富士山周辺の山梨県側自治体が6月12日、登山客数の制限を求める要望書を県に提出した。
自治体側によると、今夏は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5類に移行して初めての登山シーズンで、山小屋に宿泊予約が殺到。
自治体側は予約を取れなかった人の「弾丸登山」による事故増加を懸念している。
富士吉田市の堀内市長らが県庁を訪れ、長田副知事に手渡した。
堀内市長は「過去に例を見ない予約の多さだ。 狭い登山道に人が押し寄せれば、高山病や低体温症になる人がさらに増えてしまう。 一時的に入山規制してもらわないと安全を守れない」と強調した。
長田副知事は、自治体と意見交換の場を設け、対応を検討すると述べた。
要望書は、富士吉田市など山梨県の6市町村の首長や、山小屋でつくる「富士山吉田口旅館組合」組合長らの連名。
「富士登山オフィシャルサイト」は、山頂を目指す場合は山小屋で1泊することを推奨している。
0泊2日の弾丸登山で眠らずに登った場合、けがなどのリスクが高まる。
富士山の開山期間は例年、7月1日~9月10日。
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