「チャレンジしろよっ」。
江東区森下の町で適当な居酒屋を物色する。
今晩も居酒屋 山利喜には多くの客がぞろぞろと並んでいた。その脇を通りぬけ、今pとわたしは右往左往。
活気溢れる三鷹屋酒場は今晩も満員。ちょっと待っていれば空きそうな雰囲気だったが、その雰囲気に圧倒され、次なる店を探し、また歩きはじめる。
終いには、わたし「チェーン店でもいいっか?」と、目の前にある店、チムニーグループ「こだわり山」を目指す始末。
わたしの「居酒屋チャレンジ」は完全に地に堕ちたか。
「チャレンジしろよっオレ」。
一年くらい前、この町に引っ越ししようと思ったことがある。冷やかし半分で分譲マンションを見にいき、すっかり気にいってしまったのだ。部屋の素晴らしさもさることながら清澄、森下周辺の下町情緒あふれる風情にすっかり魅せられたのである。まず田川水胞原作の「のらくろ」をキャラクターにあしらった「のらくろーど商店街」は古くから経営されている店が多く実に素朴だ。
また、町全体があくせくしていないので、時間がゆっくりと流れている感じがするなど町全体が優しい。大衆酒場が多く、客に媚びず独特の文化を持っているお店が多いことも好感が持てる。昨年の当ブログ、居酒屋アワードに「山利喜」を選んだのも必然であったかのようだ。
来春には家族が一人増える予定(おぉ~っと、ここで熊猫、カミングアウトかっ)であり、次の居住地としては、ここ森下は申し分がない。
さて、わたしと今pが清澄通りを右往左往し、また新大橋通を西へ東へうろうろしてもまだ適当な居酒屋を見つけられないなか、ふと路地裏に潜り込むと、なにやらぽつんと灯る居酒屋の光。とりたてて華美でもなく、さりとて、しょぼい店構えでもない酒場を発見した(ホントは今pが待ち合わせする前に発見済みだったそうな)。
半開きの引き戸を開けると、出迎えてくれたのはすごい美人。
美人といっても熟女系のそれではなく、まだ20代そこそこのお姉さん。小麦色に焼けた健康的な顔立ちはまるでキリンビールキャンペーンガールのポスターそのもの。
我々が頼んだ生ビールのジョッキを持つお姉さんの姿の似合うことといったら、そりゃ、もう町は大騒ぎさ。(ふっる~)
などと、お姉さんに見とれながら、気が付きゃカウンターにはお通しが運ばれてきた。
「白身魚のみぞれ煮」。
実に突き出しも凝っている。更にうまいときたもんだからもう手に負えない。
しかし、ビールをぐびぐびと飲み干して、お代わりを頼んだときに気がついた。なんと 生ビールが600円もすることに。
ちと、こりゃ高い。せめて生ビールは500円台がぎりぎりだ。600円ともなると、庶民にとってかなり厳しい。
しかし、美貌のお姉さんにカッコつけたい熊猫はそんなことをちっともおくびにも出さず、がぶがぶとビールをあおり続けるのだった。
つまみに頼んだのは鶏の唐揚げ。これが実に実にうまい。狐色にこんがり揚げられた鶏肉は柔らかくジューシィ。特製のタレがまたきいてる。
さて、ビールに一区切りつけて、熊猫が挑んだのは、カウンター向こうの棚に燦然と輝く焼酎の数々。
そこで、お姉さんに頼んで「コクのある」麦焼酎を選んでもらうと、出てきたのは「釈云麦」(じゃくうんばく)。〔西吉田酒造㈱〕
一風変わった名前の焼酎を水割りで作ってもらい、口にしてみると実に香ばしい薫りが鼻を抜けていく。なんという芳香だろうか。麦焼酎なのに、この深い薫りはまさに目から鱗。上品でもあり、どこか朴訥であり、なにか懐かしい匂い。そして、口の中に含んだ滴がふわ~っと口の中に溶けていく。
うまい。こんなおいしい焼酎は初めてだ。なんてたって黒麹、完全無濾過でっせ!
つまみは厚揚げ豆腐。ねぎをたくさんのせ、がぶりとパクつくとジュワーっと口に広がるやや甘めのだし汁。豆腐もほくほくしてうまい。これがまた、ほのかな薫りの焼酎によくあうんだ。
ちなみに、この釈云麦、あまりにも気に入ってしまったため、後日インターネットで取り寄せてしまった。だが、家で飲んでもやはりうまかった。
こうして、うまい焼酎と美女に囲まれ、(あっ、今pにも)夢のような時間は過ぎていく。
ここで普段思いもつかない考えが沸いてきた。「平生飲むことができない酒を飲むのが居酒屋である」という単純な考え。
いい酒と出会いは、いい居酒屋との出会いでもある。人の出会いもまた然り。
これからもいいお酒の出会いを求めていこう、と心に誓い、店を後にしたのだった。
江東区森下の町で適当な居酒屋を物色する。
今晩も居酒屋 山利喜には多くの客がぞろぞろと並んでいた。その脇を通りぬけ、今pとわたしは右往左往。
活気溢れる三鷹屋酒場は今晩も満員。ちょっと待っていれば空きそうな雰囲気だったが、その雰囲気に圧倒され、次なる店を探し、また歩きはじめる。
終いには、わたし「チェーン店でもいいっか?」と、目の前にある店、チムニーグループ「こだわり山」を目指す始末。
わたしの「居酒屋チャレンジ」は完全に地に堕ちたか。
「チャレンジしろよっオレ」。
一年くらい前、この町に引っ越ししようと思ったことがある。冷やかし半分で分譲マンションを見にいき、すっかり気にいってしまったのだ。部屋の素晴らしさもさることながら清澄、森下周辺の下町情緒あふれる風情にすっかり魅せられたのである。まず田川水胞原作の「のらくろ」をキャラクターにあしらった「のらくろーど商店街」は古くから経営されている店が多く実に素朴だ。
また、町全体があくせくしていないので、時間がゆっくりと流れている感じがするなど町全体が優しい。大衆酒場が多く、客に媚びず独特の文化を持っているお店が多いことも好感が持てる。昨年の当ブログ、居酒屋アワードに「山利喜」を選んだのも必然であったかのようだ。
来春には家族が一人増える予定(おぉ~っと、ここで熊猫、カミングアウトかっ)であり、次の居住地としては、ここ森下は申し分がない。
さて、わたしと今pが清澄通りを右往左往し、また新大橋通を西へ東へうろうろしてもまだ適当な居酒屋を見つけられないなか、ふと路地裏に潜り込むと、なにやらぽつんと灯る居酒屋の光。とりたてて華美でもなく、さりとて、しょぼい店構えでもない酒場を発見した(ホントは今pが待ち合わせする前に発見済みだったそうな)。
半開きの引き戸を開けると、出迎えてくれたのはすごい美人。
美人といっても熟女系のそれではなく、まだ20代そこそこのお姉さん。小麦色に焼けた健康的な顔立ちはまるでキリンビールキャンペーンガールのポスターそのもの。
我々が頼んだ生ビールのジョッキを持つお姉さんの姿の似合うことといったら、そりゃ、もう町は大騒ぎさ。(ふっる~)
などと、お姉さんに見とれながら、気が付きゃカウンターにはお通しが運ばれてきた。
「白身魚のみぞれ煮」。
実に突き出しも凝っている。更にうまいときたもんだからもう手に負えない。
しかし、ビールをぐびぐびと飲み干して、お代わりを頼んだときに気がついた。なんと 生ビールが600円もすることに。
ちと、こりゃ高い。せめて生ビールは500円台がぎりぎりだ。600円ともなると、庶民にとってかなり厳しい。
しかし、美貌のお姉さんにカッコつけたい熊猫はそんなことをちっともおくびにも出さず、がぶがぶとビールをあおり続けるのだった。
つまみに頼んだのは鶏の唐揚げ。これが実に実にうまい。狐色にこんがり揚げられた鶏肉は柔らかくジューシィ。特製のタレがまたきいてる。
さて、ビールに一区切りつけて、熊猫が挑んだのは、カウンター向こうの棚に燦然と輝く焼酎の数々。
そこで、お姉さんに頼んで「コクのある」麦焼酎を選んでもらうと、出てきたのは「釈云麦」(じゃくうんばく)。〔西吉田酒造㈱〕
一風変わった名前の焼酎を水割りで作ってもらい、口にしてみると実に香ばしい薫りが鼻を抜けていく。なんという芳香だろうか。麦焼酎なのに、この深い薫りはまさに目から鱗。上品でもあり、どこか朴訥であり、なにか懐かしい匂い。そして、口の中に含んだ滴がふわ~っと口の中に溶けていく。
うまい。こんなおいしい焼酎は初めてだ。なんてたって黒麹、完全無濾過でっせ!
つまみは厚揚げ豆腐。ねぎをたくさんのせ、がぶりとパクつくとジュワーっと口に広がるやや甘めのだし汁。豆腐もほくほくしてうまい。これがまた、ほのかな薫りの焼酎によくあうんだ。
ちなみに、この釈云麦、あまりにも気に入ってしまったため、後日インターネットで取り寄せてしまった。だが、家で飲んでもやはりうまかった。
こうして、うまい焼酎と美女に囲まれ、(あっ、今pにも)夢のような時間は過ぎていく。
ここで普段思いもつかない考えが沸いてきた。「平生飲むことができない酒を飲むのが居酒屋である」という単純な考え。
いい酒と出会いは、いい居酒屋との出会いでもある。人の出会いもまた然り。
これからもいいお酒の出会いを求めていこう、と心に誓い、店を後にしたのだった。
現在ノドの炎症の為、禁酒中。疲れて帰ってきて風呂入ってビールをグイッ!とやれないのは辛いっす。でも酒飲んでないと眠りが深くて翌朝の体調はよかったりして。。。
清澄・門仲間は仕事でウロウロしてたこともあったんですが森下には行った事無いです。突き出しが美味しいと物凄く嬉しいのわかります。
そして美女美男は国の宝ですね。
いるだけで場が明るくなる!
今日は神田出没デーですが、鍋にコレというものが無かったので未だに何処で飲むか悩み中です。
今p、喉の調子はどうですか?ひどくならないよう注意してください。でも、ホントお酒飲まないと眠り深いよねぇ。やっぱ、休肝日必要だね。
Fさん、昨夜はどちらまで?最近めっきり冷えてきたので鍋にはいい感じの環境になっていますねぇ。
そうそう、Fさんのフォト日記かわいい仕上がりですね。
怪鳥さん>情報ありがとうございます。チェックしてみます!
熊猫さん>お褒めに預かり光栄です!何か美味しいものを見つけたりしたら撮っておきまーす。
このお店のことでしょうか~?
ところで、なんで「桜鍋」っていうの?
馬肉が桜色してるから?
一度食べてみたいけれど、そんなに高価なものなのかねぇ。