晴
黒川ミスタードーナツに朝から行って
推敲をする
3時間くらい
昼食に近い時間になる前に
10時半くらいに
店を出る
店内での一握り
わたしの二つ横で
誰かが妙な動きをしていた
見ると
高齢男性が
椅子から立とうとしている
それがとても困難を極めるに見る
これはいかん
と
高齢男性の前に立ち
脇をかかえて
立ちあがらせる
けっこう重かったけど
腰にこなくて良かった
「どうぞ」
みたいな感じ
「いやいや」
「まあそこはひとつ」
「ありがたい」
立って
「あとは行ける。ありがとうござ的」
「いえいえ」
日曜日
高齢男性は
ドーナツとコーヒーを飲みにきたのだ
足は悪く
座るは良きかな
立つは難かな
歩くは行かな
辿るは山かな
進むは精かな
テーブルに戻るわたしは
推の極みて
鉛筆で○で囲って
ああしんどい
結局
家に帰って
合計7時間半の作業
くたくた
スーパーも行けず
ともかく
お風呂に入り
メールを書き
飯を食うて
寝入る
ああ
あのおじじ
老境のコーヒーは
獅ゥろう
ありがとう
鏡に写る景
それは昼
青き空に
号砲
鳴る