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モザイクの一球NO.0008~7戦連発ならず!新井貴浩選手が一縷の希望だ~広島VS阪神8回戦

2005-07-02 12:29:19 | モザイクの一球
  7試合連続本塁打のプロ野球タイ記録にあと1試合に迫っていた広島カープ、新井貴浩内野手。記録に並ぶことはできなかったが、一皮剥けた新井選手にはまだまだこの先、チャンスはくるでしょう。

 6戦連発を放った後の新井選手の談話。「調子を上げていくのは試合の積み重ね。でも、打てなくなるときは早いですから」(日刊スポーツ)
 とにかく、前に突っ込み、頭があがってしまう打撃フォームから今季は一転、左半身に壁を作り、しっかりタメを作る打ちかたでようやく開眼した新井選手。バックスクリーンへのアーチが多いのは何よりそれを表す。しっかり、呼び込んで球を捉えているからに他ならない。そもそも本塁打を打って一塁に走り両手をフラダンス風にピロピロとする仕草がなくなった。上体が突っ込んでいない証拠である。
  インパクトの瞬間決して球をこねたりせず、ボールを潰すようなイメージでひっぱたく打撃は相変わらず。何よりそれが彼の一番の魅力だ。

  こうして生まれ変わった新井選手。しかし、この日は日本記録を意識したのか、フォームはバラバラだった。
  2回裏に迎えた第一打席、阪神福原忍投手のスライダーに体を残し四球を選んだ。このときはまだ上体が突っ込まず、外角低めの際どいコースを選ぶことができた。センター返しの気持ちがあったからだろう。
 
 しかし、4回裏に回ってきた2打席目から歯車が合わなくなってくる。この打席、結果的に遊撃へのゴロに倒れるのだが、矢野輝弘捕手は外角一辺倒のリード。こうして、新井の頭の中に外の意識を植え付けさせて最後、内角直球で凡打に仕留めた。
 
  この後、7回、9回と打席は回ったが、遊ゴロ、捕邪飛に倒れ万事休す。結果的に見れば本塁打できた球は4回に遊ゴロを打った内角のストレート1球のみ。新井選手もその球を弾き返せなかったのが悔しかったのか、後続の打席では内角球に的を絞っていた。だから、三打席目は福原の外角高めのスライダーを引っ掛け遊ゴロ。最終回の打席は久保田智之投手の外角カーブに腰がひけて凡退。昨年と同じ新井選手が頭をもたげたのだった。

 カープの選手が6戦連発するのは87年のL.ランス(写真)以来。三振か本塁打か、の荒削りの助っ人だった。7戦連発はできなかったが、ランス選手はこの年(っていうか1年間だけの在籍だった)本塁打王を獲得している。そういえば、カープからの本塁打王はこの年以来途絶えたままだ。

  新井選手の本塁打王と前田智徳外野手の首位打者が、もはや、カープに寄せる希望の灯火である。

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