国立がん研究センターとエーザイは9月12日、新しい抗がん剤候補で胆道がんや子宮体がんなどを小さくする効果を確認したとして、医師主導治験を始めたと発表した。
さまざまな患者のがん組織を移植したマウスで、効率良く治験につながったという。
標準治療ができない患者が対象で、薬の安全性や有効性を確かめる。
同センターは創薬に活用するため、日本人のがんをそのまま移植した実験用マウスを作製し、現在651種を保管している。
組織の不均一性や遺伝子の特徴などが実際のがんの状態に近いため、従来の細胞株を使ったモデルよりも人での効果の予測精度が高いという。
エーザイは標的タンパク質を分解し、がんの増殖を抑える効果を目指す新薬を開発。
膵がんや胃がんを含む四つのがん種の移植マウス42モデルに投与すると、全体の38・1%、特に胆道がん58・3%、子宮体がん55・6%でがんが小さくなった。
DNA修復に関わるBRCAなどの遺伝子に異常があると効果が高いことも分かった。`
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