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日露首脳会談を検討 9月末国連総会で

2015年09月12日 | 外交

安倍首相は9月下旬、国連総会出席のために訪れる米ニユーヨークで、ロシアのプーチン大統領と会談する方向で検討に入った。

複数の日本政府関係者が9月10日、明らかにした。

在任中の北方領土問題解決を掲げる首相が重視するプーチン氏の年内来日の実現に向け、環境整備を図る狙いがある。

実現すれば、中国・北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に会談した昨年11月以来。

ロシアが閣僚による北方領土訪問を繰り返すなど強硬姿勢を示す中、個人的信頼関係を築いてきたプーチン氏から、関係改善と領土問題進展への意欲を引き出せるかが焦点になる。

関係者によると、政府は9月10日までに、会談開催の意向を、ロシア側に外交ルートを通じて伝達した。

首相は9月27日から30日までニューヨークに滞在する見通しで、プーチン氏側との日程協議を近く本格化させる。

会談時間は30分~1時間程度を見込んでいる。

日本政府内では、ロシアのメドベージェフ首相が8月に北方領土訪問を強行した問題を理由に、会談の早期開催への慎重論も出ていた。

だが、安倍首相は「首脳間対話を積み重ねなければ、事態打開は図れない」と判断し、ニューヨークでの会談を目指す意向を固めたもようだ。

会談で首相は、プーチン氏の年内来日を成功させるため、全力で取り組む考えを伝える方針。

同時に北方領土問題でロシア要人が日本側を刺激する言動を繰り返さないよう、協力を求めるとみられる。

同氏来日への布石となる岸田外相の訪口についても意見交換する可能性がある。


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