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kotoba日記                     小久保圭介

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何でも言っていいとは限らない

2017年11月15日 | 生活
思いは果てず
常に思う

きっかけを
待っている

アイスクリームは残っていた
ャeチも

何でも言っていいとは限らない

本当にわたしが
求めていたこと
について

静かのこころ
ゆったり、ゆっくりの
こころ

二度目のサガミに行き
マックでコーヒーを飲んで
外に出てみると
夜の中
自転車のチェーンが外れて
しゃがむ人
わたしたちは
ほんの数分で
チェーンをはめることができた
手は汚れて
拭くための
ハンケチが差し出され

夜の中
わたしたちは
罠にはまった小動物が
罠から解かれ
放たれ
自由に森の中へ消えてゆくのを
見ていた




夢の朗読

2017年11月13日 | 生活
ちくま文庫を
本棚から抜き
よだかの星を
声に出して
読んでいた
こうすることは
夢だった

終日
静かな時間が
流れ
野菜炒めを食べて
熊野速玉大社から
送付されてきた
人型を手にとった

卒論は
人型と雛人形の起源の違いについて
だった

それぞれの時間が
過ぎてゆく
それを
見ている



青と青

2017年11月10日 | 生活
おかえりなさい

言った

笑い声が
階上から
聞えた

紅い
歩道橋

陽光

鳥の
こえ

高い雲 
 
    雲

 雲
   雲雲

              雲

空青く
眠るホームレス

「アルミ缶重い」

すずめ
小さいすずめ

11時半
荷三台
出発
東へ向かった

青い空と
青いシート

しじみちょう
暑きほど

肉を食う
お風呂に入らず
寝入る 深く、深く



おかえりなさい

2017年11月09日 | 生活


強し



グレー



川辺
で  
座ル
寝ル
食う
思う

『言葉はいつも嘘をめざすから ぼくらは少し黙ったほうがいい』

                          °熕X幸介さんの歌詞の一部

帰ったら
変な感じがした

ほどなく
音がして
花が咲いた

わたしには
判っていたはずだ
本当に
何を求めていたのかを
それを隠し隠して
時は流れ

本当に欲しかったものが
何かが
はっきり
判っている

わたしよ
おかえりなさい

なにが
やさしさなのか
ゆるやかな時の流れのなかで
それがわかる






強い言葉

2017年11月08日 | 生活
だめなんだ
強い
言葉に出会うと
めまいが
よろめきが

あの時も
そうだった
わたしは
いったい
どうしてしまったんだろう

痛んでいるのだろうか
壊れているのだろうか

晴れて
澄む時もあるのに
急にどしゃぶりに
打たれ

立つのが
やっとなんだ

公園に
石清水
あの人の
笑顔を見て
こころの底から
安らいだ

うどん




ギター+ハーモニカ

2017年11月07日 | 生活
木に鳥が
木に



古民家、トタン屋根、陽光

壁にもたれて
壁を背に
座って
あたたかい
お茶

あふれる思い
あふれる
思い
ギターと
ハーモニカの
合奏

響きは
体に
ギターと
ハーモニカ
体に鳴り

美しい時間
ゆるやかな
流れ
音楽が
音楽




枯葉を曹ュ

2017年11月06日 | 生活
枯葉を曹ュ

いう
こと

枯葉を曹ュ
たかが枯葉

聡怩オている時
枯葉を曹「ている時
静かな気持ちになっているのは
何故だろう

お防さんも
神主さんも
巫女さんも
聡怩フ人も
枯葉を
曹ュ
ほうきで

枯葉を曹ュ

いう
こと
その深み

愉楽



時間が流れてゆく

2017年11月04日 | 生活


動かす

公園から
鳥の
さえずり

昨夜の焼きそばの
美味しさ

時間はゆっくり
流れてゆく
ゆっくり
おだやかに
静かに

言葉は
誰も
傷つけない

空間は
電熱ヒーターと
茶色の毛布

洗濯物を
取り込もうとして
手で探る

それぞれが
それぞれの時間を
持っている
と言ったのは
アインシュタイン






涯テノ詩聲<nテノウタゴエ

2017年11月03日 | 謎のカテゴリー
名古屋は東片端にある
小さなギャラリーに
吉増剛造展を見にゆく

涯テノ詩聲<nテノウタゴエ
という
吉増剛造展の
本があった
黒い装丁で
分厚く
内容もかなり濃い
ギャラリーの若い人が言う
「レアですよ、それは」
「今日から足利市美術館でも展覧会が始まっていて、昨日わたしが持ってきたものです」
おそらく
名古屋の本屋にはまだ一冊と置いていない
本当に貴重な本だった
吉増剛造のファンならば
それを見られただけでも
相当うれしいこと
ノーベル賞候補にも
なっているという
確かにそれはそうかもしれない
と思う
そんな詩人の直筆の銅版画であったり
写真であったり
絵を
件p作品と呼ぶに
ふさわしい展示物の中で
わたしは
確かに息をしていた

---


吉増剛造展

Gozo Yoshimasu Exhibition

2017 年10月8日(日)―11月 11 日(土)

461-0014

名古屋市東区橦木町2-25 磯部ビル1F

TEL/FAX 052-982-8858

営業時間 11:00-18:00

定休日 月・火

 


この度SHUMOKU GALLERYでは、吉増剛造(1939-)の作品を紹介する展覧会を開催いたします。

1939年東京生まれの吉増剛造は、1963年に慶応義塾大学を卒業、1964年に詩集「出発」を刊行して以来、日本で最も先鋭的な詩人の一人として高い評価を受けています。詩の朗読パフォーマンスの先駆者としても知られ、海外でも多くの公演を行っており、高い評価を得ています。一方で、文字による表現にとどまらない創作活動も多岐にわたって行われており、パノラマカメラや多重露光を使用した写真作品、彫刻家・若林奮との共同制作による銅板を用いた立体作品、最近ではgozoCinéと名付けられた、映像作品も発表するなど、様々なメディアに渡る活動を見せ、世界各地で精力的に発表を行っています。

ことばという、美術においても重要な要素を独特のかたちで表現する吉増剛造の作品は、現在も様々な世代から熱い注目を集めており、近年では「声のマ 全身詩人 吉増剛造展(東京国立近代美術館、2016年)においても、詩、写真、立体、映像などの作品が包括的に紹介されました。また2017年には札幌国際件p祭に参加し新作を発表、2017年11月からは足利市立美術館を皮切りに新作を含む大規模な回顧展が巡回する予定です。

本展では、これまで発表してきたパノラマカメラ、多重露光を使用した大型の写真作品を中心に、詩と写真を組み合わせた作品、銅板による立体作品など約30点を展示予定です。





























ちらし寿司

2017年11月02日 | 生活
新しいランチジャーで
昼ごはんは
公園の陽だまりだ
暑いほどの陽だまりだ

カルピスウォーターを
いただく

公園には木がいっぱい
通りにも木がある
街中の一本裏の
道は
西から
風が威張って
通っては過ぎてゆく

わたしは
ソファに体を横たえる
ちらし寿司

入った
白いお茶碗を手に
茫然として
食べ
そのまま
箸とお茶碗を持ったまま
横になっていた



講読に代わるモノ

2017年11月01日 | 生活
空は晴れている

ドアを開け
コーヒーを飲みにゆくと
カフカ先生に会う
先生は

フランス語講座に通っていて
1時間半
ずっとフランス語しか話していないという
けれど
カフカ先生は
あまりしゃべれない
講読(読み書き、言葉一つ一つの意味を重視)の世代ですね
と先生に言われるという
「今度は録音機を持ってきてください」
と言われ
そうしているのだという

大学から文学部が消えると同時に
講座の空間からも
意味よりも
だいたいの感じを耳で聞き
それを理解する方が
現代的なのだそうだ

思考よりも
言語が
音楽的になってゆくことについて
カフカ先生は
「否定するつもりはない」
と言う
「そうですね。否定することは頑固になることですからね」
とわたし
けれど
抜群の思考力で
講読してきたカフカ先生の
思考の価値はどうなるのだろう
と思っていると
「また時代が講読にいつかは戻ると思う」
と肩身の狭い空間で
音楽的な聞き取りの
フランス語の授業を
毎週一度ゆくのだ
録音機の使い方さえ
ままならぬかもしれない
それでも
カフカ先生は
習得しようとするのだ

二杯目のコーヒーを
飲みながら
カフカ先生は
あっけんからんと
日々を重ねている


味噌汁を作り
100円ショップと
スーパーまで
歩いている

夜は
コンビニまで
歩いてゆく

時代はあまり
深く意味を求めるふうには
できていないらしい
浅く広くの時代
SNSが良い例

今の時代に
わたしは
一行の詩の深みを
茶色の葉の匂いやさわり心地
形状や変色具合に
求めることに変わりない
何故なら
それが
文学だから