2026年卒業予定の大学生・大学院生を採用する企業の説明会が3月1日に解禁される。
少子化や人手不足による学生優位の「売り手市場」は変わらず。
本来は説明会が就職活動のスタートだが、人材確保のため企業側が採用活動を前倒しする傾向は年々強まっており、既に内定を得ている学生も多い。
インターンシップ(就業体験)も定着し、就活の早期化に拍車をかけている。
リクルートワークス研究所が2024年12月に発表した調査では、採用が2025年卒よりも「増える」とした企業は13・2%で「減る」は5・4%だった。
ただ計画通りに採用するのは難しく、2025年卒の充足率(採用予定数に対する内定数の割合)は76・8%で、比較可能な2014年卒以降で2番目に低かった。
そのため他社に先んじようと採用活動が早められている。
‘就職情報会社キャリタスの調査によると、今年2月時点で企業の選考を受けた人は73・3%。
内定を得たのは39・9%で、前年の33・8%から6・1ポイント増えた。
早期化の一因がインターンだ。
2025年卒から企業はインターンで得た学生の情報を選考に使えるようになった。
大学3年の夏休み以降の実施といった条件があり、この時期が就活の実質的なスタートになっている。
東京都内の私立大の担当者は「インターンのために授業を欠席したり、留学をあきらめたりする学生もいる。
早期化は若者を疲弊させ、可能性を奪っていると指摘する。
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