文化庁は5月15日、東京・霞が関から移転した京都市上京区の新庁舎で業務開始式を開いて本格稼働した。
本庁機能を地方に移した唯一の中央省庁となるが、ほぼ半数の部署は東京に残る。
移転部署でも国会対応や他省庁との協議のため東京に残ったり、固定した席を決めずに京都と東京を行き来して業務をしたりする職員がおり、事実上の2拠点体制となる。
開始式ではテレビ会議システムで京都と東京の庁舎をつなぎ、都倉長官が「初めて中央省庁が地理的に2ヵ所に分かれることになった。 デジタルの機能を使って効率的に業務を遂行する先駆者になってほしいとの期待を踏まえ、業務に取り組んでもらいたい」と幹部職員に訓示した。
全13部署のうち、京都に移つたのは政策課や文化財関係などの6部署。
企画調整課や著作権課などの7部署は東京に残る。
文化庁は全職員約590人のうち京都を拠点にするのは7割弱の約390人と説明。
実際に京都に住居を移した職員数は明らかにしていない。
一方、国会対応などを考慮し、東京・霞が関の庁舎には約半数の部署が残る。
2拠点にして何の意味があるのか、理解できない。
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