kotoba日記                     小久保圭介

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奄美の海

2018年02月01日 | 生活
10時間寝る
空はグレイ
部屋にある
卓上のカレンダーをめくり
壁鰍ッカレンダーは夜にめくる

人は奇異を見ると
言う「何だあれ」
奇異に見慣れると
冷静になる
奇異じゃなくなる

天塩にかけて

彼は泣いていたという
電話する
大事な友人を失った彼は
ふるさとの海
奄美大島の海へ
彼らは浜から泳いで
ニ、三キロみんなで泳いで
向こうの陸へゆくのが常だった

終えた彼の友達は
ふるさとの海へ帰った
彼もまた
ふるさとの海
山に心を帰していた
涙のあとの
彼の行方
時間薬と
一生心に残る
友達のこと
「自分があいつの分まで一生懸命生きる」
と彼は言った

夜は静かに流れてゆく
その後
言葉の人に電話して
言葉のことを
話していた