ロシアのモルグロフ外務次官は9月2日、北方領土問題について、第2次大戦でソ連が占領した70年前に「解決済みだ」と述べ、交渉の対象にならないとの見解を明らかにした。
インタファクス通信に語った。
モルグロフ次官の発言には、プーチン大統領も出席して9月3日に北京で開催される「抗日戦争勝利70周年」の行事に合わせ、日本の領土要求に圧力をかける狙いがあるとみられる。
一方で、次官は、平和条約交渉については「建設的に継続する」用意があり、領土問題も「日口関係全般の持続的な発展」に伴い、相互に受け入れ可能な解決を探るべきだと発言。
領土交渉継続をめぐり、矛盾する立場を示した。
日口首脳間では、領土問題を解決した上で平和条約を締結する原則が確認され
ている。
だが、ロシア外務省はこれまでも、ラブロフ外相が領土問題を念頭に「日本は大戦の結果を認めない唯一の国」と語るなど、交渉の用意があるとするプーチン氏の立場とは異なる見解を表明している。
プーチン氏の本音もどこにあるか分からない。
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