フィリピン最高裁のカルピオ判事は10月15日、中国と主権を争う南シナ海のスカボロー礁について、ドゥテルテ大統領が中国からの資金援助などと引き換えに主権を放棄した場合、「大統領は弾劾に値する」と述べた。
現地報道によると判事は、「ドゥテルテ氏が一度主権を譲り渡せば、中国は二度と我々に戻すことはない」とクギを刺した。
この発言を受け、ドゥテルテ氏は10月16日の演説で、10月18日から訪問する中国で南シナ海問題を議題にする、と述べ、これまでと姿勢を一変させた。
「(主権問題で)取引しないよう細心の注意を払う」と言いつつ、「だが強い負荷をかけることもしない」とも述べた。
最高裁判事の発言については、「判事の言うとおりだ」と述べた。
フィリピンの排他的経済水域にあり中国が実効支配しているスカボロー礁について、常設仲裁裁判所は7月、中国がフィリピン漁民の権利を侵害したとの判断を示した。
だがドゥテルテ氏は権利主張に消極的な姿勢を見せ、「漁業をさせて、と中国に頼もう」などと発言していた。
大バカなドゥテルテ氏がどのような交渉をするのだろうか。
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