国連安全保障理事会(15力国)の非常任理事国のうち今年末で任期が切れる5力国を改選する国連総会会合が10月15日開かれ、アジア太平洋枠から唯一立候補している日本が賛成多数で選出された。
184ヵ国が支持した。
2009~2010年以来で11回目となり、ブラジルの10回を上回り国連史上最多。
任期は来年1月から2年間。
今年は国連創設70年で、常任理事国入りを目指し国連改革に取り組む日本が安保理でどう存在感を示すかが焦点となりそうだ。
安保理は5常任理事国と10非常任理事国で構成。
非常任理事国には地域割りがあり、政治・経済力を有する地域大国が選ばれやすい傾向がある。
日本、ブラジルに次いで選出回数が多いのは、アルゼンチン(9回)、コロンビア、インド、パキスタン(各7回)。
改選は国連総会(193力国)の投票で行われ、選出には投票国の3分の2の支持が必要。
アジア太平洋枠で改選対象は現在ヨルダンが占める1カ国で、当初は日本のほか、バングラデシュが出馬表明したが、昨年9月に取り下げ今年1月、日本が統一候補になった。
安保理で日本はウクライナ情勢、シリア内戦などの問題で協議や決議採択に直接携わることになるほか、安保理が決定権を握る、
瀋事務総長(2016年末に任期切れ)の後任選びのプロセスにも加わる。
日本外交の重要課題の一つ、北朝鮮の拉致問題でも安保理は昨年12月、北朝鮮の人権問題を公式議題化しており、日本は関与しやすくなる。
今回、他にアフリカ枠(2力国)からエジプトとセネガル、中南米枠(1力国)からウルグアイ、東欧枠(同)からウクライナが選出さた。
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