警察庁は9月7日、道交法で原動機付き自転車(ミニバイク)として規定している二輪車の定義について、現行の排気量50㏄以下から、出力制限を条件に125㏄以下に変更することを検討していると明らかにした。
国際的な排ガス規制強化の流れで、2025年11月から新たな規制基準が適用されるが、50㏄以下の車体では対応できなくなるとして、業界団体から見直しの要望が上がっていた。
機械力学が専門の大学教授や自動車業界関係者らでつくる有識者検討会を9月11日に設置し、年内にも提言を取りまとめる。
125㏄以下の車体には、量局出力をミニバイクと同程度の4キロワット以下に制御する装置の設置を義務付ける方向で議論。
法定速度30キロや2人乗り禁止、2段階右折といった現行の規制や、学科試験合格と講習受講で交付される免許制度は変更しない方針という。
警察庁によると、バイクの排ガス浄化に使う装置はエンジンで温める必要がある。
50㏄以下だと温度上昇に時間がかかり、新規制基準に対応できないという。
50㏄以下の車体は生産が順次終了される予定だが、規制前に販売された車体はこれまで同様に使用できる。
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