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認知症新薬年308万円 ドナネマブ 保険適用

2024年11月15日 | 医療

厚生労働相の諮問機関である中央社会保険医療協議会は11月13日、アルツハイマー型認知症新薬「ドナネマブ(商品名ケサンラ)」の公定価格(薬価)を患者1人(体重50キロの場合)当たり年約308万円とすることを了承した。

11月20日から公的医療保険を適用する。

米製薬大手イーライリリーが開発。

原因物質を除去して症状の進行を抑える薬で、エーザイの「レカネマブ」(年約298万円)に続き国内2例目の適用となる。

軽度認知障害(MCI)と軽度の認知症患者が対象。

患者の自己負担は、医療費が高額になった場合に一定額に抑える「高額療養費制度」があるため、年齢や年収に応じた支払額となる。

現行の仕組みでは、70歳以上で年収156万~約370万円の人が外来で利用すると年14万4千円の見通し。

治療の選択肢が増える半面、医療保険財政を圧迫する懸念もある。

ピーク時には年2万6千人が利用し、市場規模は年796億円と想定される。

ドナネマブは、アルツハイマー病の原因の一つとされる「アミロイドベ

ータ」と呼ばれるタンパク質にくっついて取り除く薬。

患者には4週間の間隔を空けて、点滴で投与する。

投与期間は最長1年半。

アミロイドベーダの除去が認められれば、途中でやめられる。


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