プラカードの
岐阜という文字が
山頭火
西村公朝までも
わたしを
運んでくれた
👍

コメント
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