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辺野古住民 「知事は民意無視」

2015年09月26日 | 基地

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設作業が進む米軍キャンプ・シュワブ(名護市)に隣接する辺野古区は、振興や補償を求める条件付きで辺野古移設を容認している。

翁長知事は国連人権理事会で「日本政府は民意を一顧だにしない」と述べたが、区民は「知事は区の民意を無視している」と批判した。

テントに違法駐車、道路に寝転がっての妨害などなど。

シュワブのゲート前では移設反対派による無法状態が続く。

道路をふさぎ、辺野古区民は通学、通勤や買い物に支障を来すこともある。

ゲート前には連日、100人前後の反対派が集まるが、常に参加する辺野古区民は2人だけという。

名護市議で辺野古区在住の宮城さんは「約1500人の区民の7、8割は条件付きで移設を容認している」と話す。

辺野古商工社交業組合理事の飯田さんは「政府は辺野古で日本一の街づくりを進めると約束した」と振り返る。

2本の滑走路をV字に建設する現行移設計画が決まった2006年頃のことだ。

名護市は2008~2010年度に市道整備などで辺野古・豊原・久志の3区(久辺3区)に約2億3千万円の米軍再編交付金を充てた。

3区の行事などに使う約6億円の基金も交付金で積んだ。

ところが、2010年の市長選で移設容認の現職を破って稲嶺進氏が市長に就任すると交付金は止まった。

移設が実現すれば久辺3区が最も影響を受けるが、移設に反対する翁長、稲嶺両氏とも3区の住民の声に耳を傾けようとしない。

今年5月に設けられた政府との懇談会は3区の住民が声をあげられる唯一の場だ。

隣人としてシュワブの米兵と接することに「違和感はまったくない」と語る飯田さんはこう明言する。

「中国の軍事的脅威に備える国防の観点から辺野古移設は不可欠だ」

ただ、政府・自民党に不満もある。

「辺野古移設の抑止力上の意義について、ひざ詰めで県民に理解を求める努力が足りない」

県知事、マスコミにより、辺野古移設賛成の声がにぎりつぶされていることは大問題だ。


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