厚生労働省の専門部会は8月1日、米製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー病新薬「ドナネマブ(商品名ケサンラ)」の製造販売の承認を了承した。
厚労省は近く承認する見通し。
病気の原因物質を除去して進行抑制を狙う新しいタイプの治療薬で、昨年実用化されたエーザイなどの「レカネマブ」に続き2例目となる。
アルツハイマー病は、脳内に蓄積して神経細胞を傷つける「アミロイドベータ」と呼ばれるタンパク質が原因の一つと考えられており、ドナネマブはこのタンパク質にくっついて除去する。
厚労省によると、対象はアルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)や軽度の認知症の患者で、アミロイドベーダが蓄積しているかどうかを事前に調べる必要がある。
4週間に1回の点滴で頻度はレカネマブの半分。
レカネマブは原則1年半の投与が求められるが、ドナネマブはアミロイドベータの除去が確認されればやめられる。。
臨床試験(治験)では、使用開始後1年半で症状め進行が22%抑制された。
一方で脳のむくみや微少な出血が36%報告され、投与との関連が疑われる死亡も3例あつた。
「APOE4」と呼ばれる特定の遺伝子のある患者は副作用のリスクが嵩いとされており、厚労省は「薬の添付文書で適切に情報提供する」としている。
ヤ承認後、薬価が決まり、保険適用される見通し。
来食品医薬品局(FDA)ぼ7月にドナネマブを承認した。
1年分の費用は3万2千ドル(約480万円)。
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