ミャンマーの次期大統領にティン・チョー氏の就任が決まったことで、アウン・サン・スー・チー氏は自身の大統領就任に向け、憲法の改正をあらためて目指す方針だ。
非協力的な軍をどのように懐柔するのか、スー・チー氏の闘いは新たな正念場を迎える。
スー・チー氏が率いるNLDは憲法条項の効力を停止して「スー・チー大統領」誕生を目指したが、軍の反対で見送った。
次善の策として、信頼を置く盟友のティン・チョー氏を大統領に充て、新政権発足後に憲法改正を図る。
憲法改正には、軍の同意が必要な仕組み。
軍は、自らに大きな権益を付与した憲法に手を加えることを嫌い、早期の改正は困難な情勢だ。
ただ、真の民主化には憲法改正は避けて通れない。
スー・チー氏は「大統領を上回る存在」として政権運営を主導しながら、粘り強く軍に働き掛けるとみられる。
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