この町には
過去があった
池には亀がいたし
屋根は青かった
公園の真ん中に
一本の木があって
昼夜
朝
と
ベンチに座って
木を見ていた
どれだけの無駄な時間を過ごそうと
何も無駄じゃなかったかもしれない
この路地に
何かを感じる
細い路地には
人の気配や
所作の記憶が
重なって
空間に
たくさんの言葉を
残している
それを読むだけ
簡単なこと
わたしは見える
空間に書かれてある言葉を
神社を背にして
陽光
草餅
花饅頭
塩道だったならば
あそこらへんは
そう古くない過去
海だった
西に雲
公園に行き
ごはんを食べた
小説を書いてさえいれば
神様に怒られないと思うのだ
ここにいれば
それがわかる
時は
ゆるやかに
過去があった
池には亀がいたし
屋根は青かった
公園の真ん中に
一本の木があって
昼夜
朝
と
ベンチに座って
木を見ていた
どれだけの無駄な時間を過ごそうと
何も無駄じゃなかったかもしれない
この路地に
何かを感じる
細い路地には
人の気配や
所作の記憶が
重なって
空間に
たくさんの言葉を
残している
それを読むだけ
簡単なこと
わたしは見える
空間に書かれてある言葉を
神社を背にして
陽光
草餅
花饅頭
塩道だったならば
あそこらへんは
そう古くない過去
海だった
西に雲
公園に行き
ごはんを食べた
小説を書いてさえいれば
神様に怒られないと思うのだ
ここにいれば
それがわかる
時は
ゆるやかに