仕事を通じて知り合った銀行マンと飲みに行くことになった。彼は大衆酒場が好きという。神田で待ち合わせをしたことから、「みますや」に行くことにした。
だが、案の定、「みますや」は満席だった。
仕方なく、他の店を探すことになるが、いいアイデアはなかった。以前、彼を「神田 新八」に連れて行ったことがあるが、今日はそんなに予算がない。安価な店はないかと、歩きながら思案したが名案は浮かばない。ガード下の「升亀」があったら、と嘆いてみたことで、ハッと思いだした。そうか、「升亀」はないけど、「鶴亀」ならあるじゃないか。
ボクらは、元来た道をまた引き返した。
「鶴亀」の一階は、相変わらず混雑していたが、2階は空いていた。多分5年ぶりの訪問。かつて、この店は、会社の会議場だった。十数年前、週に一度は、この店で社長と打ち合わせをした。多分、社長は神田で、この店が一番好きだったと思う。
中華食堂を居酒屋にしたような店。今や町中華では、酒を出す店がほとんどだが、それでも町中華の体裁を保っている。けれど、「鶴亀」は、そのまま居酒屋に鞍替えをしたような店だった。
だから、中華メニューが多かったし、どのメニューも確実にうまかった。
2階にあがり、ボクは「チューハイ」、銀行マンG島さんは「生ビール」をオーダー。しばらくして、運ばれてきた「チューハイ」を見て、ひとまず安堵した。今も、この店の「チューハイ」は、相変わらずトロピカルだったからだ。ジョッキに添えらたパイナップル。決してコストは高くないだろうに、今も変わらず、このスペシャルを続けているとは。時折、パイナップルはメロンに変わったりするが、とにかくコストの高いフルーツが添えられている。但し、最初の一杯だけだが。
つまみのメニューは、相変わらず中華が主体だった。「餃子」、「ピータン」に舌鼓を打ちながら、ボクらは快調に酒杯を干した。
だが、この日の中でもダントツにうまかったのが、「野菜炒め」。胡麻油の香りが香ばしく、野菜もしゃきしゃき。なんと言っても、この抜群の盛りである。酒が進む、進む。
「みますや」の雰囲気は抜群だが、「鶴亀」のメニューのほうが断然魅力的。「升亀」なき後の、神田駅周辺では、トップクラスの居酒屋だ。
■ 「鶴亀」の過去記事
知らぬ間に2号店も出来ていたり。
三洲屋も無くなってしまったもんなぁ。
三州屋さんは、高いです。ちょっと時代と合わなくなったと思います。
「鶴亀」の2号店。知らなかったです。
瓶ビール、鳥豆腐で飲んでおかずとご飯で締める分には良かったのですが。
鶴亀二号店はこちらです。
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13196801/
遅い時間でも本店の2階はだいぶ余裕があるように思うのですが、2号店を作ったということは、オーバーフローするんでしょうか。
>瓶ビール、鳥豆腐で飲んでおかずとご飯で締める分には良かったのですが。
こんな素敵な飲み方もあるんですね。
ひざげりさんのイメージは10杯くらい飲んだ後、別の店で、ごはんで〆って感じです。
ははは、休肝日にしたいけど出来なかったときの妥協案ですw
妥協案を作ると、意思の弱い自分は、すぐ妥協しちゃいます。
これは、真似しないほうがよさそうです。