kotoba日記                     小久保圭介

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一握り

2021年02月21日 | 執筆
  




黒川ミスタードーナツに朝から行って
推敲をする
3時間くらい
昼食に近い時間になる前に
10時半くらいに
店を出る

店内での一握り
わたしの二つ横で
誰かが妙な動きをしていた
見ると
高齢男性が
椅子から立とうとしている
それがとても困難を極めるに見る
これはいかん

高齢男性の前に立ち
脇をかかえて
立ちあがらせる
けっこう重かったけど
腰にこなくて良かった
「どうぞ」
みたいな感じ
「いやいや」
「まあそこはひとつ」
「ありがたい」
立って
「あとは行ける。ありがとうござ的」
「いえいえ」

日曜日
高齢男性は
ドーナツとコーヒーを飲みにきたのだ
足は悪く
座るは良きかな
立つは難かな
歩くは行かな
辿るは山かな
進むは精かな
テーブルに戻るわたしは
推の極みて
鉛筆で○で囲って
ああしんどい

結局
家に帰って
合計7時間半の作業
くたくた
スーパーも行けず
ともかく
お風呂に入り
メールを書き
飯を食うて
寝入る

ああ
あのおじじ
老境のコーヒーは
獅ゥろう
ありがとう

鏡に写る景
それは昼
青き空に
号砲
鳴る






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